2 過去問焼き直し問題

2021年08月21日

「ランチタイム・スタディ2021統計数値」の177日目は、「令和元年労使コミュニケーション調査」から「労使間の意思疎通」の過去問焼き直し問題で択一式からの出題です。


<問題(労使間の意思疎通)>

〔問〕 労使間の意思疎通に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は「令和元年労使コミュニケーション調査」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。(ここは、過去に幾度となく出題されているものの、「令和元年労使コミュニケーション調査」の記述には無いものが多いため、今回は3択です。)

A 労使間の意思疎通についての評価は、「良い」の労働者回答は約6割であり、良好度指数(『良い』-『悪い』)でみると、約5割となっている。また、重視する意思疎通事項として割合が高いのは、事業所回答では「日常業務改善」、「作業環境改善」、「職場の人間関係」の順になっているが、労働者回答では、「職場の人間関係」、「日常業務改善」、「賃金、労働時間等労働条件」の順になっている。

B 労使協議機関が「あり」とする事業所割合は4割弱で、企業規模が大きいほど設置割合は高くなっている。

C 使用者側との労使関係の維持について労働組合の認識をみると、安定的(「安定的に維持されている」と「おおむね安定的に維持されている」の合計)だとする割合が約6割になっている。



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step1 正解は・・・


C


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step2 解説

A 〇 本肢のとおりである。(H18-3B)

B 〇 本肢のとおりである。(H18-3C)

C ☓ 「安定的に維持されている」29.7%、「おおむね安定的に維持されている」52.2%、合わせて「81.9%」である。(R1-2E)



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step3 コメント

・「令和元年労使コミュニケーション調査」から「労使間の意思疎通」の過去問焼き直し問題です。Bは、問題が短くなっていますが、実際の本試験ではこのあとに問題文が続いています。(令和元年調査には無い記述なので削除したため、文章が短くなりました。)また、Cは、本試験出題時には、安定的が約9割となっていたものですが、実際の本試験の問題では、「約4分の3」とされていて誤りとされ、見抜くことは困難だったと思われます。ただし、この調査は択一式で出題される可能性の高いところでもありますから、しっかり見ておきたい箇所です。




これで「ランチタイム・スタディ 2021統計数値」は終了です

明日の本試験、がんばってください。



2021年08月12日

「ランチタイム・スタディ 2021統計数値」の170日目は、「外国人雇用状況の届出状況(令和2年10月末現在)について」から「外国人雇用状況」の過去問焼き直し問題です。



<過去問(外国人雇用状況)>

労働施策総合推進法に基づく外国人雇用状況の届出制度は、外国人労働者(特別永住者、在留資格「外交」・「公用」の者を除く。)の雇用管理の改善や再就職支援などを目的とし、 A の事業主に、外国人労働者の雇入れ・離職時に、氏名、在留資格、在留期間などを確認し、厚生労働大臣(ハローワーク)へ届け出ることを義務付けている。

令和2年10月末現在の「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(厚生労働省)」をみると、国籍別に最も多い外国人労働者は B であり、中国、フィリピンがそれに続いている。



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step1 次の選択肢の中から答を選んでください。


[Aの選択肢]  
① 従業員数51人以上       ② 従業員数101人以上
③ 従業員数301人以上     ④ すべて


[Bの選択肢]  
① ネパール   ② ブラジル   ③ ベトナム   ④ ペルー



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step2 正解は・・・


A ④ すべて (労働施策総合推進法28条1項、同則12条)

B ③ ベトナム (外国人雇用状況の届出状況(令和2年10月末現在)について)




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step3 コメント

・外国人雇用状況の届出状況(令和2年10月末現在)についてより、外国人雇用状況の問題です。平成29年本試験の選択式に出題された箇所ですが、外国人労働者数が100万人という大台を超えたのが平成28年であったことから出題されたものと思われますが、令和2年10月には約170万人となっています。過去最大となっていますが、対前年増加率は大幅にダウンしています。

・Bのベトナムは、最も外国人労働者が多い国です。 今までは「中国」が最も多かったのですが、「ベトナム」が抜き1番になったため、要注意の箇所です。平成29年本試験に1位の中国ではなく、2位のベトナムを問う問題が出題されたのも、ベトナムの伸びが大きかったことによると思われます。



次回もがんばりましょう。



2021年07月23日

「ランチタイム・スタディ2021統計数値」の164日目は、「令和元年度能力開発基本調査」から「職業能力開発」の過去問で択一式からの出題です。


<問題(職業能力開発)>

〔問〕 職業能力開発に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問は「
令和元年度能力開発基本調査」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 能力開発や人材育成に関して何らかの「問題がある」とする事業所の割合は約75%であり、問題点の内容としては、「指導する人材が不足している」、「人材を育成しても辞めてしまう」、「人材育成を行う時間がない」が上位3つを占めている。

B 正社員に対してキャリア・コンサルティング制度を行うしくみを導入している事業所は、約4割であるが、制度を導入しておらず、かつ、導入を予定していない事業所にその理由をたずねると、「制度を知らない」、「労働者から制度導入の要望がない」、「制度導入のメリットを感じない」が上位3つを占めている。

C 職業能力評価を行っている事業所の評価結果の活用方法としては、「人材の採用」、「人材戦略・計画の策定」、「技能継承のための手段」が上位3つを占めている。

D 正社員または正社員以外の自己啓発に対して「支援を行っている」事業所の割合は約8割であり、支援内容としては、「教育訓練機関、通信教育等に関する情報提供」、「社内での自主的な勉強会等に対する援助」、「教育訓練休暇の付与」が上位3つを占めている。

E 技能継承の取り組みを行っている事業所は約3割となっている。取組みの内容は、「中途採用を増やしている」が最も多く、「退職者の中から必要な者を選抜して雇用延長、嘱託による再雇用を行い、指導者として活用している」、「新規学卒者の採用を増やしている」と続いている。




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step1 正解は・・・


A


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step2 解説

A 〇 本肢のとおりである。(H24-4A)

B ☓ キャリアコンサルティングを行うしくみを導入していない事業所のうち、キャリアコンサルティングを行っていない理由としては、「労働者からの希望がない」が最も多く、次いで、「キャリアコンサルタント等相談を受けることのできる人材を内部で育成することが難しい」となっている。なお、前段部分は正しい。(H24-4C改)

C ☓ 活用方法の上位3つは、「人事考課の判断基準」、「人材配置の適正化」、「労働者に必要な能力開発の目標」である。(H24-4D改)

D ☓ 支援内容としては、「受講料などの金銭的援助」が最も多く、「教育訓練休暇(有給、無給の両方を含む。)の付与」は少ない。なお、前段の文章は正しい。(H24-4B改)

E ☓ 技能継承の取り組みを行っている事業所は「約8割」となっている。取組みの内容は、「退職者の中から必要な者を選抜して雇用延長、嘱託による再雇用を行い、指導者として活用している」が最も多く、「中途採用を増やしている」、「新規学卒者の採用を増やしている」と続いている。(H24-4E改)




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step3 コメント

・「令和元年度能力開発基本調査」から「職業能力開発」の過去問で択一式からの出題ですが、かなりの難問です。Aについては、昨日取り上げた選択式の過去問焼き直し問題でお伝えしてきているので、Aが正しいとすぐにわかったという方もいらっしゃるでしょうが、通常、そうはいきません。前段の約75%と同時に、上位3つも正しいかどうかを判断しなければなりません。「能力開発基本調査」は、調査の年によって、微妙に聞かれ方が変わっていたりして、内容が異なってきています。このレベルはできなくても仕方ないと割り切るくらいの気持ちで臨んでください。

・Bについては、キャリアコンサルティング自体を知らないということはなく、「労働者が乗り気でない」のが一番の原因です。

・Cについては、職業能力開発をやる以上、「人事考課や配置転換に活かしたい」のが企業として当然のことです。

・Dについては、「お金の支給で済ませ、休みは与えたくない」のが本音です。

・Eについては、企業にとって、「技能承継の問題は、人手不足の問題と絡んで、企業存続のための重要な課題」ですから、関心も高く、取り組みを行う企業は8割を超えるのは当然といえます。



次回もがんばりましょう。



2021年07月22日

「ランチタイム・スタディ2021統計数値」の163日目は、「令和元年度能力開発基本調査」から「職業能力開発」の過去問で選択式からの出題です。


<問題(職業能力開発)>

令和元年度能力開発基本調査(厚生労働省)」をみると、能力開発や人材育成に関して何らかの「問題がある」とする事業所は A である。

能力開発や人材育成に関して何らかの「問題がある」とする事業所のうち、問題点の内訳については、「 B 」、「人材を育成しても辞めてしまう」、「人材育成を行う時間がない」が上位3つを占めている。

正社員の自己啓発に対して支援を行っている事業所は C である。



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step1 次の選択肢の中から答を選んでください。


Aの選択肢
① 約1.5割   ② 約3.5割   ③ 約5.5割   ④ 約7.5割

Bの選択肢
① 育成を行うための金銭的余裕がない
② 鍛えがいのある人材が集まらない
③ 指導する人材が不足している
④ 適切な教育訓練機関がない

Cの選択肢
① 約2割    ② 約4割    ③ 約6割    ④ 約8割



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step2 正解は・・・



A ④ 約7.5割 (令和元年度職業能力開発基本調査)

B ③ 指導する人材が不足している (令和元年度能力開発基本調査)

C ④ 約8割 (令和元年度能力開発基本調査)



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step3 コメント

・平成29年度本試験選択式で「平成28年度能力開発基本調査」から「職業能力開発」が出題されています。Aについては、出題当時は、「約7割」でしたが、現在の統計数値では、若干、上がって「約7.5割」となっています。

・昨年の労一の選択式のA「えるぼし」、B「35歳未満の者が技能検定を受ける際の受講料を減免」の問題は、職業能力開発促進法からの出題です。ということは、職業能力開発に関しては、選択式で平成29年には「統計」から3肢、令和元年には「法令」から2肢が出題されていることになります。今年も要注意の箇所です。これ以外の能力開発基本調査の内容は熟読しておいてください。



明日もがんばりましょう。



2021年07月13日

「ランチタイム・スタディ2021統計数値」の155日目は、「令和元年労使コミュニケーション調査」及び「平成29年労使間の交渉等に関する実態調査」から「労働組合の実態」の過去問焼き直し問題です。(お待たせしました。)



<問題(労働組合の実態)>

〔問〕 労働組合の実態に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は主に「令和元年労使コミュニケーション調査」及び「平成29年労使間の交渉等に関する実態調査」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 使用者側との労使関係の維持について労働組合の認識をみると、安定的(「安定的に維持されている」と「おおむね安定的に維持されている」の合計)だとする割合が約3分の2になっている。

B 過去3年間(平成26年7月1日から平成29年6月30日の期間)において、「何らかの労使間の交渉があった」事項をみると、「賃金・退職給付に関する事項」、「労働時間・休日・休暇に関する事項」、「雇用・人事に関する事項」が上位3つを占めている。

C 過去3年間(平成26年7月1日から平成29年6月30日の期間)において、使用者側との間で行われた団体交渉の状況をみると、「団体交渉を行った」労働組合が全体の約3分の2、「団体交渉を行わなかった」労働組合が約3分の1になっている。

D 過去3年間(平成26年7月1日から平成29年6月30日の期間)において、労働組合と使用者との間で発生した労働争議の状況をみると、「労働争議があった」労働組合は5%未満になっている。

E 労働組合と使用者(又は使用者団体)の間で締結される労働協約の締結状況をみると、労働協約を「締結している」労働組合は9割を超えている。



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step1 正解は・・・


A


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step2 解説

A ☓  (令和元年労使コミュニケーション調査の結果の概要) 「安定的に維持されている」29.7%、「おおむね安定的に維持されている」52.2%、合わせて「81.9%」である。(R1-2E)

B 〇  (平成29年労使間の交渉等に関する実態調査) 本肢のとおりである。(R1-2B)

C 〇  (平成29年労使間の交渉等に関する実態調査) 本肢のとおりである。(R1-2C)

D 〇  (平成29年労使間の交渉等に関する実態調査) 本肢のとおりである。(R1-2D)

E 〇 (平成29年労使間の交渉等に関する実態調査)本肢のとおりである。(R1-2A)



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step3 コメント

・労働組合の実態からの過去問です。一昨年の本試験の問題でしたが、できましたでしょうか。
難易度的には、かなり難しい設問であり、Aは、正解である「81.9%」と問題文の「約3分の2」の違いで誤りと見抜くのは、かなり難しいです。
(ただし、正確には、前年の統計では正解が「91.3%」であり、本試験問題文では「約4分の3」となっていました。今回、「81.9%」と「約4分の3」の違いを問うのは酷なので、問題文は「約3分の2」に修正しています。)
また、他のB~Eが正しいことを見抜き、消去法でAにたどり着くことも難しい内容です。
本問のように、統計数値の問題は、明らかに正誤を見抜くのが難しい問題も散見されます。




次回もがんばりましょう。