労災(2020本試験)

2020年10月08日

「ランチタイム・スタディ 2020本試験」の第8問です。

8問目は、択一式の健康保険法です。

正答率85%の問題です。



<問題( 択一式 健保 問5 )>

〔問〕 健康保険法に関する次のアからオの記述のうち、正しいものの組合せは、後記AからEまでのうちどれか。

ア 被扶養者の要件として、被保険者と同一の世帯に属する者とは、被保険者と住居及び家計を共同にする者をいい、同一の戸籍内にあることは必ずしも必要ではないが、被保険者が世帯主でなければならない。

イ 任意継続被保険者の申出は、被保険者の資格を喪失した日から20日以内にしなければならず、保険者は、いかなる理由がある場合においても、この期間を経過した後の申出は受理することができない。

ウ 季節的業務に使用される者について、当初4か月以内の期間において使用される予定であったが業務の都合その他の事情により、継続して4か月を超えて使用された場合には使用された当初から一般の被保険者となる。

エ 実際には労務を提供せず労務の対償として報酬の支払いを受けていないにもかかわらず、偽って被保険者の資格を取得した者が、保険給付を受けたときには、その資格を取り消し、それまで受けた保険給付に要した費用を返還させることとされている。

オ 事業主は、被保険者に支払う報酬がないため保険料を控除できない場合でも、被保険者の負担する保険料について納付する義務を負う。

A (アとイ)  B (アとウ)  C (イとエ)
D (ウとオ)  E (エとオ)



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step1 正解は・・・



E
   


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step2 解説

ア × (法3条7項、昭27.6.23保文発3533号) 「被保険者と同一の世帯に属する者」とは、被保険者と住居及び家計を共同にする者をいい、同一戸籍内にあるか否かを問わず、被保険者が世帯主であることを要しない。

イ × (法3条4項、法37条1項) 保険者は、正当な理由があると認めるときは、本肢の期間を経過した後の申出であっても、受理することができる。なお、「正当な理由」とは、天災地変又は交通・通信関係のスト等により法定期間内に届出ができなかった場合をいう。

ウ × (法3条1項、昭9.4.17保発191号) 本肢の者は、業務の都合等により継続して4月を超えて使用されるに至ったとしても、被保険者とはならない。

エ 〇 (法52条、昭26.12.3保文発5255号) 本肢のとおりである。事実上の使用関係がないにもかかわらず、偽って資格を取得し、保険給付を受けた場合は、違法行為として、さかのぼってその資格を取消し、それまで受けた保険給付に要した費用は返還させる。

オ 〇 (法161条2項、昭2.2.18保理578号) 本肢のとおりである。事業主は、その使用する被保険者及び自己の負担する保険料を納付する義務を負う。



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step3 コメント

・択一式の健康保険法の問5は、組合せ問題でしたが、どの肢も基本事項を問うものでした。正解することは容易だったと思われます。



明日もがんばりましょう。




2020年10月03日

「ランチタイム・スタディ 2020本試験」の第3問です。

3問目は、択一式の労働者災害補償保険法です。

正答率90%の問題です。



<問題( 択一式 労災 問1 )>

〔問〕 業務災害の保険給付に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 業務遂行中の負傷であれば、労働者が過失により自らの負傷の原因となった事故を生じさせた場合、それが重大な過失でない限り、政府は保険給付の全部又は一部を行わないとすることはできない。

B 業務遂行中の負傷であれば、負傷の原因となった事故が、負傷した労働者の故意の犯罪行為によって生じた場合であっても、政府は保険給付の全部又は一部を行わないとすることはできない。

C 業務遂行中の負傷であれば、労働者が過失により自らの負傷を生じさせた場合、それが重大な過失でない限り、政府は保険給付の全部又は一部を行わないとすることはできない。

D 業務起因性の認められる疾病に罹患した労働者が、療養に関する指示に従わないことにより疾病の程度を増進させた場合であっても、指示に従わないことに正当な理由があれば、政府は保険給付の全部又は一部を行わないとすることはできない。

E 業務起因性の認められる疾病に罹患した労働者が、療養に関する指示に従わないことにより疾病の回復を妨げた場合であっても、指示に従わないことに正当な理由があれば、政府は保険給付の全部又は一部を行わないとすることはできない。



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step1 正解は・・・



B
   


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step2 解説

A 〇 (法12条の2の2第2項) 本肢のとおりである。労働者が「重大な過失」でない「過失」により事故を生じさせた場合には、支給制限は行われない。

B × (法12条の2の2第2項) 負傷の原因となった事故が、負傷した労働者の「故意の犯罪行為」によって生じた場合、政府は保険給付の全部又は一部を行わないことができる。

C 〇 (法12条の2の2第2項) 本肢のとおりである。労働者が「重大な過失」でない「過失」により自らの負傷を生じさせた場合には、支給制限は行われない。

D 〇 (法12条の2の2第2項) 本肢のとおりである。「正当な理由がなくて」療養に関する指示に従わないことにより疾病の程度を増進させた場合に、政府は保険給付の全部又は一部を行わないことができる。

E 〇 (法12条の2の2第2項) 本肢のとおりである。「正当な理由がなくて」療養に関する指示に従わないことにより疾病の回復を妨げた場合に、政府は保険給付の全部又は一部を行わないことができる。



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step3 コメント

・択一式の労災保険法の問1は、業務災害の保険給付に関する問題でした。択一式でも出題される論点であり、正解することは容易だったと思われます。



明日もがんばりましょう。




2020年10月01日

「ランチタイム・スタディ 2020本試験」の第1問です。

1問目は、択一式の労働者災害補償保険法です。

正答率91%の問題です。



<問題( 択一式 労災 問2 )>

〔問〕労災保険に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 船舶が沈没した際現にその船舶に乗っていた労働者の死亡が3か月以内に明らかとなり、かつ、その死亡の時期がわからない場合には、遺族補償給付、葬祭料、遺族給付及び葬祭給付の支給に関する規定の適用については、その船舶が沈没した日に、当該労働者は、死亡したものと推定する。

B 航空機に乗っていてその航空機の航行中行方不明となった労働者の生死が3か月間わからない場合には、遺族補償給付、葬祭料、遺族給付及び葬祭給付の支給に関する規定の適用については、労働者が行方不明となって3か月経過した日に、当該労働者は、死亡したものと推定する。

C 偽りその他不正の手段により労災保険に係る保険給付を受けた者があるときは、政府は、その保険給付に要した費用に相当する金額の全部又は一部をその者から徴収することができる。

D 偽りその他不正の手段により労災保険に係る保険給付を受けた者があり、事業主が虚偽の報告又は証明をしたためその保険給付が行われたものであるときは、政府は、その事業主に対し、保険給付を受けた者と連帯してその保険給付に要した費用に相当する金額の全部又は一部である徴収金を納付すべきことを命ずることができる。

E 労災保険法に基づく保険給付を受ける権利を有する者が死亡した場合において、その死亡した者に支給すべき保険給付でまだその者に支給しなかったものがあるときは、その者の配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を含む。)、子、父母、孫、祖父母又は兄弟姉妹であって、その者の死亡の当時その者と生計を同じくしていたもの(遺族補償年金については当該遺族補償年金を受けることができる他の遺族、遺族年金については当該遺族年金を受けることができる他の遺族)は、自己の名で、その未支給の保険給付の支給を請求することができる。



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step1 正解は・・・



B
   


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step2 解説

A 〇 (法10条) 本肢のとおりである。

B × (法10条) 本肢の場合、「労働者が行方不明となって3か月経過した日」ではなく、「労働者が行方不明となった日」に、当該労働者は、死亡したものと推定される。

C 〇 (法12条の3第1項) 本肢のとおりである。なお、「保険給付を受けた者」とは、偽りその他不正の手段により、現実に、かつ、直接に保険給付を受けた者をいい、受給権を有する者に限らない。

D 〇 (法12条の3第2項) 本肢のとおりである。なお、「虚偽の報告又は証明」とは、保険給付の基礎となる重要な事項(例えば、災害発生状況、死傷病の年月日、平均賃金等)について、事業主が労働者に不当に保険給付を受けさせることを意図して行った事実と異なる報告又は証明をいう(昭40.7.31基発901号)。

E 〇 (法11条1項) 本肢のとおりである。保険給付は受給権者に対して支給することを原則としているが、受給権者が保険給付を請求せずに死亡した場合や、請求はしたものの保険給付を受けないうちに死亡した場合に、その保険給付の帰属先が問題となる。そこで本条によって、その帰属先が次の通り規定されている。したがって、本条は、その範囲内において民法の相続に関する規定を排除するものである。



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step3 コメント

・択一式の労災保険法の問2は、ほとんどの肢が、過去に出題されていたものでした。正解することは容易だったと思われます。



明日もがんばりましょう。