安衛

2023年10月22日

「ランチタイム・スタディ( 2023本試験)」の第22問です。

22問目は、択一式の労働安全衛生法です。


正答率80%の問題です。


<問題( 択一式 安衛 問8 )>

〔問 8〕 労働安全衛生法第37条第1項の「特定機械等」(特に危険な作業を必要とする機械等であって、これを製造しようとする者はあらかじめ都道府県労働局長の許可を受けなければならないもの)として、労働安全衛生法施行令に掲げられていないものはどれか。ただし、いずれも本邦の地域内で使用されないことが明らかな場合を除くものとする。

A 「ボイラー(小型ボイラー並びに船舶安全法の適用を受ける船舶に用いられるもの及び電気事業法(昭和39年法律第170号)の適用を受けるものを除く。)」

B 「つり上げ荷重が3トン以上(スタツカー式クレーンにあっては、1トン以上)のクレーン」

C 「つり上げ荷重が3トン以上の移動式クレーン」

D 「積載荷重(エレベーター(簡易リフト及び建設用リフトを除く。以下同じ。)、簡易リフト又は建設用リフトの構造及び材料に応じて、これらの搬器に人又は荷をのせて上昇させることができる最大の荷重をいう。以下同じ。)が1トン以上のエレベーター」

E 「機体重量が3トン以上の車両系建設機械」


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step1 正解は・・・


E

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step2 解説

(法37条、法別表第1、令12条)「機体重量が3トン以上の車両系建設機械」は、特定機械等に該当しない。なお、特定機械等とは、次の機械等をいう。

① ボイラー(小型ボイラー等を除く)
② 第1種圧力容器(小型圧力容器等を除く)
③ つり上げ荷重が3トン以上(スタッカー式クレーンは1トン以上)のクレーン
④ つり上げ荷重が3トン以上の移動式クレーン
⑤ つり上げ荷重が2トン以上のデリック
⑥ 積載荷重が1トン以上のエレベーター(簡易リフト・建設用リフトを除く)
⑦ ガイドレールの高さが18メートル以上の建設用リフト(積載荷重が0.25トン未満のものを除く)
⑧ ゴンドラ




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step3 コメント

・択一式の労働安全衛生法の問8は、「特定機械等」に該当しないものを問う問題でしたが、ここは基本条文であり、目を通していた人が多かったように思われます。



明日もがんばりましょう。




2023年10月17日

「ランチタイム・スタディ(2023本試験)」の第17問です。

17問目は、選択式の労働安全衛生法です。

正答率84%の問題です。


<問題( 選択式 安衛 E)>

労働安全衛生法第68条は、「事業者は、伝染性の疾病その他の疾病で、厚生労働省令で定めるものにかかつた労働者については、厚生労働省令で定めるところにより、 E しなければならない。」と定めている。



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step1 次の選択肢の中から答を選んでください。

⑭ 使用者の指揮命令下に置かれていない場所への移動
⑮ その就業を禁止
⑱ 必要な療養を勧奨
⑲ 病状回復のために支援


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step2 正解は・・・



E → ⑮ その就業を禁止(法68条)

   

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step3 コメント

・労働安全衛生法のEは基本条文であり、他に惑わされる選択肢も無いため、容易に解答できたと思われます。



明日もがんばりましょう。



2023年10月16日

「ランチタイム・スタディ(2023本試験)」の第16問です。

16問目は、選択式の労働安全衛生法です。

正答率84%の問題です。


<問題( 選択式 安衛 D )>

労働安全衛生法第35条は、重量の表示について、「一の貨物で、重量が D 以上のものを発送しようとする者は、見やすく、かつ、容易に消滅しない方法で、当該貨物にその重量を表示しなければならない。ただし、包装されていない貨物で、その重量が一見して明らかであるものを発送しようとするときは、この限りでない。」と定めている。



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step1 次の選択肢の中から答を選んでください。


⑤ 100キログラム  ⑥ 500キログラム  ⑦ 1トン   ⑧ 3トン


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step2 正解は・・・



D → ⑦ 1トン(法35条)

   

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step3 コメント

・労働安全衛生法のDは基本条文であり、他に惑わされる選択肢も無いため、容易に解答できたと思われます。



明日もがんばりましょう。



2022年12月24日

「ランチタイム・スタディ( 2022本試験)」の第87問です。

87問目は、択一式の労働安全衛生法です。


正答率30%の問題です。



<問題( 択一式 安衛 問9 )>

〔問〕 労働安全衛生法に定める作業主任者に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A 労働安全衛生法施行令第6条第18号に該当する特定化学物質を取り扱う作業については特定化学物質作業主任者を選任しなければならないが、作業が交替制で行われる場合、作業主任者は各直ごとに選任する必要がある。

B 特定化学物質作業主任者の職務は、作業に従事する労働者が特定化学物質に汚染され、又はこれらを吸入しないように、作業の方法を決定し、労働者を指揮することにあり、当該作業のために設置されているものであっても、局所排気装置、除じん装置等の装置を点検することは、その職務に含まれない。

C 労働安全衛生法施行令第6条第18号に該当する特定化学物質を取り扱う作業については特定化学物質作業主任者を選任しなければならないが、金属製品を製造する工場において、関係請負人の労働者が当該作業に従事する場合、作業主任者は元方事業者が選任しなければならない。

D 事業者は、作業主任者を選任したときは、当該作業主任者の氏名及びその者に行わせる事項を作業場の見やすい箇所に掲示する等により関係労働者に周知するよう努めなければならないとされている。

E 労働安全衛生法第14条において、作業主任者は、選任を必要とする作業について、経験、知識、技能を勘案し、適任と判断される者のうちから、事業者が選任することと規定されている。



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step1 正解は・・・



A


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step2 解説

(法14条、特化則27条、昭47.12.23基発799号)本肢のとおりである。特定化学物質作業主任者は、作業が行なわれる現場において、労働者の指揮、保護具の使用状況の監視等の職務を遂行しなければならないものであり、交替制の場合、作業主任者は、各直ごとに選任する必要がある。

× (法14条、特化則28条2号)局所排気装置、プッシュプル型換気装置、除じん装置、排ガス処理装置、排液処理装置その他労働者が健康障害を受けることを予防するための装置を1月を超えない期間ごとに点検することは、特定化学物質作業主任者の職務に含まれる。

× (法14条、特化則27条)本肢の場合は、「関係請負人」が作業主任者を選任しなければならない。

× (法14条、則18条)事業者は、作業主任者の氏名及びその者に行わせる事項を作業場の見やすい箇所に掲示する等により関係労働者に「周知させなければならない」。

× (法14条)作業主任者は、選任を必要とする作業について、「都道府県労働局長の免許を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者」のうちから、選任しなければならない。



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step3 コメント

・択一式の労働安全衛生法の問9は、作業主任者に関する問題でした。いずれの肢も細かい内容を問う問題が多く、正解肢を絞り込むことすら難しい問題だったといえます。



明日もがんばりましょう。




2022年11月25日

「ランチタイム・スタディ( 2022本試験)」の第57問です。

57問目は、択一式の労働安全衛生法です。


正答率58%の問題です。



<問題( 択一式 安衛 問10 )>

〔問〕 労働安全衛生法に定める安全委員会、衛生委員会及び安全衛生委員会に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A 衛生委員会は、企業全体で常時50人以上の労働者を使用する企業において、当該企業全体を統括管理する事業場に設置しなければならないとされている。

B 安全委員会は、政令で定める業種に限定してその設置が義務付けられているが、製造業、建設業、運送業、電気業、ガス業、通信業、各種商品小売業及び旅館業はこれに含まれる。

C 安全委員会及び衛生委員会を設けなければならないとされている場合において、事業者はそれぞれの委員会の設置に代えて、安全衛生委員会を設置することができるが、これは、企業規模が300人以下の場合に限られている。

D 安全委員会及び衛生委員会の委員には、労働基準法第41条第2号に定める監督若しくは管理の地位にある者又は機密の事務を取り扱う者を選任してはならないとされている。

E 事業者は、安全衛生委員会を構成する委員には、安全管理者及び衛生管理者のうちから指名する者を加える必要があるが、産業医を委員とすることについては努力義務とされている。



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step1 正解は・・・



B


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step2 解説

× (法18条1項、令9条)衛生委員会は、「企業全体を統括管理する事業場」ではなく、常時50人以上の労働者を使用する「事業場ごとに」、設置しなければならない。

(法17条1項、令8条)本肢のとおりである。

× (法19条1項)企業規模300人以下の場合に限るという規定はない。事業者は、安全委員会及び衛生委員会を設けなければならないときは、それぞれの委員会の設置に代えて、安全衛生委員会を設置することができる。

× (法17条2項・3項、法18条2項・4項)労働基準法41条2号に定める管理監督者又は機密の事務を取り扱う者を選任してはならない旨の規定はない。

× (法18条2項・4項)努力義務規定ではなく、義務規定である。安全衛生委員会の委員として、産業医のうちから事業者が指名した者を加えなければならない。



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step3 コメント

・択一式の労働安全衛生法の問10は、安全委員会、衛生委員会及び安全衛生委員会に関する問題でした。この分野は人数等の数字や業種を含めて覚えることが多いため、本試験直前に再度、確認しておく必要があるところです。全部を完全に網羅できなくても、正確に覚えている箇所が部分的にでもあれば正解肢を絞っていくことができますが、Bの正解肢は比較的難易度が高かった問題です。



明日もがんばりましょう。