労災

2017年12月04日

「ランチタイム・スタディ」の第43問です。

「ランチタイム・スタディ」の主旨については、10月1日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ2017」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。



さて、43問目は、選択式の労働者災害補償保険法です。

正答率93&76&68%の問題です。

※選択式労災A=93%、B=76%、C=68%(A及びBは正答率がCより高いものの同じカテゴリーですので、Cの正答率に合わせここで掲載しています。)



<問題( 選択式 労災 ABC )>

労災保険の保険給付に関する決定に不服のある者は、 A に対して審査請求をすることができる。審査請求は、正当な理由により所定の期間内に審査請求することができなかったことを疎明した場合を除き、原処分のあったことを知った日の翌日から起算して3か月を経過したときはすることができない。審査請求に対する決定に不服のある者は、 B に対して再審査請求をすることができる。審査請求をしている者は、審査請求をした日から C を経過しても審査請求についての決定がないときは、 A が審査請求を棄却したものとみなすことができる。



step1 選択肢を見ない状態で、答を紙に書いてみてください。
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step2 次の選択肢の中から答を選んでください。


A及びBの選択肢

⑬ 厚生労働大臣
⑭ 中央労働委員会
⑮ 都道府県労働委員会
⑯ 都道府県労働局長
⑰ 労働基準監督署長
⑱ 労働者災害補償保険審査会
⑲ 労働者災害補償保険審査官
⑳ 労働保険審査会


Cの選択肢

① 60日     ② 90日
③ 1か月   ④ 2か月
⑤ 3か月   ⑥ 6か月
⑦ 1年



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step3 正解は・・・


A → ⑲ 労働者災害補償保険審査官(法38条1項)

B → ⑳ 労働保険審査会(法38条1項)

C → ⑤ 3か月(法38条2項)



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step4 コメント


・選択式の労働者災害補償保険法のA、B及びCは、不服申立てに関する基本条文からの出題でした。不服申立ては、社労士試験では頻出事項であり、多くの受験生にとっては容易に解答できたと思われます。


明日もがんばりましょう。



2017年11月27日

「ランチタイム・スタディ」の第38問です。

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さて、38問目は、択一式の労働者災害補償保険法です。

正答率71%の問題です。



<問題( 択一式 労災 問1 )>

〔問〕 業務災害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 企業に所属して、労働契約に基づき労働者として野球を行う者が、企業の代表選手として実業団野球大会に出場するのに備え、事業主が定めた練習計画以外の自主的な運動をしていた際に負傷した場合、業務上として取り扱われる。

B A会社の大型トラックを運転して会社の荷物を運んでいた労働者Bは、Cの運転するD会社のトラックと出会ったが、道路の幅が狭くトラックの擦れ違いが不可能であったため、D会社のトラックはその後方の待避所へ後退するため約20メートルバックしたところで停止し、徐行に相当困難な様子であった。これを見かねたBが、Cに代わって運転台に乗り、後退しようとしたが運転を誤り、道路から断崖を墜落し即死した場合、業務上として取り扱われる。

C 乗組員6名の漁船が、作業を終えて帰港途中に、船内で夕食としてフグ汁が出された。乗組員のうち、船酔いで食べなかった1名を除く5名が食後、中毒症状を呈した。海上のため手当てできず、そのまま帰港し、直ちに医師の手当てを受けたが重傷の1名が死亡した。船中での食事は、会社の給食として慣習的に行われており、フグの給食が慣習になっていた。この場合、業務上として取り扱われる。

D 会社が人員整理のため、指名解雇通知を行い、労働組合はこれを争い、使用者は裁判所に被解雇者の事業場立入禁止の仮処分申請を行い、労働組合は裁判所に協議約款違反による無効確認訴訟を提起し、併せて被解雇者の身分保全の仮処分を申請していたところ、労働組合は裁判所の決定を待たずに被解雇者らを就労させ、作業中に負傷事故が発生した。この場合、業務外として取り扱われる。

E 川の護岸築堤工事現場で土砂の切取り作業をしていた労働者が、土蜂に足を刺され、そのショックで死亡した。蜂の巣は、土砂の切取り面先約30センチメートル程度の土の中にあったことが後でわかり、当日は数匹の蜂が付近を飛び回っており、労働者も使用者もどこかに巣があるのだろうと思っていた。この場合、業務上として取り扱われる。




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step1 正解は・・・



A



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step2 解説

A ☓ (法7条1項、平12.5.18基発366号) 運動競技に伴う災害の業務上外の認定については、運動競技が労働者の業務行為又はそれに伴う行為として行われ、かつ、労働者の被った災害が運動競技に起因するものである場合に業務上と認められる。また、労働者が行う練習については、事業主が予め定めた練習計画に従って行われるものでなければならず、練習計画とは別に、労働者自らの意思で行う運動は、「業務外」とされる。

B 〇 (法7条1項、昭31.3.31基収5597号) 本肢のとおりである。本件は、作業に伴う必要又は合理的な行為中の災害であり、労働者の担当業務行為とはいえないが、作業に伴う必要行為又は合理的行為中と認められるため、業務上として取扱われる。

C 〇 (法7条1項、昭26.2.16基災収111号) 本肢のとおりである。本件は、事業場施設の利用中の災害であり、また、船内での食事は会社の給食としての慣習でもあることから、業務上として取扱われる。

D 〇 (法7条1項、昭28.12.18基収4466号) 本肢のとおりである。業務災害と認定されるためには、業務遂行性(労働契約に基づいて事業主の支配下にある状態)及び業務起因性の2つの要件を満たす必要があるが、指名解雇通知が行われ、会社と労働組合との抗争中に被解雇者が就労し作業中に負傷した場合は、業務遂行性は認められないため、業務外として取り扱われる。

E 〇 (法7条1項、昭25.10.27基収2693号) 本肢のとおりである。作業中に土蜂に刺されてショック死した作業員の事故は、業務に伴う危険が現実化して生じたものと認められるため、業務上として取り扱われる。



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step3 コメント

・択一式の労災保険法の問1は、業務災害に関する問題でした。問題文が長いため、読むのに時間がかかってしまいますが、問題文の状況を思い浮かべながら「業務遂行性」「業務起因性」を考慮して考えると正解にたどりつくことができると思います。



明日もがんばりましょう。




2017年11月17日

「ランチタイム・スタディ」の第33問です。

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さて、33問目は、択一式の労働者災害補償保険法です。

正答率74%の問題です。



<問題( 択一式 労災 問4 )>

〔問〕 労災保険法の適用に関する次の講述のうち、正しいものはどれか。

A 労災保険法は、市の経営する水道事業の非常勤職員には適用されない。

B 労災保険法は、行政執行法人の職員に適用される。

C 労災保険法は、非現業の一般職の国家公務員に適用される。

D 労災保険法は、国の直営事業で働く労働者には適用されない。

E 労災保険法は、常勤の地方公務員に適用される。



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step1 正解は・・・



D
   


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step2 解説

A ☓ (法3条2項、昭42.10.27基発1000号) 市の経営する水道事業の非常勤職員(現業部門の非常勤職員)については、労災保険法が適用される。

B ☓ (法3条2項、独立行政法人通則法59条1項1号) 行政執行法人の職員には、国家公務員災害補償法が適用されるため、労災保険法は適用されない。

C ☓ (法3条2項) 国家公務員については、国家公務員災害補償法が適用されるため、労災保険法は適用されない。

D 〇 (法3条2項) 本肢のとおりである。なお、現在、国の直営事業という形態で行われている具体的な事業はない。

E ☓ (法3条2項、地公災法67条2項、昭42.10.27基発1000号) 地方公務員については、現業部門の非常勤職員を除き、原則として地方公務員災害補償法が適用されるため、労災保険法は適用されない。


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step3 コメント

・択一式の労働者災害補償保険法の問4は、労災保険法の適用に関する問題でした。問題文が短い1行問題とはいえ、正解肢であるD以外のひとつひとつの肢の正誤判断は難しかったと思いますが、Dが基本事項でしたので正解できた人が多かったのではないでしょうか。



来週もがんばりましょう。




2017年10月12日

「ランチタイム・スタディ」の第8問です。

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さて、8問目は、択一式の労働者災害補償保険法です。

正答率90%の問題です。


<問題( 択一式 労災 問5 )>

〔問〕 通勤災害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A 退勤時に長男宅に立ち寄るつもりで就業の場所を出たものであれば、就業の場所から普段利用している通勤の合理的経路上の災害であっても、通勤災害とは認められない。

B 療養給付を受ける労働者は、一部負担金を徴収されることがある。

C 移動の途中の災害であれば、業務の性質を有する場合であっても、通勤災害と認められる。

D 通勤災害における合理的な経路とは、住居等と就業の場所等との間を往復する場合の最短距離の唯一の経路を指す。

E 労働者が転任する際に配偶者が引き続き就業するため別居することになった場合の、配偶者が住む居宅は、「住居」と認められることはない。


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step1 正解は・・・



B


   

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step2 解説

A ☓ (法7条2項、昭50.1.17基収2653号) 通勤とは、被災労働者の行為を外形的、かつ、客観的にとらえて判断するものであり、たとえ長男宅に立ち寄るつもりで就業の場所を出たものであっても、いまだに通常の合理的な通勤経路上にある限りにおいては、当該被災労働者の行為は通勤とされ、通勤災害として認められる。

B 〇 (法31条2項) 本肢のとおりである。療養給付を受ける労働者(厚生労働省令で定める者を除く)は、200円を超えない範囲内で厚生労働省令で定める額が、一部負担金として徴収される。

C ☓ (法7条2項) 移動の途中の災害であっても、業務の性質を有するものは、「業務災害」として扱われるため、通勤災害とは認められない。

D ☓ (法7条2項、平18.3.31基発0331042号) 「合理的な経路」とは、移動の際に、一般に労働者が用いるものと認められる経路をいい、最短距離の唯一の経路を指すわけではない。

E ☓ (法7条2項3号、則7条1号ハ、平18.3.31基発0331042号) 本肢の場合、配偶者が住む居宅は、当該居宅と就業の場所との間を往復する行為に反復・継続性が認められるときは、住居として認められる。




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step3 コメント

・択一式の労働者災害補償保険法の問5は、通勤災害に関する問題でした。どの肢も基本事項を押さえていれば、比較的正誤判断がすぐにつくものでしたし、問題文が短いこともあり、容易に判断できたものと思われます。



明日もがんばりましょう。



2017年10月02日

「ランチタイム・スタディ」の第1問です。

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さて、1問目は、選択式の労働者災害補償保険法です。

正答率95%&96%の問題です。

※選択式労災D=95%、E=96%(D及びEは同じカテゴリーですので、同時に掲載しています。)


<問題( 選択式 労災 D及びE )>

労災保険法第42条によれば、「療養補償給付、休業補償給付、葬祭料、介護補償給付、療養給付、休業給付、葬祭給付、介護給付及び二次健康診断等給付を受ける権利は、 D を経過したとき、障害補償給付、遺族補償給付、障害給付及び遺族給付を受ける権利は、 E を経過したときは、時効によって消滅する。」とされている。



step1 選択肢を見ない状態で、答を紙に書いてみてください。
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step2 次の選択肢の中から答を選んでください。


① 60日  ② 90日  ③ 1か月  ④ 2か月
⑤ 3か月  ⑥ 6か月   ⑦ 1年        ⑧ 2年 
⑨ 3年       ⑩ 5年       ⑪ 7年        ⑫ 10年



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step3 正解は・・・


D → ⑧ 2年(法42条)

E → ⑩ 5年(法42条)

   

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step4 コメント


・労働者災害補償保険法の選択式D及びEは、時効に関する問題でした。基本中の基本ともいえる問題でしたので、2017年の本試験の中で、最もやさしかった問題となりました。



明日もがんばりましょう。