学習に関するアドバイス

2018年09月20日

次のようなご質問をいただきました。


[質問]
年のせいか、学習して覚えたつもりでも、すぐに忘れてしまいます。
覚えるには繰り返し学習するしかないと思うのですが、何か注意点はありますか?


[回答]
同じ箇所を繰り返し学習することはとても大事なことです。
というのも、1回のインプット学習だけで覚えられる人はまずいません。
したがって、最初にインプット学習をした後に、一定の間隔で問題を解いてみたり、テキストを読み返すことで知識は定着していきます。


※インプット学習:テキスト等に目を通し、知識や情報を整理し理解すること。
※アウトプット学習:問題を解き、得られた知識が定着しているどうかを確認すること。


ただし、最初に行うインプットで「制度趣旨や根幹にある考え方をじっくりと確実に理解する」ことが反復学習の効果を高める上でも肝心です。


社労士試験は範囲が多岐にわたり、覚えなければならない量が多いのが特徴ですが、

K(記憶力)=I(信号の強さ)×R(反復)

という算式が成り立ちます。

確実に覚えるためには、最初の信号(I)が強くなければ、反復を繰り返しても思った通りの結果になりません。
最初のインプット学習をおざなりにする(信号が強くない)と、反復する効果が低くなります。

この最初のI(信号の強さ)は、その箇所を「どうやって覚えるか」というところまでやっておくべきです。

たとえば、安衛法の安全衛生管理体制のしくみをかんたんな表にまとめておくとか、老齢厚生年金の加給年金額と、障害厚生年金の加給年金額の違いを整理しておくなど、 最初のインプットの際に、どれだけ明確に違いを際立たせ、ポイントを押さえるかがポイントです。

裏を返すと、資格学校のインプットの時間が長いのは、最初のI(信号の強さ)が重要なことがわかっているからです。

いずれにしても一度学習した範囲を繰り返すことは必要ですが、最初のI(信号の強さ)が強いと、反復に要する労力が少なくて済みますので、その分、直前期には早く楽に反復することができますから、多くの科目に目を通すことが可能となり、択一式の得点が合格ラインに達するわけです。




2018年09月19日

次のようなご質問をいただきました。

<質問>
学習時間を増やす工夫はありますか。合格している方は、仕事をしながら、どのように学習時間を確保しているのでしょうか。


次のように回答させていただきました。

<回答>

①細切れ時間・手待ち時間の有効活用

学習時間を増やす手段としては、やはり細切れ時間・手待ち時間を有効に活用することにつきるので、仕事の合間などの時間に、テキストを読んだり問題を解いたりすることになると思います。
そのためには、思わぬ空白の時間が生じた際に、手元にいつもテキストや問題集等の学習グッズがすぐに準備できるかどうかにかかっています。



②集中力が高まる時間帯を見極め、場所を定める

一定の学習時間が取れるのであれば、量(時間)を今以上増やすことより、質(集中力)を高めることを考えてください。

まず、「はかどる時間帯が『いつ』なのか」を考えてください。
自分は朝型なのか、夜型なのかを見極めてください。

続いて、「はかどる場所が『どこ』なのか」です。
自宅なのか、それとも外の方がはかどるのか。

できればどちらも利用すべきでしょうが、どちらに重きをおくかです。
家の中よりも外の方が学習がはかどる人の場合は、図書館や自習室、コーヒーショップ・喫茶店などを利用することになるでしょう。

ただし、ひとえに喫茶店と言っても、明るさ、すわりごごち、隣の人との距離、タバコの煙、流れてくる音楽など、
自分が集中できる環境かどうかを見定めないとなりません。

集中できる時間帯と場所を定めることで、同じ学習時間でも学習効率が断然違うことになります。



③目的意識を持つ

社労士の資格を取得したい目的意識を明確に定めると学習する時間が引き締まります。
この場合、「正の目的意識」を強く持つか、
「負の目的意識」を強く持つか、その両方を意識するかです。

・正の目的意識
 ・・・【将来の夢】社労士として、世の中の役に立つ仕事がしたい。
            将来のなりたい姿。
・負の目的意識
 ・・・【現状打破】このままではいけない。
           なんとかしないといけないという危機感。



④毎日の学習時間を記録する

毎日の学習時間を記録してみてください。
「トータル100時間を超えたぞ!」などと、節目には「自分へのご褒美」をあげてもいいでしょう。
数字が加わると、結構、励みになりますよ。



この①~④のいずれかでも実行できると、学習に弾みが付きモチベーションも上がります。
その結果、おのずと学習時間が増えることにもつながります。
ぜひ、実践してみてください。



2018年08月20日

択一式で得点アップを図るには、①見直しをする「時間」が取れることと、②間違いを修正するだけの「見直し力」が残っているかが肝心です。

仮に見直す時間があったとしても、疲れ切っていて、問題を読んでも頭が働かないとなると、せっかくの時間が得点アップにつながりません。

模試や昨年の本試験終了後に答え合わせをした際に、「あと5点は取れたのに・・」とか、「じっくり考えていれば5問はできたはず」などと、思ったことはありませんか。
うっかりミスをしてしまい、「なんでこんなところを間違えたんだろう」と後悔することが多かった人ほど、択一式試験でこの「時間」と「見直し力」の2つを得れば、本試験中に5点のアップが可能ということになります。

では、この2つを得るために、本試験前に準備できることは何でしょうか。

それは、ラクに取れる問題を多くする ことです。
ラクに取れる問題が多くなれば、その分、考える時間が短くなるため、本試験時間後半に「時間」の確保と「クリエイティブな頭の回転」が期待できます。

それでは、ラクに取れる問題を多くするためには、本試験までに何をしておけばいいのでしょうか。
次の4つが挙げられます。

①「横断
・各科目の横断をやっておくと、科目による違いが浮き彫りになりますから、すぐに正誤判断が付きます。特に、各科目のテキストの後ろの方にくるもの(たとえば、「不服申し立て」や「書類の保存」など)は、横断で整理しておくといいでしょう。気づきが早くなる分、なぜか、文章を読むスピードも知らぬ間に速くなり、的確に読みこなせている自分に気が付きます。

②「改正
・改正は、出題される可能性が高いため、出題を予め予測できることから、そこに網を張っておくと、確実に正解できます。そのうえ、予測したことがドンピシャだと試験の最中にモチベーションが一気に高まり、他の問題にも良い影響を及ぼします。

③「過去問・基本問題
・過去問をやっておくと、出題パターンを知ることが可能です。過去と同じ箇所が出題された場合、過去と同じ論点が問われるケースが多いため、「出題者の意図」と「問題の論点」を読み取ることで、問題への対応能力が高まります。「今更、過去問をやるの?」と思われる方もいるでしょうが、比較的リピート率が高い徴収だけはやっておくとか、自分が苦手な科目・項目だけは目を通しておくなど、部分部分で利用する手もあります。

④「数字」のチェック
・数字の問題は正誤判断がすぐに付きますので、本試験の直前の最終段階では、数字だけを拾い上げて、テキストの読み込みをしていくことをおすすめします。社労士試験は、元をただせば数字の試験ともいえますので、テキスト読みを1ページ30秒ほどでチェックしていきます。「数字」と「自分が線を引いている箇所」だけをなぞっていくと重要数値が頭に残ります。本試験では残像が頭の片隅に残っていると、引き出しがすぐに開きます。


この4つを駆使して、最終段階の学習に取り入れてみてください。
功を奏すると、本試験択一式でラクに取れる問題が増えるはずです。

ラクに取れる問題が増えるということは、その分、「時間」が生じ、「見直し力」が働くことになりますから、5点アップが可能になり、その結果、合格ラインを突破する可能性が高くなります。

ぜひ、実践してみてください。



2018年08月19日

最後の追い込みに励んでいると思います。

ここでやっておかないといけないことは、今までやってきたことを「なぞる」ことです。
決して、今までやっていない「未学習の領域」に足を踏み入れてはいけません。

仮にも1年という間にそれなりの範囲を学習してきているにもかかわらず、まだ学習していない範囲があったとしたら、その範囲は捨ててもいい範囲だと思われます。

学習していない範囲の問題を得点できるようになることよりも、今までやってきたところを本試験で取りこぼさずに得点に結びつけることの方が肝心です。

また、択一式は時間との勝負ですから、時間をかけずにできればすぐに気が付く問題を多くしたいものです。

それには、本試験前に基本事項も含めて再度、見直しておくと、すぐに気付く問題が多くなります。
したがって、できるだけ多くの今まで学習してきた事項に万遍なく目を通しておきたいものです。

本試験直前のセオリーとして、「本試験2週間前から本試験当日までに一瞬でも目を通したことは正解できる」ことが挙げられます。

もう少し詳しくお伝えすると、本試験直前に目を通したことは、おそらく即座に正解できるものの、目を通さなかった事項は、「正解できるものの解くのに時間がかかる」か、「正解できない」こととなります。

すなわち、択一式の試験の最重要要素である<時間>を失うことになってしまうのです。


また、「即座に正解できる」ということは、いわば「反応で解く」ということでもありますから、さほど疲れません。
しかし、「正解できるものの解くのに時間がかかる」場合は、いわば「頭で考える(頭から記憶をひねり出す)」ため、「脳」がそれなりに疲労します。

3時間半という長丁場の試験の場合、疲れは大敵です。
できるだけ疲れない状態で、後半の「見直し」に入りたいものです。

また、「記憶力が悪いのですぐ忘れてしまう」という方が多くいますが、それなら逆に直前に目を通しておけばいいということになります。
したがって、できるだけ、この1年間で学習してきたことを、テキストなり答練・模試・過去問なりで、なぞっていきましょう。

本試験直前になぞることができれば、本試験で出題された際には、時間をかけずに正解できる可能性が高くなります。
しかも、疲労も最小限にとどまります。

あと少しです。
がんばってください。



2018年08月18日

社労士本試験を直前に控え、誰もが最終追い込みをしているところでしょうが、そのやり方は人によってそれぞれだと思います。

ただ、択一式の得点アップが課題である方にとっては、テキストを読むより、とにかく問題を解く方が効果があります。
テキストを読む場合は、その箇所の要点以外も読むことになりますが、問題はテキストにある中の要点を拾い出して投げかけているようなものですから、そこを抽出して羅列しているような面があるからです。

もちろん、根底の理屈が理解できていないため、問題が解けないケースもありますから、その場合は、テキストで内容の理解ができると得点アップにつながります。
しかし、本試験で出されるのは5肢択一の問題形式であり、基本的には、〇か☓かがわかればいいのですから、なるだけ多くの問題に目を通しておけば、同じような出題の際には正誤判断が付くようになります。

ところで、問題を解くことで最終確認をする場合には、1科目ごとにやるのではなく、できれば本試験を想定して、70問という塊を解いていきましょう。

みなさんの手元には、今まで受けた模試や答練等の問題があるはずです。
それらを寄せ集めて、労基法から国年法まで全70問を一気に解くように心がけます。
今まで解いたことがある問題ですから、2時間を超える程度の時間で解き終えると思います。

ちょっときついかもしれませんが、こなしていくと「3時間半という時間」&「70問という量」が体得できますので、自然と体力が持つようになっていきます。
精神的にもタフになってきます。
また、科目ごとの頭の切り替えがすんなりできるようになりますので、本試験択一式の訓練にもなります。

終了後に採点したら、間違えた問題に軽く触れておきましょう。
ここで、「軽く」と書いたのは、間違えた問題を完璧に理解しようとしなくていいからです。
70問中、5~10問程度は、意味がわからなかったり忘れていても追及せず、「見逃す」感覚で臨んでください。

船で沖合に魚を捕りに網を投げるときのことを考えてください。
網の網目が広ければ広いほど、小さい魚は逃げます。

逃すまいとするのであれば、網目を細かくしなければなりませんが、細かくすればするほど、網が破れる危険性も高くなります。
大きな魚が取れればいいのです。
小さい魚(=難易度の高い問題)は、見逃していいのです。
肝心要の問題さえできればいいと割り切ってやっていくのがコツです。

また、問題を解くと書きましたが、問題を「解く」のではなく、「なぞる」でも結構です。
(時間が短縮されますので、むしろ、この方がいいと思います。)
「解く」とは、文字通り、普通に問題を解くことですが、問題演習での「なぞる」とは、問・解の両方を広げて確認していくことを指します。
すなわち、問題を見ながら同時に解答も見て、力ずくで覚えていくやり方です。

その方が、問題を解くよりも、多くの問題に目を通せるという利点もあります。
また、テキストを読んでいるのと同じ効果が期待できます。
基本的に問題を読んでいるため、的外れなことに時間を割くことにはなりません。

最後のひと踏ん張りです。
誰もが苦しく、不安な日々です。
自分だけではないと思って、がんばってください。

ただし、水分を補給し、栄養と睡眠を十分とって、あまり無理しないようにしてください。
今の時期は、体調管理が最優先です。
睡眠時間を削ってまでやるのは本末転倒ですので、やりすぎには気を付けながら学習を進めていってください。