2016年10月21日

「ランチタイム・スタディ」の第14問です。

「ランチタイム・スタディ」の主旨については、9月29日の佐藤塾ブログの
「ランチタイム・スタディ」開始のお知らせをご覧ください。

さて、14問目は、択一式の徴収法が初登場です。

正答率79%の問題です。




<問題(択一式徴収 雇・問9)>


〔問〕 印紙保険料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A 請負事業の一括の規定により元請負人が事業主とされる場合は、当該事業に係る労働者のうち下請負人が使用する日雇労働被保険者に係る印紙保険料についても、当該元請負人が納付しなければならない。

B 事業主は、その使用する日雇労働被保険者については、印紙保険料を納付しなければならないが、一般保険料を負担する義務はない。

C 雇用保険印紙購入通帳の交付を受けている事業主は、印紙保険料納付状況報告書により、毎月における雇用保険印紙の受払状況を翌月末日までに、所轄公共職業安定所長を経由して、所轄都道府県労働局歳入徴収官に報告しなければならないが、日雇労働被保険者を一人も使用せず雇用保険印紙の受払いのない月に関しても、報告する義務がある。

D 事業主は、正当な理由がないと認められるにもかかわらず、印紙保険料の納付を怠ったときは、認定決定された印紙保険料の額(その額に1000円未満の端数があるときは、その端数は、切り捨てる)の100分の10に相当する追徴金を徴収される。

E 印紙保険料を所轄都道府県労働局歳入徴収官が認定決定したときは、納付すべき印紙保険料については、日本銀行(本店、支店、代理店及び歳入代理店をいう。)に納付することはできず、所轄都道府県労働局収入官吏に現金で納付しなければならない。




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step1 正解は・・・



C


  

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step2 解説


A ☓ (法8条、法23条1項)請負事業の一括の規定により元請負人が事業主とされる場合であっても、当該事業に係る労働者のうち下請負人が使用する日雇労働被保険者に係る印紙保険料は、「下請負人」が納付しなければならない。

B ☓ (法31条1項・3項・4項)事業主は、日雇労働被保険者については、印紙保険料だけでなく、一般保険料についても負担しなければならない。

C 〇 (法24条、則54条)本肢のとおりである。なお、印紙保険料納付計器を設置した事業主の場合は、印紙保険料納付計器使用状況報告書によって、毎月における印紙保険料納付計器の使用状況を翌月末日までに、所轄公共職業安定所長を経由して、納付計器に係る都道府県労働局歳入徴収官に報告しなければならない(則55条)。

D ☓ (法25条1項・2項)印紙保険料の認定決定がなされた場合には、認定決定された印紙保険料の額(その額に1000円未満の端数があるときは、その端数は切り捨てる)の「100分の25」に相当する追徴金を徴収される。

E ☓ (則38条3項2号、平15.3.31基発0331002号)認定決定に係る印紙保険料及びこれに伴う追徴金については、「日本銀行又は所轄都道府県労働局収入官吏」に現金で納付することとなる。



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step3 コメント

・雇用保険法問9の徴収法の問題は、印紙保険料に関する問題でした。どの肢も過去に出題された論点であり、過去問をしっかり学習していた人にとっては、容易に得点できたと思われます。

・正解肢のCに関しては、平成24年に出題されていますので、掲載しておきます。

[問] 雇用保険印紙購入通帳の交付を受けている事業主は、毎月における雇用保険印紙の受払状況を印紙保険料納付状況報告書(様式第15号)によって、所轄都道府県労働局歳入徴収官に報告しなければならないが、日雇労働被保険者を一人も使用せず、印紙の受払いのない月の分に関しては、何ら報告する義務はない。(H24-雇9E)

 → ☓  (法24条、則54条) 日雇労働被保険者を1人も使用せず、印紙の受払いのなかった月であっても、その旨を印紙保険料納付状況報告書の備考欄に記入して「報告しなければならない」。



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step4 プラスα(一読しておこう)


法21条(追徴金)

① 政府は、事業主が法19条5項(確定保険料の認定決定)の規定による労働保険料又はその不足額を納付しなければならない場合には、その納付すべき額(その額に1,000未満の端数があるときは、その端数は、切り捨てる)に100分の10を乗じて得た額の追徴金を徴収する。ただし、事業主が天災その他やむを得ない理由により、同項の規定による労働保険料又はその不足額を納付しなければならなくなった場合は、この限りでない。

② 前項の規定にかかわらず、同項に規定する労働保険料又はその不足額が
1,000円未満であるときは、同項の規定による追徴金を徴収しない。



法25条(印紙保険料の決定及び追徴金)

① 事業主が印紙保険料の納付を怠った場合には、政府は、その納付すべき印紙保険料の額を決定し、これを事業主に通知する。

② 事業主が、正当な理由がないと認められるにもかかわらず、印紙保険料の納付を怠ったときは、政府は、厚生労働省令で定めるところにより、前項の規定により決定された印紙保険料の額(その額に1,000円未満の端数があるときは、その端数は、切り捨てる)の100分の25に相当する額の追徴金を徴収する。ただし、納付を怠った印紙保険料の額が1,000円未満であるときは、この限りでない。



※追徴金とは、納付すべき額を不当に納付しない場合に課する懲罰的金銭をいう。



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step5 練習問題(チャレンジしてみよう!)

法21条(追徴金)

① 政府は、事業主が法19条5項(確定保険料の認定決定)の規定による労働保険料又はその不足額を納付しなければならない場合には、その納付すべき額(その額に A 未満の端数があるときは、その端数は、切り捨てる)に B を乗じて得た額の追徴金を徴収する。ただし、事業主が天災その他やむを得ない理由により、同項の規定による労働保険料又はその不足額を納付しなければならなくなった場合は、この限りでない。

② 前項の規定にかかわらず、同項に規定する労働保険料又はその不足額が A 未満であるときは、同項の規定による追徴金を徴収しない。



法25条(印紙保険料の決定及び追徴金)

① 事業主が印紙保険料の納付を怠った場合には、政府は、その納付すべき印紙保険料の額を決定し、これを事業主に通知する。

② 事業主が、正当な理由がないと認められるにもかかわらず、印紙保険料の納付を怠ったときは、政府は、厚生労働省令で定めるところにより、前項の規定により決定された印紙保険料の額(その額に A 未満の端数があるときは、その端数は、切り捨てる)の C に相当する額の追徴金を徴収する。ただし、納付を怠った印紙保険料の額が A 未満であるときは、この限りでない。




step6 選択肢はありません。答を紙に書いてみてください。
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step7 正解は・・・



A → 1,000円 (法21条、法25条)
B → 100分の10 (法21条1項)
C → 100分の25
(法25条2項)



来週もがんばりましょう。

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この記事へのコメント

1. Posted by MI   2016年10月23日 14:48
金曜日は終日外出でしたので、休日回答に・・・。
ここで、休んでは挫折してしまいますので、後日でもお返事いたしました。

今回の雇用保険は、仰せのように過去問を何回か練習していて、まだ覚えておりましたので過去問も練習問題も正解でした。

雇用保険はまだ学習を再開しておりませんので、ある程度は覚えていてくれて、ありがとうの気持ちです。
2. Posted by 管理人   2016年10月24日 06:47
> 今回の雇用保険は、仰せのように過去問を何回か練習していて、まだ覚えておりましたので過去問も練習問題も正解でした。

よかったですね。
過去問をやっておくことで、失点を防げるケースが多々あります。
今後も過去問を重視して取り組んでいってください。

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