2016年09月17日

厚生労働省は9月15日、世帯ごとの所得格差などを示す2014年の「所得再分配調査」の結果を発表しました。

所得格差を表す「ジニ係数」は、税金などを支払う前の所得(公的年金などの給付を除く)にあたる「当初所得」で0.5704(前回比0.0168ポイント増)となり、過去最大を更新し所得格差が広がりました。
厚生労働省は「高齢者と単身世帯の増加」が要因であるとしています。

所得などの分布の均等度を示す指標として、最もよく用いられるものに「ジニ係数」がありますが、社労士試験では、厚生労働白書にもよく登場する語句です。
せっかくの機会ですので、ここでは、ジニ係数の意味を押さえておきましょう。

<ジニ係数の求め方>
世帯(又は世帯員)を所得の低い順に並べて、世帯数(又は人数)の累積比率を横軸に、所得額の累積比率を縦軸にとってグラフを書く(この曲線を「ローレンツ曲線」という。)。

全世帯の所得が同一であれば、ローレンツ曲線は原点を通る傾斜45 度の直線に一致する。
これを「均等分布線」という。
逆に、所得が不均等でバラツキが大きければ大きいほどローレンツ曲線は均等分布線から遠ざかる。

仮に、1世帯が所得を独占し、他の世帯の所得がゼロである完全不均等の場合には、ローレンツ曲線は「ABC線」になる(図参照)。
ジニ係数は、ローレンツ曲線と均等分布線とで囲まれる弓形の面積が均等分布線より下の三角形部分の面積に対する比率をいい、0から1までの値をとる。

0に近いほど所得格差が小さく、1に近いほど所得格差が大きいということになる。

ジニ係数の図


再分配所得:当初所得から税金、社会保険料を控除し、社会保障給付(現金、現物)を加えたもの

ジニ係数の求め方や細かい内容を社労士試験で問われることは考えにくいのですが、厚生労働白書でジニ係数が取り上げられることはよくありますので、選択式で「ジニ係数」という語句自体が抜かれることは考えられます。

また、「ジニ係数は0に近いほど所得格差が小さく、1に近いほど所得格差が大きい」「ジニ係数は過去最大を更新し所得格差が広がっている」ことは覚えておいて損はありません。

この機に押さえておきましょう。




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