2025年01月20日

「ランチタイム・スタディ2025統計数値」の85日目は、「令和5年度能力開発基本調査」から「職業能力開発」の調査記載内容です。


職業能力開発

【令和5年度能力開発基本調査】

(6)キャリアコンサルティングの導入状況【事業所調査】

⑤ キャリアコンサルティングを行うしくみを導入している事業所のうち、キャリアコンサルティングを行う上で問題があるとする事業所は、「正社員」では73.6%、「正社員以外」では65.3%であった。

問題の内訳をみると、「労働者からのキャリアに関する相談件数が少ない」(正社員41.4%、正社員以外43.4%)が最も多く、次いで「キャリアに関する相談を行っても、その効果が見えにくい」(正社員37.4%、正社員以外33.6%)が多くなっている。

<ポイント>
・約3社に2社程度は問題があるとされていますが、問題の内訳としては、労働者の「希望が少ない」ことと、「効果が無い」ことが挙げられています。


⑥ キャリアコンサルティングを行うしくみがある事業所のうち、事業所で相談を受けているのはキャリアコンサルタントであるかとの問いに対し、「そうである」との回答は11.3%、「そうではない」との回答は74.1%となっている。

<ポイント>
・キャリアコンサルティングを行うしくみがある事業所であっても、正規のキャリアコンサルタントではない人のキャリアコンサルティングであることがほとんどです。
キャリアコンサルティングはやり方次第で参加者が意欲的になれるかどうかが決まりますので、そうなると、正規のキャリアコンサルタントでも難しいのに、そうでない人が対応しているとなると、やはり結果が伴うのは難しいと思われます。そうなると、労働者からの希望も当然少なくなり、会社としても定期実施するのは見合わせることとなり、悪循環に陥ることになってしまいます。


⑦ キャリアコンサルティングを行うしくみがない事業所のうち、キャリアコンサルティングを行っていない理由としては、「労働者からの希望がない」(正社員44.5%、正社員以外44.9%)が最も多く、次いで、「キャリアコンサルタント等相談を受けることのできる人材を内部で育成することが難しい」(正社員39.3%、正社員以外29.5%)が多くなっている。



次回もがんばりましょう。



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