2025年01月18日

「ランチタイム・スタディ2025統計数値」の84日目は、「令和5年度能力開発基本調査」から「職業能力開発」の調査記載内容です。


職業能力開発

【令和5年度能力開発基本調査】

(6)キャリアコンサルティングの導入状況【事業所調査】

① 正社員を雇用する事業所のうち、正社員に対してキャリアコンサルティングを行うしくみがある事業所は、41.6%であった。

一方で、正社員以外を雇用する事業所のうち、正社員以外に対してキャリアコンサルティングを行うしくみがある事業所は、24.7%と、正社員に比べると低い水準となっている。

<ポイント>
・キャリアコンサルティングを行うしくみがある事業所は、正社員が4割台、正社員以外が2割台と、しくみのある事業所は半数に届かず、正社員以外は正社員の約半分です。


② キャリアコンサルティングの実施時期については、正社員は「1年に1回、3年に1回など、定期的に実施する」(50.0%)、「労働者から求めがあった時に実施する」(49.8%)、「人事評価のタイミングに合わせて実施する」(45.5%)の順で高くなっている。

正社員以外は「労働者から求めがあった時に実施する」(59.9%)、「1年に1回、3年に1回など、定期的に実施する」(45.4%)、「人事評価のタイミングに合わせて実施する」(30.8%)の順で高くなっている。

<ポイント>
・正社員は、①定期実施、②随時実施、③評価実施の順ですが、正社員以外は、①随時実施、②定期実施、③評価実施の順です。


③ キャリアコンサルティングを行う目的については、正社員、正社員以外ともに、「労働者の仕事に対する意識を高め、職場の活性化を図るため」(正社員71.0%、正社員以外58.7%)、「労働者の自己啓発を促すため」(正社員67.9%、正社員以外57.0%)の割合が高くなっている。

<ポイント>
・「仕事に対する意識」=「生産性の向上」と、「自己啓発」=「社員の能力アップ」の2つが目的とされています。


④ キャリアコンサルティングを行った効果については、「労働者の仕事への意欲が高まった」(正社員47.7%、正社員以外45.2%)、「自己啓発する労働者が増えた」(正社員34.0%、正社員以外26.4%)の割合が高くなっている。

<ポイント>
・効果は、目的裏返しであり、目的の2項目がそのままきています。



次回もがんばりましょう。



コメントする

名前
 
  絵文字