2024年09月12日
現時点の成績分析診断から読み取れる合格ライン(確報・最終)は、次のとおりです。
【選択式】
〇各科目3点以上、合計26点以上
・「労働一般常識」は2点救済の可能性がある。ただし、救済科目が無い可能性も高い。
【択一式】
〇各科目4点以上、合計43点以上
・救済科目はない。
<簡易解説>
①選択式で救済されそうな科目は「労働一般常識」のみです。
ただし、「労働一般常識」も、確実に救済されるレベルの得点状況かというと、そこまでにはなっていません。簡単に言うと、確実に救済される「絶対領域」(2点以下5割以上、1点以下3割以上)と、どちらでも行政が判断できる「判断領域」(2点以下5割以上、1点以下3割未満)と、救済をしてはならない「ゼロ領域」(2点以下5割未満)の3つの領域に分かれることになりますが、「労働一般常識」に関しては、「判断領域」になる可能性が高く(見立てでは約8割程度)、場合によっては「ゼロ領域」(1割程度)、又は「絶対領域」(1割程度)である可能性も残されています。(データが集まるにつれて、「ゼロ領域」となる可能性が低くなり、「絶対領域」となる可能性が少しばかり高くなりましたが、依然として「判断領域」になる可能性が一番高い状態です。)
したがって、「判断領域」になった場合であっても、ここ2年の傾向からすると、「救済無し」となることが考えられます。ただ、選択式の労一の得点状況を佐藤塾データで見る限り、おおまかに「0点1割、1点1割、2点3割、3点3割5分、4点1割5分、5点0割」という大半の人が2点か3点という得点状況にあることから、択一式の得点状況に関係なくばっさりと3点で線引きをするのは酷です。そうはいっても、「判断領域」であった場合に行政が救済をするとしたら、合格者数によるものと思われます。合格者数が少なくなってしまう場合には、2点救済を実施するでしょうが、そうでない場合には救済しないこととなるように思われます。
続いて苦戦している科目には「健康保険法」がきますが、0点、1点の受験生がほとんどいませんので、2点救済までは届かないものと思われます。
②選択式については、例年の傾向からみて、合格ラインは昨年同様の26点と思われます。ただし、25点の芽も出てきています。
③択一式で救済されそうな科目はありません。
④択一式については、昨年よりも難易度が上がっていますので、現時点での合格ラインは昨年よりも2点下がった43点が濃厚です。ただし、42点の芽も出てきています。
※合格ライン(速報)は、成績分析診断のデータにより判断しています。
※「合格ライン予想」は、佐藤塾での成績分析診断の集計結果に基づく佐藤塾独自の見解ですので、合格ラインを保証するものではありません。