2024年03月30日
労働力人口の動向
【労働力調査(基本集計)令和5年平均(速報)結果の概要】
(2)労働力率(労働力人口比率)――労働力人口比率は0.4ポイントの上昇
労働力人口比率(15歳以上人口に占める労働力人口の割合)は、2023年平均で62.9%と、前年に比べ0.4ポイントの上昇(3年連続の上昇)となった。
男女別にみると、男性は71.4%と前年と同率、女性は54.8%と0.6ポイントの上昇となった。
また、15~64歳の労働力人口比率は、2023年平均で81.1%と、前年に比べ0.5ポイントの上昇となった。
<ポイント>
・労働力率は6割を超えていますが、15~64歳の労働力人口比率は8割を超えています。
・男性の労働力率は、7割超え、女性の労働力率は5割超えととらえてください。ここでは、女性の労働力率は5割超え、労働力率は6割超え、男性の労働力率は7割超え、生産年齢人口の労働力率は8割超えと押さえておきましょう。
・労働力人口比率は、労働力率ともいいます。どちらの用語であっても同じ意味です。
(3)非労働力人口――非労働力人口は44万人の減少
非労働力人口(15歳以上人口のうち、就業者と完全失業者以外の人口)は、2023年平均で4,084万人と、前年に比べ44万人の減少(3年連続の減少)となった。
このうち、65歳以上は2,690万人と7万人の減少となった。
<ポイント>
・労働力人口が増加し、非労働力人口は減少しています。女性の労働力率が大幅に上がっていることからも、女性の働く人の割合が増えていることがわかります。
・非労働力人口は減っていて、65歳以上の非労働力人口も減っています。このことから、高齢者の働く人の割合が増えていることが読み取れます。
<全体を通して>
・日本は人口減少化社会に入りました。人口が減少すると、労働力人口が減って、国力衰退(GDPの低下)につながってしまいます。そのため、政府は①女性、②高齢者、③年少者、④障害者、⑤外国人の労働者を増やすことで乗り越えようとして施策を打ち出してきています。よって、この分野が社労士試験にも出題される重要な箇所になるわけです。
次回もがんばりましょう。
