2023年12月29日

「ランチタイム・スタディ( 2023本試験)」の第94問です。
94問目は、択一式の労働一般常識です。

正答率22%の問題です。

※労働一般常識(選択式・択一式)の問題の中で一番難しかった問題です。
※難問です。

<問題( 択一式 労一 問1 )>

〔問 1〕 我が国の女性雇用等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は、「令和3年度雇用均等基本調査(企業調査)(厚生労働省)」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 女性の正社員・正職員に占める各職種の割合は、一般職が最も高く、次いで総合職、限定総合職の順となっている。他方、男性の正社員・正職員に占める各職種の割合は、総合職が最も高く、次いで一般職、限定総合職の順となっている。

B 令和3年春卒業の新規学卒者を採用した企業について採用区分ごとにみると、総合職については「男女とも採用」した企業の割合が最も高く、次いで「男性のみ採用」の順となっている。

C 労働者の職種、資格や転勤の有無によっていくつかのコースを設定して、コースごとに異なる雇用管理を行う、いわゆるコース別雇用管理制度が「あり」とする企業割合は、企業規模5,000人以上では約8割を占めている。

D 課長相当職以上の女性管理職(役員を含む。)を有する企業割合は約5割、係長相当職以上の女性管理職(役員を含む。)を有する企業割合は約6割を占めている。

E 不妊治療と仕事との両立のために利用できる制度を設けている企業について、制度の内容別に内訳をみると、「時間単位で取得可能な年次有給休暇制度」の割合が最も高く、次いで「特別休暇制度(多目的であり、不妊治療にも利用可能なもの)」、「短時間勤務制度」となっている。


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step1 正解は・・・


C


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step2 解説

(令和3年度雇用均等調査結果の概要)本肢のとおりである。女性の正社員・正職員に占める各職種の割合は、一般職が43.2%と最も高く、次いで総合職36.1%、限定総合職13.5%の順となっている。男性の正社員・正職員に占める各職種の割合は、総合職が52.1%と最も高く、次いで一般職31.8%、限定総合職9.9%の順となっている。

(令和3年度雇用均等調査結果の概要)本肢のとおりである。なお、限定総合職では「男性のみ採用」が49.6%と最も高く、「男女とも採用」は25.6%、「女性のみ採用」は24.8%となっている。一方、一般職では「男性のみ採用」が35.2%、「女性のみ採用」が32.7%となっており、採用状況にあまり差はみられなかった。

× (令和3年度雇用均等調査結果の概要)労働者の職種、資格や転勤の有無によっていくつかのコースを設定して、コースごとに異なる雇用管理を行う、いわゆるコース別雇用管理制度が「あり」とする企業割合は、5,000人以上では「57.4%」である。

(令和3年度雇用均等調査結果の概要)本肢のとおりである。課長相当職以上の女性管理職(役員を含む。以下同じ)を有する企業割合は53.2%、係長相当職以上の女性管理職を有する企業割合は61.1%である。

(令和3年度雇用均等調査結果の概要)本肢のとおりである。不妊治療と仕事との両立のために利用できる制度を設けている企業割合は34.2%であり、制度の内容別に内訳を見ると、「時間単位で取得可能な年次有給休暇制度」(53.8%)が最も高く、次いで「特別休暇制度(多目的であり、不妊治療にも利用可能なもの)」(35.7%)、「短時間勤務制度」(34.6%)、「時差出勤制度」(30.8%)、「所定外労働の制限の制度」(29.1%)となっている。


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step3 コメント

・択一式の労働一般常識の問1は、令和3年度雇用均等調査結果の概要からの出題でした。この調査自体が覚えにくい内容でもあるため、学習を避けて通りがちな箇所です。ただ、学習していたとしても、正解肢のCは、企業規模別の割合を問う問題でしたし、他の肢の難易度も相応に高いため、必ずしも得点できるとは限らず、正解肢を絞り込むことすらできなかったかもしれません。



次回もがんばりましょう。




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