2023年12月12日
77問目は、択一式の労働保険徴収法です。
正答率44%の問題です。
<問題( 択一式 徴収 (災)問8 )>
〔問 8〕 労働保険の保険料の徴収等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問においては保険年度の中途に特別加入者の事業の変更や異動等はないものとする。
A 中小事業主等が行う事業に係る労災保険率が1,000分の4であり、当該中小事業主等が労災保険法第34条第1項の規定により保険給付を受けることができることとされた者である場合、当該者に係る給付基礎日額が12,000円のとき、令和5年度の保険年度1年間における第1種特別加入保険料の額は17,520円となる。
B 有期事業について、中小事業主等が労災保険法第34条第1項の規定により保険給付を受けることができることとされた者である場合、当該者が概算保険料として納付すべき第1種特別加入保険料の額は、同項の承認に係る全期間における特別加入保険料算定基礎額の総額の見込額に当該事業についての第1種特別加入保険料率を乗じて算定した額とされる。
C 労災保険法第35条第1項の規定により労災保険の適用を受けることができることとされた者に係る給付基礎日額が12,000円である場合、当該者の事業又は作業の種類がいずれであっても令和5年度の保険年度1年間における第2種特別加入保険料の額が227,760円を超えることはない。
D フードデリバリーの自転車配達員が労災保険法の規定により労災保険に特別加入をすることができる者とされた場合、当該者が納付する特別加入保険料は第2種特別加入保険料である。
E 中小事業主等が行う事業に係る労災保険率が1,000分の9であり、当該中小事業主等に雇用される者が労災保険法第36条第1項の規定により保険給付を受けることができることとされた者である場合、当該者に係る給付基礎日額が12,000円のとき、令和5年度の保険年度1年間における第3種特別加入保険料の額は39,420円となる。
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step1 正解は・・・
E
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step2 解説
A 〇 (法13条、則21条)本肢のとおりである。給付基礎日額が12,000円のときは、保険料算定基礎額は4,380,000円(12,000円×365日)となり、労災保険料率が1,000分の4であるので、令和5年度の第1種特別加入保険料は17,520円(4,380,000円×1,000分の4)となる。
B 〇 (法13条、則21条、平7.3.30労徴発28号)本肢のとおりである。
C 〇 (法14条、則23条、則別表第5)本肢のとおりである。第2種特別加入保険料率は、最高1,000分の52から最低1,000分の3の範囲内で定められている。最高が1,000分の52であるため、第2種特別加入保険料の額が、227,760円(12,000円×365日×1,000分の52)を超えることはない。
D 〇 (法14条、則23条、則別表第5、労災則46条の17)本肢のとおりである。
E × (法14条の2、則23条の3)第3種特別加入保険料率は、事業の種類にかかわらず1,000分の3の定率であるため、本肢の場合、第3種特別加入保険料の額は13,140円(12,000円×365日×1,000分の3)となる。
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step3 コメント
・択一式の労働保険徴収法の労災問8は、計算を伴う肢もあり、難しいと思われます。Eはひっかけですが、見抜くことができれば難なく得点できますが、なかなかそうはいかないと思います。
次回もがんばりましょう。