2023年12月15日

「ランチタイム・スタディ( 2023本試験)」の第80問です。
80問目は、択一式の健康保険法です。

正答率40%の問題です。


<問題( 択一式 健保 問1 )>

〔問 1〕 健康保険法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A 適用業種である事業の事業所であって、常時5人以上の従業員を使用する事業所は適用事業所とされるが、事業所における従業員の員数の算定においては、適用除外の規定によって被保険者とすることができない者であっても、当該事業所に常時使用されている者は含まれる。

B 厚生労働大臣は、全国健康保険協会(以下本問において「協会」という。)の事業若しくは財産の管理若しくは執行が法令、定款若しくは厚生労働大臣の処分に違反していると認めるときは、期間を定めて、協会又はその役員に対し、その事業若しくは財産の管理若しくは執行について違反の是正又は改善のため必要な措置を採るべき旨を命ずることができる。協会又はその役員が上記の是正・改善命令に違反したときは、厚生労働大臣は協会に対し、期間を定めて、理事長及び当該違反に係る役員の解任を命ずることができる。

C 協会は、役員として、理事長1人、理事6人以内及び監事2人を置く。役員の任期は3年とする。理事長に事故があるとき、又は理事長が欠けたときは、理事の互選により選ばれた者がその職務を代理し、又はその職務を行う。

D 健康保険組合の役員若しくは職員又はこれらの職にあった者は、健康保険事業に関して職務上知り得た秘密をその理由の如何を問わず漏らしてはならない。

E 食事の提供である療養であって入院療養と併せて行うもの(療養病床への入院及びその療養に伴う世話その他の看護であって、当該療養を受ける際、65歳に達する日の属する月の翌月以後である被保険者に係るものを除く。)は、療養の給付に含まれる。



-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step1 正解は・・・


A


-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step2 解説

(法3条3項、昭18.4.5保発905号)本肢のとおりである。「常時5人以上」の従業員数の算定は、被保険者となるべき者だけでなく、適用除外となる者を含め、事業所に常時使用されるすべての者について計算する。

× (法7条の39第1項・2項)前段部分は正しいが、協会又はその役員が上記の是正・改善命令に違反したときは、厚生労働大臣は協会に対し、「理事長及び当該違反に係る役員」ではなく「当該違反に係る役員の全部又は一部」の解任を命ずることができる。

× (法7条の9、法7条の12第1項、法7条の10第2項)前段部分は正しいが、理事長に事故があるとき又は理事長が欠けたときは、「理事のうちから、あらかじめ理事長が指定する者」がその職務を代理し、又はその職務を行う。

× (法22条の2、法7条の37第1項)健康保険組合の役員若しくは職員又はこれらの職にあった者は、健康保険事業に関して職務上知り得た秘密を「正当な理由がなく」漏らしてはならない。

× (法63条2項)食事の提供である療養であって入院療養と併せて行うもの(療養病床への入院及びその療養に伴う世話その他の看護であって、当該療養を受ける際、65歳に達する日の属する月の翌月以後である被保険者に係るものを除く)は、「入院時食事療養費」として支給されるため、療養の給付に含まれない。



-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step3 コメント

・択一式の健康保険法の問1は、正解肢であるAがわかっていさえすれば、難なく正解出来た問題であったと思われますが、そうでなかった場合には、他の肢の難易度が比較的高いこともあり、得点することは困難になってしまいます。



次回もがんばりましょう。




コメントする

名前
 
  絵文字