2023年02月10日
<問題(労働力人口の動向)>
〔問〕 労働力人口の動向に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問は、A~Dは「労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果の概要」を、Eについては「平成21年版労働経済白書」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。
A 政府は、雇用失業の現状を把握する重要な調査として、総務省統計局において、標本調査により、全国の世帯とその構成員を対象に、毎年、労働力調査を実施している。
B 労働力調査では、労働力人口比率、完全失業者数、完全失業率などが発表されているが、労働力人口比率は、20歳以上の人口に占める労働力人口の割合と定義され、百分比で表示されている。
C 2022年の労働力人口総数に占める女性の割合は5割を上回っている。
D 65歳以上の労働力率は、ここ10年、男女計で一貫して上昇してきたが、近年、伸び率が低くなり、令和4年では同率となっている。
E 日本の労働力人口は、1998年をピークに減少が始まり、その後一時期減少に歯止めがかかったものの、2008年に再び減少に転じた。その後2013年からは増加に転じている。政府は、高齢者の雇用を促進したり、女性が出産育児を機に労働市場から退出することが少なくなるような施策を実施したりしている。
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step1 正解は・・・
D
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step2 解説
A ✕ (労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果の概要) 政府は、雇用失業の現状を把握する重要な調査として、総務省統計局において、標本調査により、全国の世帯とその構成員を対象に、「毎月」、労働力調査を実施している。(H16選改)
B ✕ (労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果の概要) 労働力人口比率は、「15歳」以上の人口に占める労働力人口の割合と定義され、百分比で表示されている。(H16選改)
C ✕ (労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果の概要)労働力人口総数に占める女性の割合は高まってきているものの「5割を上回っていない」。(H21-4A改)
D 〇 (労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果)本肢のとおりである。(H22-2A改)
E ✕ (平成21年版労働経済白書、労働力調査(基本集計)令和4年平均(速報)結果の概要) 労働力人口の推移をみると、1998年の6,793万人をピークに減少に転じ、2004年に年平均で6,642万人となった後、3年連続で増加を続けていたが、2008年に入って再び減少に転じた。ただし、2013年からは増加に転じたが、「2020年、2022年は減少」となった。(H22-3B改)
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step3 コメント
・労働力人口の動向からの出題です。A及びBは、選択式での出題を択一式に焼き直しています。C及びEが誤りだということはわかると思いますが、Dのように結果の概要ではわからない細かい点が問われることもあります。そのような内容まで完全に理解することはできませんから、おおよその内容を理解しておき、推察できるようにしておき、肢の正誤を絞って正解にたどり着けるようにしていきましょう。
次回もがんばりましょう。