2022年12月09日
72問目は、択一式の国民年金法です。
正答率45%の問題です。
<問題( 択一式 国年 問3 )>
〔問〕 国民年金法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
A 付加年金が支給されている老齢基礎年金の受給者(65歳に達している者に限る。)が、老齢厚生年金を受給するときには、付加年金も支給される。
B 第1号被保険者としての被保険者期間に係る保険料納付済期間が25年以上あり、老齢基礎年金及び障害基礎年金の支給を受けたことがない夫が死亡した場合において、死亡の当時当該夫によって生計を維持し、かつ、夫との婚姻関係が10年以上継続した妻が60歳未満であるときは、寡婦年金の受給権が発生する。
C 脱退一時金の支給の請求に関し、最後に被保険者の資格を喪失した日に日本国内に住所を有していた者は、同日後初めて、日本国内に住所を有しなくなった日から起算して2年を経過するまでに、その支給を請求しなければならない。
D 国民年金法第107条第2項に規定する障害基礎年金の加算の対象となっている子が、正当な理由がなくて、同項の規定による受診命令に従わず、又は同項の規定による当該職員の診断を拒んだときは、年金給付の支払を一時差し止めることができる。
E 老齢基礎年金と付加年金の受給権を有する者が障害基礎年金の受給権を取得し、障害基礎年金を受給することを選択したときは、付加年金は、障害基礎年金を受給する間、その支給が停止される。
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step1 正解は・・・
D
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step2 解説
A 〇 (法20条、法43条)本肢のとおりである。
B 〇 (法49条1項)本肢のとおりである。なお、60歳未満の妻に支給する寡婦年金は、妻が60歳に達した日の属する月の翌月から、その支給が開始される。
C 〇 (法附則9条の3の2第1項)本肢のとおりである。
D × (法72条)本肢の場合には、年金給付の額の全部又は一部につき、「支給を停止することができる」とされている。
E 〇 (法20条)本肢のとおりである。老齢基礎年金と付加年金は併給されるが、老齢基礎年金と障害基礎年金は選択受給であるため、障害基礎年金を受給することを選択したときは、老齢基礎年金及び付加年金は、その支給が停止される。
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step3 コメント
・択一式の国民年金法の問3は、正解肢であるDの支給制限については、違いを確実にすみ分けておきたい箇所です。ここが自信を持って確信できていれば本問は時間をかけず正解できた問題だったといえます。
明日もがんばりましょう。