2022年07月21日
(注意)7月21日19時前にAの問題と解説を差し替えています。
<問題(転職者の実態)>
〔問〕 転職者の実態に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問は「令和2年転職者実態調査の概況」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。
A 転職者が直前の勤め先を離職した主な理由をみると、「定年」が最も高くなっている。
B 転職者が直前の勤め先を離職した主な理由で「自己都合」による離職理由(複数回答)をみると、「賃金が低かったから」が最も高く、次いで「満足のいく仕事内容でなかったから」、「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」となっている。
C 転職者が直前の勤め先を離職した主な理由を男女別にみると、男は「満足のいく仕事内容でなかったから」が、女は「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」がそれぞれ最も高くなっている。
D 転職者が現在の勤め先を選んだ理由(複数回答)をみると、「労働条件〈賃金以外)がよいから」が41.0%で最も高く、次いで「自分の技能・能力が活かせるから」が36.0%、「仕事の内容・職種に満足がいくから」が26.0%となっている。
E 転職者の現在の勤め先における満足度について、「満足」及び「やや満足」とする者の割合と「不満」及び「やや不満」とする者の割合の差であるD.I.をみると、「職業生活全体」で42.0ポイント、男が46.5ポイント、女が35.9ポイントとなっている。「職業生活全体」を事業所規模別にみると、事業所規模が大きいほどD.I.が高くなっている。満足度項目ごとにみると、全ての項目で「満足」が「不満足」を上回っているが、「賃金」が60.5ポイントと最も高く、「仕事内容・職種」が19.5ポイントと最も低くなっている。
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step1 正解は・・・
C
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step2 解説
A × (令和2年転職者実態調査の概況)転職者が直前の勤め先を離職した主な理由をみると、「自己都合」が76.6%と最も高くなっている。
B × (令和2年転職者実態調査の概況)「自己都合」による離職理由(複数回答)をみると、「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」が最も高く、次いで「満足のいく仕事内容でなかったから」、「賃金が低かったから」となっている。
C 〇 (令和2年転職者実態調査の概況)本肢のとおりである。転職者が直前の勤め先を離職した主な理由を男女別にみると、男は「満足のいく仕事内容でなかったから」が、女は「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」がそれぞれ最も高くなっている。
D × (令和2年転職者実態調査の概況)転職者が現在の勤め先を選んだ理由(複数回答)をみると、「仕事の内容・職種に満足がいくから」が41.0%で最も高く、次いで「自分の技能・能力が活かせるから」が36.0%、「労働条件〈賃金以外)がよいから」が26.0%となっている。
E × (令和2年転職者実態調査の概況)前段部分は正しいが、転職者の現在の勤め先における満足度について、「満足」及び「やや満足」とする者の割合と「不満」及び「やや不満」とする者の割合の差であるD.I.を満足度項目ごとにみると、全ての項目で「満足」が「不満足」を上回っているが、「仕事内容・職種」が60.5ポイントと最も高く、「賃金」が19.5ポイントと最も低くなっている。
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step3 コメント
・「令和2年転職者実態調査の概況」から「転職者の実態」の出題です。転職というどちらかというと身近な項目ではありますが、問題として出題され、割合や順番を変えられた誤りを発見できるかというと難しくなります。ただ、よく考えてみると正誤がわかる箇所もありますから、諦めず粘りたいところです。
次回もがんばりましょう。
この記事へのコメント
白書統計数値講座の35ページ
問題を誤りに修正している過程で、取り違えてしまいました。
ここは、「76.6%」が「86.6%」で×は酷なので、問題文自体を修正しようと思います。
早々と修正できますので助かります。
今後ともよろしくお願いします。