2022年06月28日

「ランチタイム・スタディ2022統計数値」の137日目は、「令和2年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況」から「労働者の健康状況」の過去問焼き直し問題です。


<問題(労働者の健康状況)>

〔問〕 労働者の健康状況に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問は「令和2年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況(事業所調査・労働者調査)」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 
労働者調査によると、仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合は、約5割となっている。仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの内容(3つ以内の複数回答)をみると、「仕事の質」が最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」、「仕事の量」となっている。

B 
事業所調査によると、メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所の割合は半数を超えている。

C 
事業所調査によると、過去1年間(令和元年11月1日から令和2年10月31日までの期間)にメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業
した労働者又は退職した労働者がいた事業所の割合は約2割になっている。

D 労働者調査によると、現在の自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレスについて「相談できる人がいる」とする労働者がいた事業所の割合は、約6割になっている。

E 
労働者調査によると、職場で他の人のたばこの煙を吸入すること(受動喫煙)があるとする労働者の割合は、「ほとんど毎日ある」と「ときどきある」をあわせて約1割になっている。



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step1 正解は・・・


B


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step2 解説

A × (令和2年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況) 前段部分は正しいが、仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの内容(3つ以内の複数回答)をみると、「仕事の量」が42.5%と最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が35.0%、「仕事の質」が30.9%となっている。(R2-2E)

B 〇 (令和2年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況) 本肢のとおりである。 (H26-3B)

C × (令和2年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況) 過去1年間(令和元年11月1日から令和2年10月31日までの期間)にメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業した労働者又は退職した労働者がいた事業所の割合は「9.2%」になっている。(H26-3C改)

D × (令和2年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況) 「相談できる人がいる」とする労働者の割合は「90.8%」である。 (H26-3D)

E × (令和2年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況) 「ほとんど毎日ある」、「ときどきある」をあわせて「20.1%」である。 (H26-3E改)



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step3 コメント

・「令和2年「労働安全衛生調査」(実態調査)の概況」から「労働者の健康状況」の出題です。ここは、令和2年本試験でも出題されていますが、割と狙われやすい調査です。身近で考えやすい内容ですが、割合や順番など、覚えておくべき項目が多いのでやっかいな箇所といえます。

・Dについては、「相談できる人がいる」とする労働者の割合は9割に達していますが、政府は、「過労死等の防止のための対策に関する大綱」(平成30年7月24日閣議決定)の中で、「仕事上の不安、悩み又はストレスについて、職場に事業場外資源を含めた相談先がある労働者の割合を2022年までに90%以上とする」ことを掲げていて、達成できたことになります。(2016年:71.2%)

・Eについては、前年調査よりも下がっています。



次回もがんばりましょう。



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