2022年03月26日

「ランチタイム・スタディ2022統計数値」の71日目は「令和2年版働く女性の実情」から「働く女性の実情」の過去問焼き直し問題(択一式)です。


<問題(働く女性の実情)>

〔問〕 働く女性の実情に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は主に「令和2年版働く女性の実情」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 「令和2年版働く女性の実情」によれば、我が国の女性労働力率を年齢階級別にみると、出産・育児期に低下し、育児終了後に高まるという傾向がみられ、M字型カーブを描くといわれる。M字型カーブが示すピークとピークの間の年齢階層で最も労働力率が低くなるのは令和2年では35~39歳階級である。

B 「平成10年度版労働白書」及び「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均(速報)結果の概要」によれば、女性の就業意欲の高まり、サービス産業化等を背景に女性の職場進出が進んでおり、女性の労働力率は昭和50年の45.7%から令和元年は62.1%に上昇しており、年齢階級別にみると、出産・育児期に当たる30~34歳層でも、この間、労働力率は上昇している。

C 「平成24年版男女共同参画白書(内閣府)」によると、女性の年齢階級別労働力率は、その形状から、M字カーブと呼ばれているが、有配偶者の労働力率が上昇してきたことが寄与して、M字のカーブが以前に比べ浅くなっている。

D 「令和2年版働く女性の実情」では、令和2年の女性の労働力率を年齢階級別にみると、25~29歳と45~49歳を左右のピークとするM字型カーブを描いているが、M字型の底は昭和54年に25~29歳から30~34歳に移動して以来30~34歳となっていたが、比較可能な昭和43年以降初めて35~39歳となった。その後、平成27年には、再び30~34歳となったものの、平成28年から令和2年は35~39歳となっている。

E 「令和2年版働く女性の実情」によれば、配偶関係別に令和2年の女性の労働力率をみると、未婚者では66.5%、有配偶者では55.9%となっており、未婚者の労働力率を年齢階級別にみると、25~29歳が最も高くなっている。



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step1 正解は・・・


B


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step2 解説

A 〇 (令和2年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H12-3B改)

B ☓ (平成10年度版労働白書、労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)平均(速報)結果の概要) 女性の就業意欲の高まり、サービス産業化等を背景に女性の職場進出が進んでおり、女性の労働力率は昭和50年の45.7%から令和2年は「53.5%」に上昇しており、年齢階級別にみると、出産・育児期に当たる30~34歳層でも、この間、労働力率は上昇している。なお、本肢の「62.1%」は、令和2年平均の労働力率である。(H11-5B改)

C 〇 (平成24年版男女共同参画白書) 本肢のとおりである。(H25-3B)

D 〇 (令和2年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H21-4B改)

E 〇 (令和2年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H21-4C改)


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step3 コメント

・「令和2年版働く女性の実情」を中心とした過去問の焼き直し問題です。Bの誤りを見分けるのが難しかったと思いますが、労働力率は、2021年平均で62.1%であり、男性は71.3%、女性は53.5%となります。働く女性の実情の女性の年齢階級別の労働力率の数字を見たあとでは、随分、低い数値だと思われたかもしれませんが、15~19歳(20.4%)、65歳以上(18.2%)が含まれていますので、全体では5割強となります。



次回もがんばりましょう。




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