2022年01月26日
「ランチタイム・スタディ2022統計数値」の20日目は、「令和3年就労条件総合調査」から「労働費用」の推定予想問題です。
<問題(労働費用)>
〔問〕 労働費用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問においては「令和3年就労条件総合調査」を参照している。
A 令和2年の「労働費用総額」は、常用労働者1人1か月平均308,140円となっている。
B 「労働費用総額」に占める「現金給与額」の割合は約6割、「現金給与額以外の労働費用」の割合は約4割となっている。
C 「現金給与以外の労働費用」の内訳は「法定福利費」が約7割と最も高く、次いで「退職給付等の費用」が約2割、「法定外福利費」が1割弱などとなっている。
D 「法定福利費」は約7万円であるが、その内訳は「厚生年金保険料」が5割強を占め最も高く、次いで「健康保険料・介護保険料」が3割強、「労働保険料」が1割弱などとなっている。
E 「法定外福利費」の内訳とその占める割合は、「医療保健に関する費用」が最も高く、次いで「食事に関する費用」、「住居に関する費用」などとなっている。
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step1 正解は・・・
C
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step2 解説
A ☓ (令和3年就労条件総合調査) 令和2年の「労働費用総額」は、常用労働者1人1か月平均「408,140円」となっている。
B ☓ (令和3年就労条件総合調査) 「労働費用総額」に占める「現金給与額」の割合は「約8割」(82.0%)であり、「現金給与額以外の労働費用」の割合は「約2割」(18.0%)となっている。
C 〇 (令和3年就労条件総合調査) 本肢のとおりである。
D ☓ (令和3年就労条件総合調査) 「法定福利費」は「約5万円」である。なお、後段部分は正しい。
E ☓ (令和3年就労条件総合調査) 「法定外福利費」の内訳とその占める割合は、「住居に関する費用」が最も高く、次いで「医療保健に関する費用」、「食事に関する費用」などとなっている。
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step3 コメント
・令和3年就労条件総合調査から、労働費用に関する問題です。Bの割合は必須事項であり、C、D及びEは順番が最重要となります。Bの「労働費用総額に占める現金給与額の割合は約8割」の「8割」と、Cの「現金給与以外の労働費用の内訳は法定福利費が約7割」の「7割」と、Dの「法定福利費の内訳は厚生年金保険料が最も高い」の「厚生年金保険料」は平成28年の本試験選択式で抜かれた箇所ですから、B、C及びDについては順番と割合の両方を押さえてしまいたいところです。
次回もがんばりましょう。