2021年12月08日

「ランチタイム・スタディ 2021本試験」の第69問です。

69問目は、択一式の労働基準法です。


正答率46%の問題です。


<問題( 択一式 労基 問7 )>

〔問〕 労働基準法に定める就業規則等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A 労働基準法第89条第1号から第3号までの絶対的必要記載事項の一部を記載しない就業規則も、その効力発生についての他の要件を具備する限り有効であり、使用者は、そのような就業規則を作成し届け出れば同条違反の責任を免れることができるが、行政官庁は、このような場合においては、使用者に対し、必要な助言及び指導を行わなければならない。

B 欠勤(病気事故)したときに、その日を労働者の請求により年次有給休暇に振り替える取扱いが制度として確立している場合には、当該取扱いについて就業規則に規定する必要はない。

C 同一事業場において当該事業場の全労働者の3割について適用される就業規則を別に作成する場合、当該事業場において当該就業規則の適用を受ける労働者のみの過半数で組織する労働組合又は当該就業規則の適用を受ける労働者のみの過半数を代表する者の意見を聴くことで、労働基準法第90条による意見聴取を行ったこととされる。

D 就業規則中に懲戒処分を受けた場合は昇給させないという欠格条件を定めることは、労働基準法第91条に違反する。

E 労働基準法第91条にいう「一賃金支払期における賃金の総額」とは、「当該賃金支払期に対し現実に支払われる賃金の総額」をいい、一賃金支払期に支払われるべき賃金の総額が欠勤や遅刻等により少額となったときは、その少額となった賃金総額を基礎として10分の1を計算しなければならない。



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step1 正解は・・・



E
   


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step2 解説

× (法89条1項、平11.3.31基発168号)就業規則が、必要記載事項の一部を欠くものであっても、その効力の発生についての他の要件を具備する限り有効である。ただし、このような就業規則を作成して届出をした場合であっても、「法89条違反の責は免れない」。

× (法89条1号、昭23.12.25基収4281号)労働者の請求により欠勤(病気事故)を年次有給休暇に振替えることは違法ではないが、当該取扱いが制度として確立している場合には、「就業規則に規定することが必要である」。

× (法90条、昭63.3.14基発150号)同一の事業場において一部の労働者についてのみ適用させる別個の就業規則を作成する場合にも、当該一部の労働者に適用される就業規則も当該事業場の就業規則の一部分であるから、その作成又は変更に際しては、「当該事業場全体の労働者」の過半数で組織する労働組合又は過半数を代表する者の意見を聴けば足りる。

× (法91条、昭26.3.31基収938号)本肢の場合は、減給の制裁には該当しないため、「法91条に違反しない」。

(法91条、昭25.9.8基収1338号)本肢のとおりである。




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step3 コメント

・択一式の労働基準法の問7は、労働基準法に定める就業規則等に関する問題でした。B、C及びDについては、就業規則の持つべき役割を考えれば誤りであることを判断できると思われます。Aは問題文の意図がつかみかねる表現で、Aに足元をすくわれなければ正解のEが導けたと思われます。



明日もがんばりましょう。




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