2021年03月30日

「ランチタイム・スタディ2021統計数値」の69日目は「令和元年版働く女性の実情」から「働く女性の実情」の推定予想問題です。


<問題(働く女性の実情)>

〔問〕 働く女性の実情に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は主に「令和元年版働く女性の実情」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 令和元年の女性の労働力率を年齢階級(5歳階級)別にみると、「25~29歳」と「45~49歳」を左右のピークとし、「35~39歳」を底とするM字型カーブを描いているが、左のピークの「25~29歳」の女性の労働力率、右のピークの「45~49歳」の女性の労働力率は8割を超え、M字型の底の値は7割を超えている。

B 10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「25~29歳」である。

C 配偶関係別に令和元年の女性の労働力率をみると、未婚者は66.7%、有配偶者は56.0%、死別・離別者は31.9%となっており、いずれも昨年より上昇している。

D 年齢階級別に未婚者の女性の労働力率をみると、「25~29歳」が最も高い。

E 年齢階級別に有配偶者の女性の労働力率をみると、「45~49歳」が最も高い。



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step1 正解は・・・


B


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step2 解説

A 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。

B ☓ (令和元年版働く女性の実情) 10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「60~64歳」(15.3ポイント上昇)である。なお、10年前と比べて上昇幅が最も大きいのが「25~29歳」となるのは、有配偶者の女性の労働力率である。

C 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。配偶関係別に令和元年の女性の労働力率を前回と比較してみると、未婚者は65.9%から66.7%に上昇、有配偶者は55.0%から56.0%に上昇、死別・離別者は31.7%から31.9%に上昇となっており、いずれも昨年より上昇している。

D 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。

E 〇 (令和元年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。


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step3 コメント

・令和元年版働く女性の実情からの出題です。Aの左右のピークとボトムの年齢は必ず押さえておくべきですが、もう1歩、踏み込んで、それぞれの労働力率のおおまかな数値を押さえておきたいところです。すなわち、左のピークの「25~29歳」の女性の労働力率は8割を超え、右のピークの「45~49歳」の女性の労働力率は昨年までは8割までは届かなかったのが、今年は8割を超え、M字型の底の値は7割を超えている」ところまで知っておきましょう。このことからも、グラフ全体の形はM字型から台形に近づきつつあることがわかります。

・Bにあるとおり、10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「60~64歳」になります。ここは、雇用確保措置が進んでいることから伸びていると理解してください。

・D及びEの『「年齢階級別の未婚又は有配偶者女性の労働力率」をみると、未婚者では「25~29歳」(92.9%)が最も高く、有配偶者は、「45~49歳」(79.3%)が最も高い。』というのは、左のピークの「25~29歳」の女性の労働力率が高いのは、未婚者が寄与していて、右のピークの「45~49歳」が労働力率が高いのは、有配偶者が寄与しているからといえます。



明日もがんばりましょう。




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