2021年02月15日

「ランチタイム・スタディ 2021統計数値」の32日目は、「労働力調査(基本集計)」から「労働力人口の動向」の推定予想問題です。



<推定予想問題(労働力人口の動向)>

〔問〕 労働力人口の動向に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A 労働力人口は、2020年平均で5,946万人と、前年に比べ34万人の減少となった。

B 2020年平均の労働力人口を男女別にみると、男性は4,323万人と5万人の減少、女性は2,544万人と14万人の減少となった。

C 労働力人口比率は、2020年平均で62.0%と、前年に比べ0.1ポイントの上昇となった。

D 2020年平均の労働力人口比率を男女別にみると、男性は7割を超えており、女性は5割を超えている。

E 非労働力人口は、2020年平均で4,204万人と、前年に比べ7万人の増加となった。このうち65歳以上は15万人の減少となった。



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step1 正解は・・・



D



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step2 解説

A ☓ (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 労働力人口は、2020年平均で「6,868万人」と、前年に比べ「18万人」の減少(8年ぶりの減少)となった。なお、本肢は、15~64歳(生産年齢人口に当たる年齢)の労働力人口の記述である。

B ☓ (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 2020年平均の労働力人口を男女別にみると、男性は「3,823万人」と5万人の減少、女性は「3,044万人」と14万人の減少となった。

C ☓ (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 労働力人口比率は、2020年平均で62.0%と、前年に比べ0.1ポイントの「低下」(8年ぶりの低下)となった。

D 〇 (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 本肢のとおりである。2020年平均の労働力人口比率を男女別にみると、男性は71.4%と7割を超えており、女性は53.2%と5割を超えている。

E ☓ (労働力調査(基本集計)令和2年平均(速報)結果の概要) 非労働力人口は、2020年平均で4,204万人と、前年に比べ7万人の増加となった。このうち65歳以上は15万人の「増加」となった。




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step3 コメント

・数字自体を丸暗記する必要はありません。誤りである場合、明らかな間違いとしている場合が多いため、それに気が付けば正解にたどりつくことができます。



明日もがんばりましょう。



この記事へのコメント

1. Posted by 楽ちゃん   2021年02月15日 15:27
15歳以上の労働力人口の男女比率ですが、例えば合計100人とすると男70、女50となりませんか。
どこか誤解してると思うけどどこでしょうか。
2. Posted by 管理人   2021年02月15日 17:44
楽ちゃんさん、いつもご覧いただきありがとうございます。

さて、ご質問の「労働力人口の男女比率」の件ですが、2020年平均の労働力人口は6,868万人で、男性は3,823万人、女性は3,044万人ですから、男女比率は男性55.7%(3,823万人÷6,868万人=0.5566…)、女性は44.3%となります。

ご質問にある「例えば合計100人とすると男70、女50となりませんか。」という意味は、おそらく、「労働力人口比率は、2020年平均で62.0%であるが、これを男女別にみると、男性は71.4%、女性は53.2%」とあるので、ここと混同してしまっているのではないかと思います。

ここは、男性が100人いたとしたら、約71人が労働力人口で約29人が非労働力人口という意味で、女性の場合には、女性が100人いたとしたら、約53人が労働力人口で約47人が非労働力人口という意味です。
簡単な表現にすると、「男性は7割ちょっとの人が働いていて、3割弱の人が働いていない」、「女性は5割ちょっとの人が働いていて、5割弱の人が働いていない」ということになります。

『「男性(だけ)の労働力率」、「女性(だけ)の労働力率」』と、『労働力人口の男女比』は違うものですから、混同しないようにしてください。

『「男性(だけ)の労働力率」、「女性(だけ)の労働力率」』は男性(又は女性)だけを考えた場合、どのくらいの割合の人が働いているのかということを表していますが、『労働力人口の男女比』は、労働力人口6,868万人の中の、男性(又は女性)の労働力人口の占める割合を指しています。

これからも、ランチタイム・スタディ2021統計数値を上手く活用していってください。

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