2020年12月16日

「ランチタイム・スタディ 2020本試験」の第77問です。

77問目は、択一式の労働一般常識です。

正答率31%&合否を分けた問題です。

※「合否を分けた問題」とは、「合格者だけの正答率」と「全体の正答率(ただし、全体正答率65%未満)」とで、17%以上差が開いた問題で、2020年本試験択一式70問中、全部で10問あります。


<問題( 択一式 労一 問2 )>

〔問〕 我が国の安全衛生に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問は、「平成30年労働安全衛生調査(実態調査)(常用労働者10人以上の民営事業所を対象)(厚生労働省)」の概況を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 傷病(がん、糖尿病等の私傷病)を抱えた何らかの配慮を必要とする労働者に対して、治療と仕事を両立できるような取組を行っている事業所の割合は約3割である。

B 産業医を選任している事業所の割合は約3割となっており、産業医の選任義務がある事業所規模50人以上でみると、ほぼ100%となっている。

C メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は約6割となっている。

D 受動喫煙防止対策に取り組んでいる事業所の割合は約6割にとどまっている。

E 現在の仕事や職業生活に関することで、強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者について、その内容(主なもの3つ以内)をみると、「仕事の質・量」、「仕事の失敗、責任の発生等」、「顧客、取引先等からのクレーム」が上位3つを占めている。



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step1 正解は・・・



C
   


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step2 解説

A × (平成30年労働安全衛生調査(実態調査)) 傷病(がん、糖尿病等の私傷病)を抱えた何らかの配慮を必要とする労働者に対して、治療と仕事を両立できるような取組を行っている事業所の割合は「55.8%」となっている。

B × (平成30年労働安全衛生調査(実態調査)) 産業医を選任している事業所の割合は29.3%となっており、産業医の選任義務がある事業所規模50人以上でみると、「84.6%」となっている。

C 〇 (平成30年労働安全衛生調査(実態調査)) 本肢のとおりである。

D × (平成30年労働安全衛生調査(実態調査)) 受動喫煙防止対策に取り組んでいる事業所の割合は「88.5%」となっている。

E × (平成30年労働安全衛生調査(実態調査)) 仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの内容(3つ以内の複数回答)をみると、「仕事の質・量」が59.4%と最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」34.0%、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」が31.3%となっている。


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step3 コメント

・択一式の労働一般常識の問2は、平成30年労働安全衛生調査からの出題でした。本問は、合否を分けた問題となっていて、難問とはなっていません。というのも、合格者の正答率は、50%を超えているからです。労働安全衛生調査は、国民の健康寿命を延ばしたい政府にとって、各種統計の中でも、昨今、重要視されてきています。その代表格に受動喫煙防止対策がありますが、統計数値対策をしっかり行ってきた方は、Cの「メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は約6割」は覚えている人が多く、他の選択肢の4つの誤りが全部、見抜けなくても正解できたようです。


明日もがんばりましょう。




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