2020年11月15日

「ランチタイム・スタディ 2020本試験」の第46問です。

46問目は、択一式の健康保険法です。

正答率63%&合否を分けた問題です。

※「合否を分けた問題」とは、「合格者だけの正答率」と「全体の正答率(ただし、全体正答率65%未満)」とで、17%以上差が開いた問題で、2020年本試験択一式70問中、全部で10問あります。



<問題( 択一式 健保 問4 )>

〔問〕健康保険法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 厚生労働大臣が健康保険料を徴収する場合において、適用事業所の事業主から健康保険料、厚生年金保険料及び子ども・子育て拠出金の一部の納付があったときは、当該事業主が納付すべき健康保険料、厚生年金保険料及び子ども・子育て拠出金の額を基準として按分した額に相当する健康保険料の額が納付されたものとされる。

B 定期健康診断によって初めて結核症と診断された患者について、その時のツベルクリン反応、血沈検査、エックス線検査等の費用は保険給付の対象とはならない。

C 被保険者の資格を喪失した日の前日まで引き続き1年以上被保険者(任意継続被保険者、特例退職被保険者又は共済組合の組合員である被保険者ではないものとする。)であった者が、その被保険者の資格を喪失した日後6か月以内に出産した場合、出産したときに、国民健康保険の被保険者であっても、その者が健康保険法の規定に基づく出産育児一時金の支給を受ける旨の意思表示をしたときは、健康保険法の規定に基づく出産育児一時金の支給を受けることができる。

D 標準報酬月額が56万円である60歳の被保険者が、慢性腎不全で1つの病院から人工腎臓を実施する療養を受けている場合において、当該療養に係る高額療養費算定基準額は10,000円とされている。

E 新たに適用事業所に使用されることになった者が、当初から自宅待機とされた場合の被保険者資格については、雇用契約が成立しており、かつ、休業手当が支払われているときは、その休業手当の支払いの対象となった日の初日に被保険者の資格を取得するものとされる。



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step1 正解は・・・



D
   


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step2 解説

A 〇 (法159条の2) 本肢のとおりである。なお、協会管掌健康保険の保険料の徴収については、任意継続被保険者以外の被保険者に係るものは厚生労働大臣が徴収する。


B 〇 (法63条1項、昭28.4.3保険発59号) 本肢のツベルクリン反応、血沈検査、エックス線検査等については、治療を目的としているものではないため、療養の給付の対象外とされる。

C 〇 (法106条、平23.6.3保保発0603第2号、保国発0603第2号) 本肢のとおりである。資格喪失後の出産育児一時金を受給するか、国民健康保険組合の出産育児一時金を受給するかは、本人が選択することができる。

D × (法115条、令41条9項、令42条9項) 70歳未満の標準報酬月額が53万円以上である被保険者は、上位所得者に該当するため、高額療養費算定基準額は「20,000円」となる。

E 〇 (法35条、昭50.3.29保険発25号・庁保険発8号) 本肢のとおりである。



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step3 コメント

・択一式の健康保険法の問4は、正解肢であるDの誤りは見抜きたいところです。Bに戸惑った人がいるかもしれません。



明日もがんばりましょう。




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