2020年10月10日

「ランチタイム・スタディ 2020本試験」の第10問です。

10問目は、択一式の労働基準法です。

正答率84%の問題です。



<問題( 択一式 労基 問4 )>

〔問〕 労働基準法の総則(第1条~第12条)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 労働基準法第3条に定める「国籍」を理由とする差別の禁止は、主として日本人労働者と日本国籍をもたない外国人労働者との取扱いに関するものであり、そこには無国籍者や二重国籍者も含まれる。

B 労働基準法第5条に定める「精神又は身体の自由を不当に拘束する手段」の「不当」とは、本条の目的に照らし、かつ、個々の場合において、具体的にその諸条件をも考慮し、社会通念上是認し難い程度の手段をいい、必ずしも「不法」なもののみに限られず、たとえ合法的であっても、「不当」なものとなることがある。

C 労働基準法第6条に定める「何人も、法律に基いて許される場合の外、業として他人の就業に介入して利益を得てはならない。」の「利益」とは、手数料、報償金、金銭以外の財物等いかなる名称たるかを問わず、また有形無形かも問わない。

D 使用者が、選挙権の行使を労働時間外に実施すべき旨を就業規則に定めており、これに基づいて、労働者が就業時間中に選挙権の行使を請求することを拒否した場合には、労働基準法第7条違反に当たらない。

E 食事の供与(労働者が使用者の定める施設に住み込み1日に2食以上支給を受けるような特殊の場合のものを除く。)は、食事の支給のための代金を徴収すると否とを問わず、①食事の供与のために賃金の減額を伴わないこと、②食事の供与が就業規則、労働協約等に定められ、明確な労働条件の内容となっている場合でないこと、③食事の供与による利益の客観的評価額が、社会通念上、僅少なものと認められるものであること、の3つの条件を満たす限り、原則として、これを賃金として取り扱わず、福利厚生として取り扱う。



-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step1 正解は・・・



D
   


-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step2 解説

A 〇 (法3条) 本肢のとおりである。したがって、無国籍者又は二重国籍者であることを理由とした労働条件の差別的取扱いも、本条によって禁止される。

B 〇 (法5条、昭23.9.13基発17号) 本肢のとおりである。なお、「精神又は身体の自由を拘束する手段」とは、精神の作用又は身体の行動を何らかの形で妨げられる状態を生じさせる方法をいう。

C 〇 (法6条、昭23.3.2基発381号) 本肢のとおりである。なお、これらの利益は、使用者より利益を得る場合に限らず、労働者又は第三者より利益を得る場合をも含む。

D × (法7条、昭23.10.30基発1575号) 就業規則等において、使用者が公民権の行使を労働時間外に行うべき旨を定めたことにより、労働者が労働時間中に公民権の行使のための時間を請求したのを拒否することは、「法7条違反である」。

E 〇 (法11条、昭30.10.10基発644号) 本肢のとおりである。使用者が労働者に対して支払うものであっても、①任意的、恩恵的に支払うもの(退職金、結婚祝金、死亡弔慰金、災害見舞金等)、②福利厚生的なもの、③実費弁償的なもの(出張旅費・作業衣等)は、賃金とされない。




-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step3 コメント

・択一式の労働基準法の問4は、総則からの出題でした。Eについては、正しいという判断が明確には付かなかったかもしれませんが、Dの誤りが比較的、容易にわかるため、正解できた方が多かったように思われます。



明日もがんばりましょう。




コメントする

名前
 
  絵文字