2020年05月22日

「ランチタイム・スタディ 2020統計数値」の60日目は、「令和元年賃金構造基本統計調査結果の概況」から「一般労働者の賃金」「短時間労働者の賃金」の推定予想問題です。


<問題(一般労働者の賃金、短時間労働者の賃金)>

〔問〕 賃金の動向に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問においては「令和元年賃金構造基本統計調査結果の概況」を参照しており、当該調査又は当該調査が引用している調査による用語及び統計等を利用している。

A 男女間賃金格差(男性=100)は、64.3で、1.0ポイントの縮小となっており、比較可能な昭和51年調査以降で過去最小となっている。

B 雇用形態間賃金格差(正社員・正職員=100)は、男女計で64.9、男性で70.2、女性66.8でとなっている。

C 「雇用形態間賃金格差(正社員・正職員=100)を男女計でみると賃金格差が大きいのは、企業規模別では、小企業で58.4、主な産業別では、製造業で59.6となっている。

D 短時間労働者の賃金を男女別・年齢階級別でみると、男性、女性ともに、20~24歳以降で1,000円を超えており、最も賃金が高い年齢階級は、男性では、60~64歳で1,376円、女性では、40~44歳で1,200円となっている。

E 短時間労働者の賃金を産業別にみると、男性では、「運輸業,郵便業」(1,276円)が、女性では「医療,福祉」(1,318円)が最も高くなっている。また、前年で1,000円未満であった女性の「製造業」が1,025円となり、男女ともに全ての産業で初めて1,000円を超えた。




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step1 正解は・・・


E


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step2 解説

A ☓ (令和元年賃金構造基本統計調査結果の概況) 男女間賃金格差(男性=100)は、「74.3」で、1.0ポイントの縮小となっており、比較可能な昭和51年調査以降で過去最小となっている。

B ☓ (令和元年賃金構造基本統計調査結果の概況) 雇用形態間賃金格差(正社員・正職員=100)は、男女計で64.9、男性で「66.8」、女性で「70.2」となっている。

C ☓ (令和元年賃金構造基本統計調査結果の概況) 雇用形態間賃金格差(正社員・正職員=100)を男女計でみると賃金格差が大きいのは、企業規模別では、「大企業」で58.4、主な産業別では、「卸売業,小売業」で59.6となっている。

D ☓ (令和元年賃金構造基本統計調査結果の概況) 短時間労働者の賃金を男女別・年齢階級別でみると、男性、女性ともに、20~24歳以降で1,000円を超えており、最も賃金が高い年齢階級は、男性では、60~64歳で1,376円、女性では、「30~34歳」で1,200円となっている。

E 〇 (令和元年賃金構造基本統計調査結果の概況) 本肢のとおりである。


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step3 コメント

・賃金の動向からの出題です。おおまかな数値でとらえると、男女間賃金格差は75、雇用形態間賃金格差は65(男性65、女性70、大企業60、卸売業,小売業60)です。

・Eについては、人手不足にある産業といえる、男性では「運輸業,郵便業」(1,276円)、女性では「医療,福祉」(1,318円)が最も高くなっており、女性の「製造業」が最も低いことがわかります。



来週もがんばりましょう。




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