2020年05月20日

労働判例対策講座にご質問がありました。

『労働判例対策講座の受講を検討しています。テキストはどのような記載となっていますか。できれば、一部分だけでも見ることはできないでしょうか。』

[回答]

労働判例対策講座のテキストについて、第2分冊の最初にくる「三菱樹脂事件」を例にお伝えします。


三菱樹脂事件①


まず、最初の「タイトルバー」で、労働基準法第3条の均等待遇について争われた事案であることがわかります。

続いて、「事件名」と「判決日」、最高裁のどの「法廷」での判決かがわかります。なお、「三菱樹脂事件」は大きな案件であったため、最高裁の中でも「大法廷」で裁判が行われています。

そして、「論点」を一言で書き、その「結論」も、なるだけ簡略化して書いています。
ここでは、論点が2つありました。

事案の概要」は、経緯を書いていますので、裁判に至った背景が読み取れます。

判断」では、その後に記載されている「判旨」を簡潔にまとめています。
最後にわかりやすいように、「労働者の勝訴・敗訴」をかっこ書きで入れています。

本判決は、高裁と最高裁の結論が真逆でしたから、その場合には、「高裁の判旨(最高裁により却下されたもの)」を載せています。
昨今、問題文が高裁判旨の記述で誤りという問題も散見されます。
昨年も、労基法択一式問6Dで、「日本ケミカル事件」の高裁の判旨の記述が出題され、高裁と最高裁は真逆の結論となっていますので、誤りの肢となりましたが、高裁の判旨だけにそれなりの説得力があり、注意深く読んだとしても、該当する事件の内容を知らないと、正誤判断するのはかなり難しくなります。
最高裁の判旨の結論を単純に変更した択一式問題の場合には、意味を考えると正誤判断が容易につく場合もありますが、このように高裁の判旨が択一式の問題で出題された場合には、かなり難易度が高くなります。
ここ1年に判決のあった「国際自動車事件」も、「平尾事件」も、高裁と最高裁の結論が真逆でしたから要注意です。



三菱樹脂事件②


必要に応じて、「check」を載せ、側面からの補足内容を掲載しています。

続く、「判旨」は、最高裁判所が下した判例の核心部分を載せています。
内容的に重要な箇所は「下線」で、選択式で狙われると考えられる語句には、「四角囲み」をしています。
いわば、「四角囲み」の語句(またはセンテンス)は、その判例のキーワード(または、判旨を理解していないと解答できない文章)にあたります。


三菱樹脂事件③


判旨で出てくる重要用語(知っておくべき法律用語等)は、「用語の解説」を載せています。

最後に「過去問チェック」で、過去に出題された「問題」「出題年度・肢」「正誤」「解説」を載せています。


三菱樹脂事件④


「過去問チェック」に何問も掲載されていますから、三菱樹脂事件は、過去に何度も繰り返し、出題されていることがわかります。


<学習の仕方>

まず、ざっと、講義を視聴してみてください。
3時間でコンパクトに、内容の骨格をお伝えしています。
(講義が無いと、判例によっては、意味をはき違えてしまっているものもあるはずです。)

その後に、択一式対策であれば、「論点」と「結論」と「判断」に目を通していただき、その後に「過去問」で内容を理解できているかを確認してください。

選択式対策を施したい方の場合には、「判旨」を読み込んでいってください。

その際に、「四角囲み」のキーワードを意識しながら、そこが抜かれてもわかるように、心に刻んでいってください。


2冊あるテキストは、読みやすく、量・質とも自信作です。
(第1分冊85ページ、第2分冊80ページ)
おそらく楽しく読み込めると思います。
その事件の事象をイメージしながら、当事者になったつもりで読み進めていってください。

力も付きますし、判例に強くなり、興味が増すことから、労基、労災、労一の学習の弾みが付くことにもなるのではないでしょうか。


労働判例対策講座の判例数については、こちら



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