2020年05月18日

「ランチタイム・スタディ 2020統計数値」の56日目は、「令和元年賃金構造基本統計調査結果の概況」から「一般労働者の賃金」の調査記載事項です。


一般労働者の賃金

【令和元年賃金構造基本統計調査結果の概況】

賃金は、男女計307.7千円(年齢43.1歳、勤続12.4年)、男性338.0千円(年齢43.8歳、勤続13.8年)、女性251.0千円(年齢41.8歳、勤続9.8年)となっている。

賃金を前年と比べると、男女計では0.5%増加男性では0.1%増加女性では1.4%増加となっており、男女計及び女性の賃金は過去最高となっている。

<ポイント>

・本概況に用いている「賃金」は、6月分の所定内給与額をいいますので、所定外賃金や特別給与は含まれていません。前回のランタイム・スタディで取り上げた「現金給与総額」は、所定外賃金や特別給与が含まれますので、数字に違いがみられるのは当然といえます。

・前回のランタイム・スタディで取り上げた「現金給与総額」でも、今回の調査でも、一般労働者の給与自体は上がっています。ただ、一般労働者よりも週所定労働時間数の短いパートタイム労働者が増えています。これは、一般労働者であった人が、パートタイム労働者になった場合が多いと想定されますから、転職しなかった一般労働者の給与は上がったでしょうが、転職した場合には、労働時間が短くなり給与が下がった人も一定数いることと思われます。


男女間賃金格差(男性=100)は、74.3(前年73.3)で、1.0ポイントの縮小となっており、比較可能な昭和51年調査以降で過去最小となっている。

<ポイント>

・女性の賃金は、男性の約4分の3と押さえておいてください。縮小していますから、当然、女性の賃金の増加幅の方が、男性よりも大きいことがわかります。



明日もがんばりましょう。



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