2020年07月31日

社労士本試験を直前に控え、誰もが最終追い込みをしているところでしょうが、そのやり方は人によってそれぞれだと思います。

ただ、択一式の得点アップが課題である方にとっては、テキストを読むより、とにかく問題を解く方が効果があります。
テキストを読む場合は、その箇所の要点以外も読むことになりますが、問題はテキストにある中の要点を拾い出して投げかけているようなものですから、そこを抽出して羅列しているような面があるからです。

もちろん、根底の理屈が理解できていないため、問題が解けないケースもありますから、その場合は、テキストで内容の理解ができると得点アップにつながります。
しかし、本試験で出されるのは5肢択一の問題形式であり、基本的には、〇か☓かがわかればいいのですから、なるだけ多くの問題に目を通しておけば、同じような出題の際には正誤判断が付くようになります。

ところで、問題を解くことで最終確認をする場合には、1科目ごとにやるのではなく、できれば本試験を想定して、70問という塊を解いていきましょう。

みなさんの手元には、今まで受けた模試や答練等の問題があるはずです。
それらを寄せ集めて、労基法から国年法まで全70問を一気に解くように心がけます。
今まで解いたことがある問題ですから、2時間を超える程度の時間で解き終えると思います。

ちょっときついかもしれませんが、こなしていくと「3時間半という時間」&「70問という量」が体得できますので、自然と体力が持つようになっていきます。
精神的にもタフになってきます。
また、科目ごとの頭の切り替えがすんなりできるようになりますので、本試験択一式の訓練にもなります。

終了後に採点したら、間違えた問題に軽く触れておきましょう。
ここで、「軽く」と書いたのは、間違えた問題を完璧に理解しようとしなくていいからです。
70問中、5~10問程度は、意味がわからなかったり忘れていても追及せず、「見逃す」感覚で臨んでください。

船で沖合に魚を捕りに網を投げるときのことを考えてください。
網の網目が広ければ広いほど、小さい魚は逃げます。

逃すまいとするのであれば、網目を細かくしなければなりませんが、細かくすればするほど、網が破れる危険性も高くなります。
大きな魚が取れればいいのです。
小さい魚(=難易度の高い問題)は、見逃していいのです。
肝心要の問題さえできればいいと割り切ってやっていくのがコツです。

また、問題を解くと書きましたが、問題を「解く」のではなく、「なぞる」でも結構です。
(時間が短縮されますので、むしろ、この方がいいと思います。)
「解く」とは、文字通り、普通に問題を解くことですが、問題演習での「なぞる」とは、問・解の両方を広げて確認していくことを指します。
すなわち、問題を見ながら同時に解答も見て、力ずくで覚えていくやり方です。

その方が、問題を解くよりも、多くの問題に目を通せるという利点もあります。
また、テキストを読んでいるのと同じ効果が期待できます。
基本的に問題を読んでいるため、的外れなことに時間を割くことにはなりません。

最後のひと踏ん張りです。
誰もが苦しく、不安な日々です。
自分だけではないと思って、がんばってください。

ただし、水分を補給し、栄養と睡眠を十分とって、あまり無理しないようにしてください。
今の時期は、体調管理が最優先です。
睡眠時間を削ってまでやるのは本末転倒ですので、やりすぎには気を付けながら学習を進めていってください。




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