2020年04月29日
インプットが終了し、直前期に入る段階での課題は、次の3点です。
① 積み残し科目をやりきる
② 苦手科目の克服
③ 横断整理で効率学習
まず、①の「積み残し科目をやりきる」ですが、インプットの学習でまだ手を付けていない科目があったり、中途半端に終わってしまっている科目があれば、まずはやりきってしまいましょう。
とりあえず、全科目のインプット学習を終えることが肝心です。
そして、2点目に苦手科目の克服です。
苦手科目は、人それぞれですが、択一式の得点状況が思わしくない方の半数は、「年金」だと思われます。
苦手なことは自分自身でよくわかっているので、「よーし、徹底的にやるぞ!」と、意気込んで計画を立てますが、多くの方がその半分もできずに終わってしまいます。
苦手ということは、よくわからない箇所が多く、それだけにやる気も起きなくて、途中で投げ出してしまいたくなるからです。
苦手科目の学習には鉄則があります。
苦手な科目の復習は、頭からやらない
食事を例にたとえると、「おいしいもの」「栄養価の高いもの」から食べるようにします。
・おいしいもの=とりあえず、投げ出さずできそうな箇所
・栄養価の高いもの=試験に出題されやすい重要箇所
となります。
たとえば、年金を例にとると、年金の核となる「年金給付」を押さえてしまいましょう。
次の図の黄色で塗られた部分です。
全部をやろうとせずに、まずは黄色で塗られた部分だけやります。
やる順番としては、「国年の年金給付」を終えてから「厚年の年金給付」の学習を行うのではなく、
①「老齢基礎」→「老齢厚生」
②「障害基礎」→「障害厚生」
③「遺族基礎」→「遺族厚生」
④「1号独自給付」
国年と厚年の重なる部分をくくってしまうように復習をしてください。
計算式でいうと、
・A×B+A×C=A(B+C)
のようなものです。
・老齢基礎+老齢厚生=老齢(基礎+厚生)
として、老齢というくくりで国年・厚年を学習していってください。
この黄色の部分で着色された「年金給付」をやり終えると、力が付きますし、自信にもなって、その次の部分も比較的ラクにやれるようになります。
(嫌々ながらではなく。)
そして、第2弾が「被保険者」「保険料」「届出」です。
勢いよくやりきってしまいましょう。
これも国年・厚年を横断的にやるべきです。
(ちなみに、木田先生が行う直前講座の中の年金法対策講座は、この黄色と水色で塗られた部分を中心に取り上げます。)
ここまでやりきると、残りはあと少しです。
仮にこれ以上やりきれなくて、ここでとん挫してしまっても、「おいしいところ」と「栄養価の高いところ」は終了していますので、本試験でもなんとかなります。
そして、各科目の横断事項を押さえてしまうことです。
特に、テキストの後ろの方にある「時効」「書類の保存」「不服申立て」「国庫負担・国庫補助」「延滞金」「給付制限」等や、テキストの前の方にある「目的条文」「強制・任意適用事業」「保険関係の成立・消滅」等は、1科目ごとよりまとめて押さえてしまった方が効率的で、短時間で多くの成果を見込めます。
参考にしてみてください。
