2020年02月25日

「ランチタイム・スタディ2020統計数値」の第1回は、「労働力調査(基本集計)」から「労働力人口の動向」の調査記載内容です。


「ランチタイム・スタディ 2020統計数値」の主旨については、2月10日の佐藤塾ブログの『ランチタイム・スタディ 2020統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。



労働力人口・労働力率の動向

【労働力調査(基本集計)2019年(令和元年)平均(速報)結果の概要】


(1)労働力人口 ―― 労働力人口は 56 万人の増加

労働力人口15歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を合わせた人口)は、2019年平均で6,886万人と、前年に比べ56万人増加7年連続の増加)となった。男女別にみると、男性3,828万人11万人増加女性3,058万人と44万人増加となった。


<ポイント>
・労働力人口の定義は、「15歳以上」人口で「完全失業者」が含まれる点に注意。
 (「18歳以上」や「20歳以上」ではない。)
・労働力人口6,886万人は、約7,000万人弱と押さえておく。
 (5,000万人台や8,000万人台の数字で出題された場合に誤っていることがわかれば良い。)
・労働力人口の男女比としては、当然ながら男性の方が多い。
・労働力人口の増加は、男女共に増えているものの、女性の方がより増えている。
・労働力人口は7年連続上昇しているが、その前5年は減少していることにも注意を払っておきたい。

<覚えておきたい他の用語>
・「生産年齢人口」・・・ 年齢別人口のうち、生産活動の中核をなす年齢の人口層を指し、日本では15歳以上65歳未満の人口が該当する。
・「年少人口」・・・15歳未満の人口
・「老年人口」・・・65歳以上の人口
・「被扶養人口」・・・「年少人口」と「老年人口」をあわせた人口

 
(2)労働力率(労働力人口比率)―― 労働力人口比率は0.6ポイントの上昇

労働力人口比率
(15歳以上人口に占める労働力人口の割合)は、2019年平均で62.1%と、前年に比べ0.6ポイントの上昇(7年連続の上昇)となった。男女別にみると、男性71.4%と0.2ポイントの上昇、女性は53.3%と0.8ポイントの上昇となった。

<ポイント>
・労働力率は、62.1%と、6割を超えている。
・男性の労働力率は、7割超え、女性の労働力率は5割超え。


(3)非労働力人口は66万人の減少  

非労働力人口は、2019年平均で4,197万人と、前年に比べ66万人の減少(7年連続の減少)となった。このうち65歳以上2万人増加となった。

<ポイント>
・労働力人口が増えているため、非労働力人口は当然ながら減少となる。
・ただし、65歳以上は、逆に2万人の増加。

日本は人口減少化社会に入りました。人口が減少すると、労働力人口が減って、国力衰退(GDPの低下)につながってしまいます。そのため、政府は①女性、②高齢者、③年少者、④障害者、⑤外国人の労働者を増やすことで乗り越えようとして施策を打ち出してきています。よって、この分野が社労士試験にも出題される重要な箇所になるわけです。

明日もがんばりましょう。



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