2020年02月11日
現在、佐藤塾の講義は社会保険科目に入っています。
「労働科目が終わり、インプット学習の半分が終わった。やれやれ。」と思っている方もいらっしゃることでしょう。
ただ、合格するためには労働科目よりも、社会保険科目の方が重要度が明らかに高いので、これからの学習が大切です。
例年、「労働科目はかなり学習したしあまり心配ないけれど、社保の方が心配だ。」という方よりも、「社保はかなり学習したしあまり心配ないけれど、労働科目の方が心配だ。」という方の方が圧倒的に合格しています。
なぜならば、他の受験生との差が付く科目が社会保険科目であり、特に、健保、国年、厚年だからです。
次の表は、令和元年度択一式試験の正答率の表になります。
左側の表が労働科目、右側の表が社会保険科目となっていますが、ここでは「佐藤塾集計全体の正答率」と「合格者だけの正答率」とその2項目の正答率の差(乖離)を示しています。
たとえば、この表の左上の労働基準法の問1の場合には、「全体の正答率」は51%で、「合格者だけの正答率」は61%となり、10%の差がついていることが読み取れます。
「合格者正答率」と「全体正答率」の乖離が大きい問題ほど、合格者と合格できなかった人の差が付いた問題といえますから、そこがきちっとできていれば合格が近くなることがわかります。
そこで択一式全70問の中で乖離が大きい問題が何であるかを拾い出してみました。
令和元年度本試験の場合には、指標を「合格者正答率」と「全体正答率」の差が13%以上あり、かつ、「全体正答率」が65%未満のものとし、それを拾い出すと、全部で15問ありました。
(「全体正答率」が65%以上を排除しているのは、あまりに易しい問題で差が付いたとしても、その問題は元々、基本事項である可能性が高く、その問題は当然に身につけておかないといけない問題とされるため、合否の差が付いた問題として抽出して、そこを中心に学習をするという意味をなさなくなると思われるためです。)
この指標となる乖離が13%以上のものを、縦長の赤四角で囲みましたが、労働科目は全部で4問、社保科目は全部で11問あり、圧倒的に社保科目で差が付いたことが読み取れます。
令和元年は、厚年が易しめでしたから厚年は入っていませんが、その分、健保、社一で差が開いています。
(その年によって、科目別の分布は偏ります。)
乖離の全体合計でも、労働科目の開きは3.3点でしたが、社保科目の開きは4.2点と約1点近く、社保の方で差が付いています。
同じように、2年前、3年前を見てみましょう。
(赤四角囲みはしていません。)
[平成30年度択一式試験 合否を分けた11問]
平成30年度択一式試験では、合否を分けた問題は11問あり、その内訳は労働科目が4問、社保科目が7問で、やはり社保科目の方が差が付いた問題が多い状況でした。
また、合格者と全体の得点差は、労働科目の3.5点に比べ、社保科目は4.3点で、社保の方が開いています。
[平成29年度択一式試験 合否を分けた9問]
平成29年度択一式試験では、合否を分けた問題は9問あり、その内訳は労働科目が3問、社保科目が6問で、やはり社保科目の方が差が付いた問題が多い状況でした。
また、合格者と全体の得点差は、労働科目の2.6点に比べ、社保科目は4.1点で、社保の方が開いています。
このように、実は過去10年すべてにおいて、合否を分けた問題は社保の方が多く、科目全体の得点状況でも、社保の方で開きが見られます。
4年前以前では、この3年間よりも、もっと開いている年も見受けられます。
これらのことから、社会保険科目の学習が合否を左右するといっても過言ではありません。
先日、「2月~4月は正念場」という内容をブログでアップしましたが、そこに書かせていただいた理由以外にも、実は、2月から4月は社会保険科目の学習をする時期であるため、より正念場であるともいえます。
気を引き締めて頑張っていきましょう。
[参考]
・労働科目で差が付かないもうひとつの理由 【2020年向け学習のアドバイス】
「労働科目が終わり、インプット学習の半分が終わった。やれやれ。」と思っている方もいらっしゃることでしょう。
ただ、合格するためには労働科目よりも、社会保険科目の方が重要度が明らかに高いので、これからの学習が大切です。
例年、「労働科目はかなり学習したしあまり心配ないけれど、社保の方が心配だ。」という方よりも、「社保はかなり学習したしあまり心配ないけれど、労働科目の方が心配だ。」という方の方が圧倒的に合格しています。
なぜならば、他の受験生との差が付く科目が社会保険科目であり、特に、健保、国年、厚年だからです。
次の表は、令和元年度択一式試験の正答率の表になります。
左側の表が労働科目、右側の表が社会保険科目となっていますが、ここでは「佐藤塾集計全体の正答率」と「合格者だけの正答率」とその2項目の正答率の差(乖離)を示しています。
たとえば、この表の左上の労働基準法の問1の場合には、「全体の正答率」は51%で、「合格者だけの正答率」は61%となり、10%の差がついていることが読み取れます。
「合格者正答率」と「全体正答率」の乖離が大きい問題ほど、合格者と合格できなかった人の差が付いた問題といえますから、そこがきちっとできていれば合格が近くなることがわかります。
そこで択一式全70問の中で乖離が大きい問題が何であるかを拾い出してみました。
令和元年度本試験の場合には、指標を「合格者正答率」と「全体正答率」の差が13%以上あり、かつ、「全体正答率」が65%未満のものとし、それを拾い出すと、全部で15問ありました。
(「全体正答率」が65%以上を排除しているのは、あまりに易しい問題で差が付いたとしても、その問題は元々、基本事項である可能性が高く、その問題は当然に身につけておかないといけない問題とされるため、合否の差が付いた問題として抽出して、そこを中心に学習をするという意味をなさなくなると思われるためです。)
この指標となる乖離が13%以上のものを、縦長の赤四角で囲みましたが、労働科目は全部で4問、社保科目は全部で11問あり、圧倒的に社保科目で差が付いたことが読み取れます。
令和元年は、厚年が易しめでしたから厚年は入っていませんが、その分、健保、社一で差が開いています。
(その年によって、科目別の分布は偏ります。)
乖離の全体合計でも、労働科目の開きは3.3点でしたが、社保科目の開きは4.2点と約1点近く、社保の方で差が付いています。
同じように、2年前、3年前を見てみましょう。
(赤四角囲みはしていません。)
[平成30年度択一式試験 合否を分けた11問]
平成30年度択一式試験では、合否を分けた問題は11問あり、その内訳は労働科目が4問、社保科目が7問で、やはり社保科目の方が差が付いた問題が多い状況でした。
また、合格者と全体の得点差は、労働科目の3.5点に比べ、社保科目は4.3点で、社保の方が開いています。
[平成29年度択一式試験 合否を分けた9問]
平成29年度択一式試験では、合否を分けた問題は9問あり、その内訳は労働科目が3問、社保科目が6問で、やはり社保科目の方が差が付いた問題が多い状況でした。
また、合格者と全体の得点差は、労働科目の2.6点に比べ、社保科目は4.1点で、社保の方が開いています。
このように、実は過去10年すべてにおいて、合否を分けた問題は社保の方が多く、科目全体の得点状況でも、社保の方で開きが見られます。
4年前以前では、この3年間よりも、もっと開いている年も見受けられます。
これらのことから、社会保険科目の学習が合否を左右するといっても過言ではありません。
先日、「2月~4月は正念場」という内容をブログでアップしましたが、そこに書かせていただいた理由以外にも、実は、2月から4月は社会保険科目の学習をする時期であるため、より正念場であるともいえます。
気を引き締めて頑張っていきましょう。
[参考]
・労働科目で差が付かないもうひとつの理由 【2020年向け学習のアドバイス】
syarousisikenn at 15:30│コメント(0)