2019年09月04日

合格ライン予想(速報)を1回目の大分析会とブログで公表したところ、さまざまなご質問を頂戴しました。

「択一式の総得点の合格ラインは、42点、ないしは、41点まで下がらないものでしょうか。」
「択一式の健康保険法の3点救済は、他の予備校ではあまり指摘されていませんが、あるのでしょうか。」
「択一式の一般常識の3点救済は無いのでしょうか。」
「選択式の総得点の合格ラインは、27点は高すぎるのではないでしょうか。」
「選択式の2点救済に労働一般常識は無いのでしょうか。」    等々

ご心配なことや気になって仕方ないことは、とてもわかりますので、今回、ブログでもう少し、詳しくお伝えすることにしました。

ただ、くれぐれも、ここに書かせていただく内容は佐藤塾の見解であり、合格ラインを保証したりするものではなく、正確な合格ラインは合格発表まではわからないことをご了承ください。


佐藤塾の出した合格ラインの骨格は、次のとおりです。

①選択式の総得点は27点以上であること。
②選択式の救済科目は、「社会保険一般常識」において、「2点救済」の可能性が高く、「労働一般常識」の救済は考えにくく、社会保険一般常識は「1点救済」まではいかないと思われること。
③択一式の総得点は43点以上であること。
④択一式の救済科目は、「健康保険法」において、「3点救済」の可能性があり、「一般常識」の3点救済は可能性が無いとはいえないものの、少ないと思われること。


それぞれについて、確率が高いと思われる順に書きます。


<一番確率が高いと思われるもの>
②選択式の救済科目は、「社会保険一般常識」において、「2点救済」の可能性が高く、「労働一般常識」の救済は考えにくく、社会保険一般常識は「1点救済」まではいかないと思われること。

選択式においては、「社会保険一般常識」の得点が思わしくなかったことは、誰もが認めるところだと思います。
これに関しては、「まず間違いなく」と言ってもいいほど、2点救済があるはずです。

ただ、1点救済はというと、佐藤塾データで0点の人の割合が「4.4%」ですから、本試験全体分布で0点の人の割合が3割以上にまで上がることは考えにくいため、無いと考えるほうが自然です。

また、他の科目の得点分布をみると、次に考えられる科目は「労働一般常識」になりますが、大半の方が「技能士」(正答率77%)、「えるぼし」(正答率60%)、「すべての年齢階級で上昇」(正答率85%)を選べていて、残りの2肢も、ほぼ35歳か30歳、2割か3割の2択の状況ですから、3点の占率が一番多く約4割、次に多いのが4点で約3割、次にくるのが2点で約2割となり、0点、1点を合わせても1割に満たない状況です。
本試験全体分布で0点、1点の合計が3割以上にならなくては、2点救済されないことを考え合わせると、労働一般常識の2点救済は考えにくいことになります。

ただ、例年、雇用保険法に関しては、集計した得点分布とは全く異なる状況になる場合があり、2点救済されるケースもあります。
雇用保険法を除けば、救済科目はこのようになるのではないかと思われます。


<二番目に確率が高いと思われるもの>
③択一式の総得点は43点以上であること。

これについては、データが昨年の状況と比べて、ほぼ2点マイナスとなっています。
受験生全体の平均点の動きは、成績分析診断とほぼ同じ動きとみていいため、43点が濃厚です。
ただし、42点という可能性もあると思われます。


<三番目に確率が高いと思われるもの>
①選択式の総得点は27点以上であること。

これについては、データが昨年の状況と比べて、ほぼ4点プラスとなっています。
受験生全体の平均点の動きは、成績分析診断とほぼ同じ動きとみていいため、27点が濃厚ですが、ほぼ4点プラスと書きましたが、正確には4点弱プラスですから、26点という可能性もあります。

最近では、選択式の総得点が21点~24点あたりにきていましたから、27点は高いと感じられると思いますが、平成14年、15年、17年、19年は28点、平成16年は27点と、選択式の総得点の合格ラインは高かった年もあります。


<他の項目より確率は低いがあり得るもの>
④択一式の救済科目は、「健康保険法」において、「3点救済」の可能性があること。

択一式の科目別の平均点は、実は一般常識の方が低く、次にくるのが健康保険法です。
この2科目で、3点以下の割合は同程度であり、本試験全体分布では50%超えの可能性がありますが、2点以下の割合は、一般常識では「7.8%」に対し、健康保険法は「10.2%」となっています。
2点以下の割合が本試験全体分布で30%以上にならないと、3点救済は行われませんから、一番可能性が高いのが、健康保険法となり、一般常識は残念ながらそこまで届かないと思われます。

また、平成29年には、択一式で厚生年金保険法が3点救済されましたが、この時の厚生年金保険法の得点分布に近いのが、健康保険法です。
ただし、佐藤塾データにおいて、3点以下割合、2点以下割合が、それぞれ約1%ほど、平成29年の厚生年金保険法よりも低いため、3点救済されるか否かは、五分五分と考えたほうがよさそうです。


また、①②③④は、ひとつの項目の得点の上下や救済のあるなしが、他の項目には影響しませんので、「選択式の救済科目の動向や、択一式の救済科目の動向が、択一式の総得点のラインに影響する」ことはありません。
たとえば、「選択式の社会保険一般常識に救済が入らなかった場合には、択一式の合格ラインが40点に下がる」などとはなりません。


すべて佐藤塾の現段階での見解ですので、後日、変更することもあり得ます。
ただ、かなり数値的には固まってきているため、大幅な変更はないものと考えています。

佐藤としみ講師による合格ライン分析の内容を動画配信いたしますので、気になる方は、そちらでもご確認ください。




この記事へのコメント

1. Posted by 岩槻区の卒業生   2019年09月04日 16:13
ブログの配信でここまで詳細に記述されると、分析会に参集される方が少なくなるのではないか(笑)・・・・余計な心配まで催す解説です。涙を飲んだ感のある同僚や知己の仲間に貴校をお勧めさせていただきます!
2. Posted by 管理人   2019年09月04日 19:28
岩槻区の卒業生さん、お久しぶりです。
合格後、更に研鑽を積まれて、ご活躍のことと思います。

確かに分析のことをブログで詳しく記載すると、分析会に参加する人が少なくなるかもしれませんね。
(それに、実を申し上げますと、この文面を作成するのも、表現や言い回し等、正確に伝わるよう何度も見直しをしたため、かなり時間を費やしています。)
ただ、合格ラインの記載の文章だけでは、心配でやきもきしている人が多いようでしたので、詳しめにお伝えした方がいいと考えブログで取り上げることにしました。

佐藤塾をお勧めしていただけるとのことは、本当にありがとうございます。
テキスト、講師、過去問、カリキュラム、過去問同時並行型講義等の講義手法等、講座内容には自信があるものの、零細かつ宣伝下手なので、口コミで広めていただけるのは、非常にありがたく心強いです。

ぜひ、今後も佐藤塾を見守っていてください。
よろしくお願いいたします。
3. Posted by アイミス辰巳横浜校   2019年09月06日 14:37
お世話になります。

マークミスが無く、今回示して頂いた「択一43点以上、選択社一2点補正あり」、であれば、なんとか、長年続いた社労士の受験勉強を、やっと終えることが出来そうな感じです。

今回お礼を言わせて頂きたいのは、「白書解きまくり講座」についてです。

ワンコイン模試は、毎年受けさせて頂いておりましたが、佐藤塾の直前講座を取ったのは、これが初めてでした。

通信で取って、ビデオは1回観ただけですが、問題の内容を3回ぐらい読みました。解くのではなく、とにかく、内容を覚えるようにしました。

そうすることによって、白書、統計にかなり自信が持てるようになりました。

こんな膨大な量の白書や統計。どこからでるやら、わかるはずがない。
でも、この講座の問題だけはとにかく覚えよう。もしも、ここ以外から出たら、もうそれは、誰がどう勉強しようとしても正解するのは無理な話や!

そう、自分に言い聞かせました。

結果として、労一択一は5点満点。
労一選択は、最後の2問取れて合計3点もらいました。

本当にありがとうございました。

11月8日、吉報がお届けできるように願うばかりです。
4. Posted by 分析会拝見させていただきました。   2019年09月08日 19:10
分析会の映像、拝見させていただきました。
ありがとうございました。

社一はデータ分析以前に、
予備校の講師経験が豊富な先生方でも、
これは受験生が取りにくい、
救済になると感じるものでしたでしょうか?
私は一点しか取れず、勉強不足も痛感しました。

また労一が平均点が高かった理由は
どこにあると思われますか?

勉強の参考にできますと幸いです。
5. Posted by 管理人   2019年09月09日 07:24
アイミス辰巳横浜校さん、コメントいただきありがとうございます。
また、「白書・統計数値解きまくり」を受講していただき、誠にありがとうございます。

合格ラインに関しては、合格発表までは正確なことはわからないとはいえ、「択一43点以上、選択社一2点補正あり」は、結構固いラインだと思われます。
がんばった成果が出たようですね。
おめでとうございます。

「白書・統計数値解きまくり」に関しては、直前講座の中でも佐藤塾が特に力を入れている講座です。
教材を3回読まれたということですが、おそらく問題文のみならず、解説文にも目を通されたことと思いますが、うまく活用していただいたように感じます。
というのも、問題と解説で、十分に網羅できるように教材は作成しているからです。

労一択一は、問1のみならず、問2も正解できたということですね。
問1は、労働費用の問題で過去に出題されている内容ですから、得点してほしい問題ですが、問2は誤っている肢の数値の誤りも、正しい数値とあまりにも近いものでしたので、問2が見抜けたことは素晴らしいことです。

選択式も、特にEの「2(割)」が入ったということは、しっかりと学習できている証です。

合格発表後には、再びご連絡ください。
この度は、本当におめでとうございます。
6. Posted by 管理人   2019年09月10日 10:14
分析会拝見させていただきましたさん、コメントありがとうございます。

社一は、本試験の分析をする前段階(本試験当日)でも、受験生が苦戦することはわかりました。
というのも、Cが他の選択肢も含めて選ぶのがかなり難しく、D、Eは講義でも取り上げているところではあるものの、特にEは「本試験の中、冷静に正解を導けるか?」と感じた点が挙げられます。
A、Bの船員は、どちらかというと学習が後回しになるところですから、大丈夫かどうか気にかかっていました。

一方、労一に関しては、確かに難しいと解答した段階では感じましたが、勉強がはかどっていない人でも勘で解ける面もあるため、ある程度の占率の人が2点となってしまうことはわかるものの、1点、0点の層が少なくなるため、3点を取っておかないと厳しいのではないかと、当初から感じており、成績分析診断の数値がある程度そろった段階で、確信できました。

技能士、えるぼしは、知っていれば解答できますし、えるぼしは、特に、くるみんの意味がわかっていれば、他の選択肢からえるぼしに絞り込むことが可能です。
したがって、労一は、法令以外の世間一般の常識を問うところの問題が含まれていますので、得点分布は、3点が一番多く、次いで4点、2点となったと思われます。

参考にしてください。

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