2019年07月19日
「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」の主旨については、2月21日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ 2019統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。
男女共同参画
【平成30年男女共同参画白書】
(4)男性の家事・育児の実施状況
我が国では、平成28年における6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児関連に費やす時間(1日当たり)は83分と、他の先進国と比較して低水準にとどまっている。
1日当たり行動者率で見ると、「家事」については、妻・夫共に有業(共働き)の世帯で約8割、夫が有業で妻が無業の世帯で約9割の夫が行っておらず、「育児」については、妻の就業状態にかかわらず、約7割の夫が行っていない。
(5)介護離職の状況
介護・看護を理由として過去1年以内に離職した者の状況を、総務省「労働力調査(詳細集計)」により見ると、平成29年には10万人となっており、その内訳は、女性7万人、男性3万人であり、女性が7割を占める。
介護をしながら働き続けられるよう、政府は、介護の受け皿拡大や、介護人材の確保・育成を進めている。
3.我が国の女性参画の国際水準
政策・方針決定過程において「指導的地位」に占める女性の割合は緩やかに上昇しており、その水準は依然として低いものの、政府が定める「2020年30%の目標」を達成している分野も出てきている。
国際的には、2017(平成29)年に国連開発計画(UNDP)が発表した「人間開発報告書2016」によると、我が国は、人間開発指数(HDI)が測定可能な188の国と地域中17位、ジェンダー不平等指数(GII)は測定可能な159か国中21位となっている。
一方、世界経済フォーラムが2017(平成29)年に発表したジェンダー・ギャップ指数(GGI)は、測定可能な144か国中114位となっている。
■ HDI 人間開発指数(Human、Development、Index)
…国連開発計画(UNDP)による指数で、「長寿で健康な生活」、「知識」及び「人間らしい生活水準」という人間開発の3つの側面を測定したもの。
■ GII ジェンダー不平等指数(Gender、Inequality、Index)
…国連開発計画(UNDP)による指数で、国家の人間開発の達成が男女の不平等によってどの程度妨げられているかを明らかにするもの。
■ GGI ジェンダー・ギャップ指数(Gender、Gap、Index)
…世界経済フォーラムが、各国内の男女間の格差を数値化しランク付けしたもので、0が完全不平等、1が完全平等を意味しており、性別による格差を明らかにできる。
来週もがんばりましょう。