2019年04月07日

「平成30年版労働経済白書」読み解き12「主体的なキャリア形成に向けた自己啓発の効果と課題」の練習問題です。

「平成30年版労働経済白書」読み解きの主旨については、1月20日の佐藤塾ブログの『
『「平成30年版労働経済白書」読み解き』 開始のお知らせ』をご覧ください。


〔問〕主体的なキャリア形成に向けた自己啓発の効果と課題に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問においては「平成30年版労働経済白書」を参照している。

A 自己啓発を実施している者と実施していない者の両面から自己啓発の課題をみると、自己啓発実施者は、男女ともに「仕事が忙しくて自己啓発の余裕がない」が最も高い。

B 自己啓発を実施している者と実施していない者の両面から自己啓発の課題をみると、自己啓発実施者は、男性では「費用がかかりすぎる」、女性では「家事・育児が忙しくて自己啓発の余裕がない」が「仕事が忙しくて自己啓発の余裕がない」に次いで高い水準にある。

C 自己啓発を実施している者と実施していない者の両面から自己啓発の課題をみると、非実施者は、仕事の忙しさの他に「自分の目指すべきキャリアがわからない」「どのようなコースが自分の目指すキャリアに適切なのかわからない」が約2割となっている。

D 雇用者の就業時間別の自己啓発の実施状況をみると、週の就業時間が長い者ほど、自己啓発実施率は低くなっている。

E 自己啓発実施者の1日当たりの自己啓発実施時間をみると、就業時間が長い者ほど、1日の自己啓発を行う平均時間が短くなっている。





-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step1 正解は・・・



D



-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step2 解説

A 〇 (平成30年版労働経済白書) 本肢のとおりである。

B 〇 (平成30年版労働経済白書) 本肢のとおりである。

C 〇 (平成30年版労働経済白書) 本肢のとおりである。

D ☓ (平成30年版労働経済白書) 雇用者の就業時間別の自己啓発の実施状況をみると、週の就業時間にかかわらず自己啓発実施率は4割弱程度で、大きな違いがみられない。

E 〇 (平成30年版労働経済白書) 本肢のとおりである。


-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step3 コメント

・平成30年版労働経済白書から、主体的なキャリア形成に向けた自己啓発の効果と課題に関する問題です。労働生産性を高めていくためにも、労働者個々人の自己啓発を行っていくことは重要です。仕事が終わって帰宅後に自己啓発を行う人が多い中で、長時間労働は、自己啓発の実施に向けた十分な時間の確保を困難にしていることがうかがえます。




これで「平成30年版労働経済白書の読み解き」は終了です。
分厚い労働経済白書に記載された文章の中から、重要だと思われる箇所を抜粋して取り上げてきました。

労働経済白書は、政府が現在、推進していることに関する現状や推移、成果が記載されているものですから、繰り返し問題を解いてみたり、文面を読み返しておきましょう。

全部で12箇所の抜粋ですので、これで万全という訳にはいかないかもしれませんが、主要と思われる項目は取り上げていますので、本試験で出題された際には何らかのヒントになるはずです。

がんばってください。
今までお読みいただき、ありがとうございました。




コメントする

名前
 
  絵文字