2019年02月03日

「平成30年版労働経済白書」読み解き2「就業者・雇用者の動向」の練習問題です。

「平成30年版労働経済白書」読み解きの主旨については、1月20日の佐藤塾ブログの『
『「平成30年版労働経済白書」読み解き』 開始のお知らせ』をご覧ください。


〔問〕 就業者・雇用者の動向に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問においては「平成30年版労働経済白書」を参照している。

A 就業者数、雇用者数、自営業主・家族従業者数の推移をみると、就業者数、雇用者数ともに2012年以降から増加傾向にあり、自営業主・家族従業者数は趨勢的に増加傾向にある。

B 雇用形態別に雇用者数の推移をみると、非正規雇用労働者の数は趨勢的に減少傾向にあり、2015年以降からは正規雇用労働者の数は増加傾向にある。

C 男女別、年齢階級別及び雇用形態別に雇用者数の動向をみると、非正規雇用労働者については、2013年以降、男女ともに「65歳以上」で大きく増加している。

D 15~54歳の層における過去3年間に離職した者のうち「非正規から正規へ転換した者」の人数から「正規から非正規へ転換した者」の人数を差し引いた人数(以下「正規転換を行った者の人数」という。)をみると、年平均では2013年以降5年連続でマイナスとなっている。

E 厚生労働省「平成27年転職者実態調査」により、非正社員から正社員に転換した者が、現在の勤め先を選んだ理由をみると、「自分の技能・能力が活かせる」「仕事の内容・職種に満足」が多くなっているが、「労働条件(賃金以外)がよい」といった理由を挙げる者は少ない。




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step1 正解は・・・



C



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step2 解説

A ☓ (平成30年版白書) 就業者数、雇用者数、自営業主・家族従業者数の推移をみると、就業者数、雇用者数ともに2012年以降から増加傾向にあるが、自営業主・家族従業者数は趨勢的に「減少」傾向にあり、2017年は679万人となり、700万人を下回った。企業の経営者の平均年齢が2009年の59.6歳から2017年には61.5歳に上昇し、経営者の高齢化が進む中、休廃業・解散の増加についても、経営者の高齢化が大きな要因となっているものと考えられる。

B ☓ (平成30年版白書) 雇用形態別に雇用者数の推移をみると、非正規雇用労働者の数は趨勢的に「増加」傾向にあり、2015年以降からは正規雇用労働者の数も増加傾向にある。

C 〇 (平成30年版白書) 本肢のとおりである。男女別、年齢階級別及び雇用形態別に雇用者数の動向をみると、非正規雇用労働者については、2013年以降、男女ともに「65歳以上」で大きく増加しているが、これは、定年退職後も継続雇用等により、自分の都合のよい時間で、また、家計補助の目的などで非正規によって働き続ける高齢者が増加していることが一因となっていると考えられる。また、女性では「45~54歳」や「55~64歳」においても、増加傾向にあることが分かる。

D ☓ (平成30年版白書) 15~54歳の層における過去3年間に離職した者のうち「非正規から正規へ転換した者」の人数から「正規から非正規へ転換した者」の人数を差し引いた人数(以下「正規転換を行った者の人数」という。)をみると、年平均では2013年以降5年連続で「プラス」となっている。

E ☓ (平成30年版白書) 厚生労働省「平成27年転職者実態調査」により、非正社員から正社員に転換した者が、現在の勤め先を選んだ理由をみると、「自分の技能・能力が活かせる」「仕事の内容・職種に満足」が多くなっており、さらに「労働条件(賃金以外)がよい」といった理由を挙げる者も「多くなっている」。



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step3 コメント

・平成30年版白書から、就業者・雇用者の動向に関する問題です。「日本では人手不足に悩む企業が多い」ことを前提として、おかしい内容の文章を探しだしましょう。すべてが完全に理解できなくても、白書の文面にに日頃から触れていると、誤りの肢の問題文には違和感があることに気づくようになるはずです。



次回もがんばりましょう。




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