2018年11月08日

「ランチタイム・スタディ」の第28問です。

「ランチタイム・スタディ」の主旨については、9月28日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ2018本試験」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)をご覧ください。

さて、28問目は、択一式の健康保険法です。

正答率73%の問題です。

<問題( 択一式 健保 問8 )>

〔問〕 健康保険法に関する次のアからオの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記AからEまでのうちどれか。なお、本問における短時間労働者とは、1週間の所定労働時間が同一の事業所に使用される通常の労働者の1週間の所定労働時間の4分の3未満である者又は1か月間の所定労働日数が同一の事業所に使用される通常の労働者の1か月間の所定労働日数の4分の3未満である者のことをいう。

ア 特定適用事業所に使用される短時間労働者の被保険者資格の取得の要件の1つである、1週間の所定労働時間が20時間以上であることの算定において、1週間の所定労働時間が短期的かつ周期的に変動し、通常の週の所定労働時間が一通りでない場合は、当該周期における1週間の所定労働時間の平均により算定された時間を1週間の所定労働時間として算定することとされている。

イ 短時間労働者を使用する特定適用事業所の被保険者の総数(短時間労働者を除く。)が常時500人以下になり、特定適用事業所の要件に該当しなくなった場合であっても、事業主が所定の労働組合等の同意を得て、当該短時間労働者について適用除外の規定の適用を受ける旨の申出をしないときは、当該短時間労働者の被保険者資格は喪失しない。

ウ 全国健康保険協会管掌健康保険の特定適用事業所に使用される短時間労働者が被保険者としての要件を満たし、かつ、同時に健康保険組合管掌健康保険の特定適用事業所に使用される短時間労働者の被保険者としての要件を満たした場合は、全国健康保険協会が優先して、当該被保険者の健康保険を管掌する保険者となる。

エ 特定適用事業所に使用される短時間労働者の被保険者資格の取得の要件の1つである、報酬の月額が88,000円以上であることの算定において、家族手当は報酬に含めず、通勤手当は報酬に含めて算定する。

オ 全国健康保険協会管掌健康保険において、短時間労働者ではない被保険者は、給与締め日の変更によって給与支給日数が減少した場合であっても、支払基礎日数が17日以上であれば、通常の定時決定の方法によって標準報酬月額を算定するものとして取り扱われる。

A(アとエ) B(アとオ) C(イとウ)
D(イとオ) E(ウとエ)



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step1 正解は・・・



E
   


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step2 解説

ア 〇 (法3条1項9号) 本肢のとおりである。なお、繁忙期間中の特定の月の所定労働時間が例外的に長く定められている場合など、特定の月の所定労働時間に例外的な長短がある場合には、当該特定の月以外の通常の月の所定労働時間を12 分の52で除して、1週間の所定労働時間を算出するものとされている。

イ 〇 (平24法附則46条2項) 本肢のとおりである。特定適用事業所が使用労働者数の減少により特定適用事業所に該当しなくなった場合でも、引き続き特定適用事業所とみなされる。ただし、当該適用事業所の事業主が、4分の3以上同意対象者の4分の3以上で組織する労働組合等の同意を得て、当該同意を得たことを証する書類等を添えて特定適用事業所の不該当の申出をした場合は、この限りでない。

ウ ☓ (則1条1項) 被保険者は、同時に2以上の事業所に使用される場合において、保険者が2以上あるときは、その被保険者の保険を管掌する保険者を選択しなければならないものとされている。全国健康保険協会が優先されて、当該被保険者の健康保険を管掌する保険者となるわけではない。

エ ☓ (法3条1項9号、則23条の4) 報酬から除かれるのは、最低賃金法4条3項各号に掲げる賃金に相当するものとして厚生労働省令で定めるものとされており、具体的には、①臨時に支払われる賃金、②1月を超える期間ごとに支払われる賃金、③所定労働時間を超える時間の労働に対して支払われる賃金、④所定労働日以外の日の労働に対して支払われる賃金、⑤深夜労働に対して支払われる賃金のうち、通常の労働時間の賃金の計算額を超える部分、⑥最低賃金において算入しないことを定める賃金(精皆勤手当、通勤手当及び家族手当)をいう。したがって、通勤手当及び家族手当はいずれも報酬から除かれる。

オ 〇 (法41条) 本肢のとおりである。なお、給与締め日の変更によって給与支給日数が減少し、支払基礎日数が17日未満となった場合には、その月を除外した上で報酬の平均を算出し、標準報酬月額を算定する。また、給与締め日の変更によって支払基礎日数が暦日を超えて増加した場合には、通常受ける報酬以外の報酬を受けることとなるため、超過分の報酬を除外した上で、その他の月の報酬との平均を算出し、標準報酬月額を保険者算定する。





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step3 コメント

・択一式の健康保険法の問8は、組合せ問題でした。どの肢も比較的長文で内容的にも難易度が高かった割には正答率が高かったように思われます。ウの誤りが確信できた場合、イかエのどちらかが誤りとなりますので、ウを軸に正解を導き出せた方が多かったように見受けられます。



明日もがんばりましょう。




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