2018年10月29日

「ランチタイム・スタディ」の第20問です。

「ランチタイム・スタディ」の主旨については、9月28日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ2018本試験」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)をご覧ください。

さて、20問目は、択一式の厚生年金保険法です。

正答率76%の問題です。


<問題( 択一式 厚年 問10 )>

〔問〕 厚生年金保険法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 障害等級1級の障害厚生年金の受給権者(厚生年金保険法第58条第1項第4号に規定するいわゆる長期要件には該当しないものとする。)が死亡し、その者が2以上の被保険者の種別に係る被保険者であった期間を有していた場合、遺族厚生年金の額については、その死亡した者に係る2以上の被保険者の種別に係る被保険者であった期間を合算し、1の被保険者の種別に係る被保険者であった期間に係る被保険者期間のみを有するものとみなして額の計算をする。なお、それぞれの期間を合算しても300か月に満たない場合は、300か月として計算する。

B 第1号厚生年金被保険者期間と第2号厚生年金被保険者期間を有する者に係る老齢厚生年金について、支給繰下げの申出を行う場合、第1号厚生年金被保険者期間に基づく老齢厚生年金の申出と、第2号厚生年金被保険者期間に基づく老齢厚生年金の申出を同時に行わなければならない。

C 被保険者である老齢厚生年金の受給権者は、その受給権を取得した当時、加給年金額の対象となる配偶者がいたが、当該老齢厚生年金の額の計算の基礎となる被保険者期間の月数が240未満であったため加給年金額が加算されなかった。その後、被保険者資格を喪失した際に、被保険者期間の月数が240以上になり、当該240以上となるに至った当時、加給年金額の対象となる配偶者がいたとしても、当該老齢厚生年金の受給権を取得した当時における被保険者期間が240未満であるため、加給年金額が加算されることはない。

D 実施機関は、被保険者の資格を取得した者について、日、時間、出来高又は請負によって報酬が定められる場合には、被保険者の資格を取得した月前1か月間に当該事業所で、同様の業務に従事し、かつ、同様の報酬を受ける者が受けた報酬の額を平均した額を報酬月額として、その者の標準報酬月額を決定する。当該標準報酬月額は、被保険者の資格を取得した月からその年の8月(6月1日から12月31日までの間に被保険者の資格を取得した者については、翌年の8月)までの各月の標準報酬月額とする。

E 第1号厚生年金被保険者に対して通貨をもって報酬を支払う場合において、事業主が被保険者の負担すべき保険料を報酬から控除したときは、保険料の控除に関する計算書を作成し、その控除額を被保険者に通知しなければならない。



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step1 正解は・・・



C
   


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step2 解説

A 〇 (法78条の32第1項) 本肢のとおりである。2以上の種別の被保険者であった期間を有する者の遺族に係る遺族厚生年金(短期要件により支給されるものに限る)の額については、死亡した者に係る2以上の被保険者の種別に係る被保険者であった期間を合算し、一の期間に係る被保険者期間のみを有するものとみなして、遺族厚生年金の額の計算の規定を適用する。

B 〇 (法78条の28) 本肢のとおりである。2以上の種別の被保険者であった期間を有する者に係る老齢厚生年金の支給繰上げの請求又は支給繰下げの申出については、他の期間に基づく老齢厚生年金についての当該請求と又は申出と同時に行わなければならない。

C ☓ (法44条1項) 受給権者がその権利を取得した当時、その年金額の基礎となる被保険者期間の月数が240未満であったため加給年金額が加算されなかった場合であっても、その後、退職時改定により被保険者期間の月数が240以上になり、当該月数が240以上となるに至った当時、その者により生計を維持されている配偶者がいれば、加給年金額は加算される。

D 〇 (法22条) 本肢のとおりである。なお、月、週その他一定期間によって報酬が定められる場合には、被保険者の資格を取得した日の現在の報酬の額をその期間の総日数で除して得た額の30倍に相当する額を報酬月額として、その者の標準報酬月額が決定される。

E 〇 (法84条3項) 本肢のとおりである。なお、保険料の控除に関する計算書には、①被保険者の氏名、②控除した標準報酬月額に係る保険料の額及び控除した年月日、③控除した標準賞与額に係る保険料の額及び控除した年月日を記載し、かつ、事業所又は船舶所有者ごとに、これを備えなければならない(則26条)。





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step3 コメント

・択一式の厚生年金保険法の問10は、Aがやや難解なものの、その他の肢は正解肢であるCを含めて基本的な内容でした。問題文が長いので、読むのに焦りが伴うと書いてある意味を理解できずに、判断を誤ってしまう場合があります。



明日もがんばりましょう。




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