2018年08月20日

「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の39問目は、「平成29年版労働経済白書」からの問題です。

「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の主旨については、3月5日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。


〔問〕 次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は「平成29年版労働経済白書(厚生労働省)」を参照しており、当該白書又は当該白書が引用している調査による用語及び統計等を利用している。

A 完全失業率が低下した理由について要因分解を行うと、完全失業者数の減少による効果が大きく寄与する傾向が続いており、35歳未満の若年者を中心に、65歳未満の全ての年齢階級で完全失業者数の減少が完全失業率の低下に寄与している。

B 求職理由別の完全失業者数の推移をみると、2016年は非自発的失業が前年と比較して7万人減、自発的な失業が同3万人減、新たに求職することによる失業が同5万人減と非自発的失業の減少幅が最も大きい。

C 完全失業者数を失業期間に着目すると、全体では前年と比較して14万人減の204万人となっているのに対し、失業期間が1年以上である長期失業者については、2016年は2010年と比較して43万人の減少となっており、前年から横ばいの76万人となっている。

D 「常用労働者」のなかでどの雇用形態で不足感が強まっているかをみていくと、「正社員等」が「臨時」より不足感が強い傾向が継続している中で、2015年1~3月期で「正社員等」の不足感が「パートタイム」を超して以降、9期連続で「正社員等」の不足感が「パートタイム」の不足感を上回っており、「正社員等」において深刻な人手不足の状況にあることが分かる。

E 正社員等では「宿泊業,飲食サービス業」、パートでは「建設業」「製造業」で不足感が強まっており、「医療,福祉」は特にパートで不足感が強い。




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step1 正解は・・・



E



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step2 解説


A 〇 (平成29年版労働経済白書)本肢のとおりである。なお、2016年では、ここ3年では就業者数の増加の寄与が最も大きく、2016年の状況を年齢階級別にみると、45~54歳の壮年層や65歳以上の高齢者の寄与が大きくなっている。年齢階級別の完全失業率の推移をみていくと、全ての年齢階級で完全失業率の改善がみられる。

B 〇 (平成29年版労働経済白書)本肢のとおりである。

C 〇 (平成29年版労働経済白書)本肢のとおりである。

D 〇 (平成29年版労働経済白書)本肢のとおりである。

E ☓ (平成29年版労働経済白書)正社員等では「建設業」「製造業」、パートでは「宿泊業,飲食サービス業」で不足感が強まっており、「医療,福祉」は特に「正社員等」で不足感が強い。




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step3 コメント

・「平成29年版労働経済白書」の問題です。現在の情勢を考慮しながらじっくり考えると、正解を導き出せます。



明日もがんばりましょう。




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