2018年08月03日

「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の29問目は、「厚生労働白書」から「医療・介護制度」の問題です。

「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の主旨については、3月5日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。


〔問〕 医療・介護制度に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問においては「平成29年版厚生労働白書」を参照している。

A 平成27年度の国民医療費は114兆8,596億円となっている。人口一人当たりの国民医療費は33万3,300円となっており、前年に比べ増加している。

B 国民健康保険は、被用者保険と比べて低所得者の加入者が多い、年齢構成が高く医療費水準が高い、所得に占める保険料負担が重いといった課題を抱えており、財政基盤の安定化が求められている。このため、2018(平成30)年度から、国民健康保険の財政運営の責任主体が市町村から都道府県に替わり、安定的な財政運営や効率的な事業の確保など、国保運営に中心的な役割を担い、制度の安定化を目指すこととなった。

C 我が国の公的医療保険制度は、職域を基にした各種被用者保険と、居住地(市町村)を基にした国民健康保険、75歳以上の高齢者などが加入する後期高齢者医療制度に大きく分けられる。

D 国民健康保険の保険料(税)は、医療給付費の約5割を国民健康保険料(税)で、残りの約5割を公費で負担するというルールに基づいて算定しており、被保険者の負担能力に応じて課される応能分(所得割、資産割)と、受益に応じて等しく賦課される応益分(均等割、平等割)から構成されている。

E 後期高齢者医療制度の保険料は、75歳以上の高齢者などの医療給付費(自己負担を除く)のうち、約5割を公費、約4割を現役世代からの支援金、約1割を75歳以上の高齢者などの保険料でまかなうというルールに基づいて算定しており、被保険者の負担能力に応じて課される所得割と、受益に応じて等しく賦課される均等割から構成される。




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step1 正解は・・・



A



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step2 解説

A ☓ (平成29年版厚生労働白書) 平成27年度の国民医療費は「42兆3,644億円」となっている。人口一人当たりの国民医療費は33万3,300円となっており、前年に比べ増加している。114兆8,596億円は、社会保障給付費のことである。

B 〇 (平成29年版厚生労働白書) 本肢のとおりである。

C 〇 (平成29年版厚生労働白書) 本肢のとおりである。

D 〇 (平成29年版厚生労働白書) 本肢のとおりである。

E 〇 (平成29年版厚生労働白書) 本肢のとおりである。



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step3 コメント

・「厚生労働白書」から、医療・介護制度に関する問題です。白書の問題に関しては、数字が狙われやすいので、おおまかな数字は押さえておきましょう。



来週もがんばりましょう。




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