2018年05月15日

「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の12問目の「高齢者の雇用の動向」の練習問題 その2です。

「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の主旨については、3月5日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。



〔問〕 高齢者の雇用の動向に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A 60歳以上の高齢者の経済的な暮らし向きについてみると、「心配ない」(「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」と「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」の計)と感じている人の割合は全体で64.6%であり、年齢階級別にみると、「80歳以上」は71.5%と高い割合となっている。

B 高齢者世帯(65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯)の平均所得(平成26(2014)年の一年間の所得)は297.3万円で、全世帯から高齢者世帯と母子世帯を除いたその他の世帯(644.7万円)の5割弱となっている。

C 会社などの役員を除く65歳以上の雇用者について雇用形態をみると、非正規の職員・従業員は多く、かつ、増加傾向であり、役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合は90.3%となっている。

D 現在仕事をしている高齢者の約4割が「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答。70歳くらいまでもしくはそれ以上との回答と合計すれば、約8割が高齢期にも高い就業意欲を持っている様子がうかがえる。

E 生活保護受給者の推移をみると、平成27(2015)年における65歳以上の生活保護受給者は97万人で、前年(92万人)より増加している。また、65歳以上人口に占める生活保護受給者の割合は2.86%であり、全人口に占める生活保護受給者の割合(1.67%)より高くなっている。



-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step1 正解は・・・



C



-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step2 解説

A 〇 (平成29年版高齢社会白書) 本肢のとおりである。

B 〇 (平成29年版高齢社会白書) 本肢のとおりである。

C ☓ (平成29年版高齢社会白書)会社などの役員を除く65歳以上の雇用者について雇用形態をみると、非正規の職員・従業員は多く、かつ、増加傾向である。平成28(2016)年では正規の職員・従業員が99万人に対して、非正規の職員・従業員が301万人であり、役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合は「75.3%」となっている。

D 〇 (平成29年版高齢社会白書) 本肢のとおりである。

E 〇 (平成29年版高齢社会白書) 本肢のとおりである。


-------------------------------------------------------------------------------------------------------
step3 コメント

・平成29年版高齢社会白書から、高齢者の雇用の動向に関する問題です。正解肢であるCについては、非正規の職員・従業員は、全体の「約4分の3」と押さえておきましょう。



明日もがんばりましょう。




コメントする

名前
 
  絵文字