2018年03月28日

「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の第6問 その2です。


「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の主旨については、3月5日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。

さて、6問目 その2は、前回に引き続き、「失業の動向」からの出題です。


<問題(失業の動向)>

〔問〕 失業の動向に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は主に「労働力調査(基本集計)平成29年平均(速報)結果の概要」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A  2017年平均の完全失業率は2.8%であり、男女計のすべての階層で前年に比べ改善している。

B 我が国の過去10年間の男性の完全失業率を年齢階層別にみると、相対的にみて、20歳台及び60歳台前半層では高く、40歳台では低い。

C 完全失業率は近年、下降傾向にあるが、1998年以降の特徴としては、女性の失業率が男性の失業率を上回っていること、男女とも若年層、高年齢層の失業率の水準が他の年齢階層に比べ高いことが挙げられる。

D 労働市場の動向を示す指標である求人倍率は、求人数を求職者数で除することにより得られる。求人倍率には新規求人と新規求職者の比である新規求人倍率と、有効求人と有効求職者の比である有効求人倍率があり、後者は景気の動向とほぼ一致した動きを示し、前者は先行的な動きを示すとされている。



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step1 正解は・・・


C


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step2 解説

A 〇 (労働力調査(基本集計)平成29年平均(速報)結果の概要)本肢のとおりである。(H14-2A)

B 〇 (労働力調査(基本集計)平成29年平均(速報)結果の概要)本肢のとおりである。(H12-3D)

C ☓ (平成10年度版労働白書、労働力調査(基本集計)平成29年平均(速報)結果の概要)1998年以降の特徴としては、「男性の失業率が女性の失業率を上回って」いる。また、男性については高年齢層の失業率が高いが、女性は高くない。(H11-5C)

D 〇 本肢のとおりである。有効求人倍率は景気の動向とほぼ一致した動きを示すが、新規求人倍率は景気に先行した動きを示す。(H13-4A)


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step3 コメント

・失業の動向からの出題です。この問題は、基本事項が多いので、ぜひ正解してほしいところです。



明日もがんばりましょう。




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