2018年03月15日

「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の第3問です。


「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の主旨については、3月5日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。

さて、3問目は、「雇用の動向(正社員以外の労働者の雇用理由・活用理由)」からの出題です。



<問題(雇用の動向(正社員以外の労働者の雇用理由・活用理由))>

〔問〕 雇用の動向に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A 厚生労働省「平成28年パートタイム労働者総合実態調査の概況」によれば、パート(正社員以外の労働者でパートタイマー、アルバイト、準社員、嘱託、臨時社員などの名称にかかわらず週の所定労働時間が正社員よりも短い労働者をいう。)を雇用している事業所の雇用理由(複数回答)をみると、「簡単な仕事内容のため」が最も多く、次いで「人件費が割安なため(労務コストの効率化)」、「1日の忙しい時間帯に対処するため」の順となっている。


B 「平成26年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況(厚生労働省)」によれば、正社員以外の労働者がいる事業所における、正社員以外の労働者の活用理由は、「賃金の節約のため」が最も多く、次いで「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」、「即戦力・能力のある人材を確保するため」の順になっている。


C 「平成26 年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況(厚生労働省)」によれば、正社員以外の労働者がいる事業所における、正社員以外の労働者の就業形態別の活用理由として最も多い理由は、契約社員(専門職)では「即戦力・能力のある人材を確保するため」、嘱託社員(再雇用者)では「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」、派遣労働者では「賃金の節約のため」、パートタイム労働者では「正社員を確保できないため」となっている。




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step1 正解は・・・


B


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step2 解説

A ☓ (平成28年パートタイム労働者総合実態調査の概況)正社員とパートの両方を雇用している事業所について、パートを雇用する理由(複数回答)をみると、「1日の忙しい時間帯に対処するため」が41.6%と最も高い割合となっており、次いで「人件費が割安なため(労務コストの効率化)」41.3%、「仕事内容が簡単なため」36.0%の順となっている。(H20-3A改)

B 〇 (平成26年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況)正社員以外の労働者がいる事業所について、正社員以外の労働者を活用する理由(複数回答)をみると、「賃金の節約のため」とする事業所割合が38.6%と最も高く、次いで「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」が32.9%、「即戦力・能力のある人材を確保するため」が30.7%などとなっている。(H22-4C改)

C ☓ (平成26 年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況)正社員以外の労働者を活用する理由(複数回答)を、主な正社員以外の就業形態別にみると、「契約社員(専門職)」では「専門的業務に対応するため」49.9%が最も高く、次いで「即戦力・能力のある人材を確保するため」38.7%、「嘱託社員(再雇用者)」では「高年齢者の再雇用対策のため」78.7%が最も高く、次いで「即戦力・能力のある人材を確保するため」39.0%、「パートタイム労働者」では「賃金の節約のため」41.5%が最も高く、次いで「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」39.5%となっている。「派遣労働者(受け入れ)」では「即戦力・能力のある人材を確保するため」34.5%が最も高く、次いで「正社員を確保できないため」33.0%となっている。(H22-4D改) 



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step3 コメント

・雇用の動向(正社員以外の労働者の雇用理由・活用理由)からの出題です。AとBに関しては、調査が違うため、覚えずらいとは思いますが、「人件費抑制」と「仕事の繁閑への対応」が2トップとなります。Cに関しては、正社員以外の労働者を活用する理由(複数回答)のそれぞれの最も多い項目だけは押さえておきたいところです。



明日もがんばりましょう。




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