2018年03月06日

「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の第1問です。


「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」の主旨については、3月5日の佐藤塾ブログの『「ランチタイム・スタディ白書・統計数値」開始のお知らせ(ブログの記事のご案内)』をご覧ください。

さて、1問目は、「労働力人口の動向」からの出題です。



<問題(労働力人口の動向)>

〔問〕 労働力人口の動向に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A  「平成21年版労働経済白書(厚生労働省)」によれば、1990年代以降の年齢別の完全失業率は、若年層において大きく上昇し、特に20~24歳では2003年に10%近くになった。その後の景気回復に伴い、完全失業率は低下傾向を示したが、60~64歳層など高齢層での完全失業率の低下にくらべ、若年層の低下ポイントは小さく、若年層の雇用情勢は相対的に厳しかった。

B  「平成28年労働力調査(総務省)」によると、平成29年の女性の労働力人口は5年連続の増加となり、労働力人口総数に占める女性の割合は5割を上回っている。

C 「平成28年労働力調査(総務省)」によれば、65歳以上の労働力率は、ここ5年にわたり男女ともに一貫して上昇している。

D  「平成21年版労働経済白書(厚生労働省)」及び「平成28年労働力調査(総務省)」によれば、日本の労働力人口は、1998年をピークに減少が始まり、その後一時期減少に歯止めがかかったものの、2008年に再び減少に転じた。その後2013年からは増加に転じている。政府は、高齢者の雇用を促進したり、女性が出産育児を機に労働市場から退出することが少なくなるような施策を実施したりしている。




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step1 正解は・・・


B


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step2 解説

A   〇  (平成21年版労働経済白書) 本肢のとおりである。1990年代以降の完全失業率の推移を年齢階級別にみると、若年層の完全失業率の上昇が大きく、特に20~24歳では、1990年から2003年にかけ、3.7%から9.8%へと上昇している。(H22-3C)

B ☓ (労働力調査(基本集計)平成28年平均(速報)結果の概要) 平成29年の女性の労働力人口は2,937万人で、5年連続の増加となったが、労働力人口総数6,720万人に占める女性の割合は高まってきているものの43.7%であり「5割を上回っていない」。(H21-4A改)

C  〇  (労働力調査(基本集計)平成28年平均(速報)結果の概要) 本肢のとおりである。ここ5年(2013年~2017年)において、65歳以上の労働力率は一貫して上昇している。ただし、ここ10年(2008年~2017年)でみると、2008年~2011年の65歳以上の男性の労働力率は減少しているため、誤りとなるため注意しておきたい。(H22-2A改)

D   〇  (平成21年版労働経済白書、労働力調査(基本集計)平成28年平均(速報)結果の概要) 本肢のとおりである。労働力人口の推移をみると、1998年の6,793万人をピークに減少に転じ、2004年に年平均で6,642万人となった後、3年連続で増加を続けていたが、2008年に入って再び減少に転じた。ただし、2013年からは増加に転じ、2017年現在、5年連続の増加となっている。2017年の労働力人口は6,720万人であるが、1998年のピークには達していない。(H22-3B改)


             [労働力人口の推移]

労働力人口(男女計)


労働力人口(男女別)




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step3 コメント

・労働力人口の動向からの出題です。労働力人口は、以前は減少していましたが、現在、5年連続で増加しています。特に女性が著しく増えています。白書・統計数値の問題はやっかいですが、本問Bのように、労働力人口総数に占める女性の割合は高まってきているものの、5割を上回るとなると男性よりも労働力人口が多いことになりますから、ここは確実に誤りだと見抜きたいところです。

・BやCのように、白書・統計数値において、「5年連続(5年にわたり)」(要するに「5年」よりも大きい年数)という文言が出てきたら、その増減は押さえておきたいところです。なぜなら、5年はいわば中期を意味し、10年となると長期を意味しますので、それだけ長くその傾向が続いていることになるからです。「5年連続」は、「3年連続」よりも意味合いがひとつ大きいものであり、「10年連続」は更に大きいものだと認識してください。なお、「5年連続」と文章に出てきた場合に、「5年」という数字を覚える必要はありません。おおまかに「5年未満」なら短期、「5年から10年」なら中期、「10年以上」は長期としてとらえておけばよいでしょう。



明日もがんばりましょう。




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