2025年02月
2025年02月28日
お一人様25分とさせていただきます。
対象となる方は、次の方です。
① 学習の仕方等で悩みやご相談のある方(学習方法に関するご質問・ご相談)
② 佐藤塾の講座の特長を知りたい方(講座に関するご質問・ご相談)
(聞けばすぐに済むような簡単な事柄でも結構です。)
③ 2025年の社労士受験をするかどうか、迷っている方(資格に関するご質問・ご相談)
※2025年の本試験へ向けた学習計画を練りたい方やどのような学習をしていけばいいのか迷っている方など、ぜひ、個別相談を利用してください。
〇既に佐藤塾で2025年向けフルパック☆プラス等のパックコースを受講いただいている方
② モチベーションを高めたい方
③ 今後の学習で巻き返しを図りたい方
※既に佐藤塾で2025年向けフルパック☆プラス、フルパック等のパックコースを受講いただいている方の個別相談の「初回」は、事前に個別相談シートを記載してください。
☞「2025年向けパックコース受講生向け個別相談の初回の注意事項」
時間割ですが、相談開始時刻で次の設定としています。(1枠25分)
( 「SOLD OUT」となっている時間帯は、既に埋まってしまっています。)
① 電話か、来所か。⇒ここの記入は重要ですので忘れないようにしてください。
② 相談内容(簡単で結構です。)
[予約日当日]
・電話の方は、その時刻に電話がかかってくるのをお待ちください。
(非通知でかけることになりますので、非通知でも電話がつながるようにしておいてください。)
どのように学習すれば合格できるかをアドバイスさせていただきます。
疑問や不安や心配事は、今のうちに解消してしまいましょう。
<問題(中高年者の生活に関する継続調査)>
政府は、平成17年度から「中高年者縦断調査(厚生労働省)」を毎年実施している。
この調査は団塊の世代を含む全国の中高年者世代の男女を追跡して調査しており、高齢者対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的としている。
平成17年10月末現在で50~59歳であった全国の男女約4万人を対象として開始され、前回調査又は前々回調査に回答した人に調査票を送るという形式で続けられている。
このような調査形式によって得られたデータを A データという。
第1回調査から第19回調査までの就業状況の変化をみると、「正規の職員・従業員」は、第1回38.5%から第19回2.4%と減少している。
「パート・アルバイト」は第1回から第19回にかけて B 。
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step1 次の選択肢の中から答を選んでください。
Aの選択肢
① クロスセクション ② サンプル
③ タイムシリーズ ④ パネル
Bの選択肢
⑤ 減少傾向である ⑥ 10ポイント以上増加した
⑦ ほぼ半減した ⑧ ほぼ横ばいで推移している
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step2 正解は・・・
A → ④ パネル
B → ⑤ 減少傾向である
※主に「第19回中高年者縦断調査の概況」による
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step4 コメント
・「第19回中高年者縦断調査の概況」からの出題で、平成27年本試験の選択式そのものです。ただし、現在の中高年者縦断調査は第19回ですが、出題された平成27年当時は第9回であり、数値に変化がみられます。
「パート・アルバイト」は第1回が16.8%で、第16回は15.6%、第17回は14.6%、第18回は14.1%、第19回は13.2%ですので、第16回までは「ほぼ横ばいで推移している」でしたが、第17回以降は「減少傾向である」に変わってきています。
次回もがんばりましょう。
2025年02月27日
「ランチタイム・スタディ2025統計数値」の118日目は、「第19回中高年者縦断調査の概況」において、「縦断調査」が出てきたことから「調査手法及びデータの種類」を取り上げます。
調査手法及びデータの種類
(2)横断調査、縦断調査
1 横断調査
「横断調査」とは、調査対象の時間経過による変化を意識せずに、調査実施の時点における1回の調査で、男女別、地域別、年齢別など回答者を分類し、調査対象となる集団の実態や意識など把握しようとするものである。
2 縦断調査
「縦断調査」とは、1時点で1回限りしか行わないのではなく、一定の時間間隔をおいて繰り返し行う調査である。
特定の調査対象を継続的に調査し、その実態や意識の変化を捉えることにより、集団の変化とそのタイミングや、変化とニーズの分析等ができる。
縦断的調査には、動向調査(傾向分析)、集団調査(コーホート分析)、パネル調査の3つの種類がある。
①動向調査(傾向分析)は、調査エリアや回答者の条件などを決めて、定期的に調査することで、調査対象となる集団の動向や傾向を把握しようとするものである。
小学6年生の全国学力調査や、国勢調査が該当する。
ここでは調査対象の定義は変化しないが、集団内部の個体は変化している。
たとえば、小学6年生の全国学力調査では、小学6年生という調査対象の定義は変化しないが、実際に回答する小学6年生は毎年入れ替わることになる。
②集団調査(コーホート分析)は、同時期に生まれた(年齢の等しい)年代集団を追跡して調査することである。
たとえば、団塊ジュニア層に対して、中学、高校、大学、社会人と毎年繰り返し調査を行うことで、彼らの意識や行動が変化していく様子を把握する調査ができる。
ちなみに、コーホート分析の場合は、「同時期に生まれた人」ということが重要とされ、団塊ジュニアであれば、毎回、違う回答者に回答してもらってもよく、標本を構成する個体は各回で異なっている。
③パネル調査は、固定した対象者を追跡するものであり、同じ人(パネラー)に繰り返し調査をすることである。
時間の経過とともに対象者個人がどのように変化したかを検討できるが、初回のパネラーが、2回目以降に死亡、行方不明、調査拒否などのなんらかの理由で調査対象から脱落していくことが想定され、これをパネルの摩耗(パネルの脱落、標本摩耗)という。
「中高年者縦断調査」は、縦断調査の中のパネル調査である。
<ポイント>
・横断調査と縦断調査を区別するポイントは、「時点」です。
・「ある一時点で」調査するのが横断調査ですが、間隔を空けて「いくつかの時点で」繰り返し調査をするのが縦断調査になります。
次回もがんばりましょう。
2025年02月26日
「ランチタイム・スタディ2025統計数値」の117日目は、「第19回中高年者縦断調査の概況」において、「縦断調査」が出てきたことから「調査手法及びデータの種類」を取り上げます。
調査手法及びデータの種類
(1)定量調査、定性調査
調査の手法には、大きく分けて2つに分類される。
① 定量調査
調査対象の「量」や「割合」を調べるのが、「定量」調査である。
たとえば、「1年間に企業が付与した年次有給休暇日数(繰越日数を除く。)をみると、労働者1人平均は17.6日、このうち労働者が取得した日数は10.9日で、取得率は62.1%」であるが、ここでは「量(日数)」や「割合(取得率)」を調べている。
社労士本試験で問われる各種調査の内容は、そのほとんどが定量調査といえる。
定量調査では、数値データとしての信頼性を確保するために、比較的多くのサンプル数が必要とされる。
たとえば、先ほど記載した「年次有給休暇の取得率」については、「就労条件総合調査」で触れられているが、ここでは、常用労働者30人以上を雇用する民営企業(医療法人、社会福祉法人、各種協同組合等の会社組織以外の法人を含む)のうちから、産業、企業規模別に層化して無作為に抽出した企業が対象とされ、令和5年調査の調査対象数(調査客体数)は 6,421社であり、 有効回答数 3,768社、 有効回答率 58.7%となっている。
定量調査の特徴としては、データが数値化されているため、調査結果の数値は表やグラフなどで表すことが可能で理解しやすい。
ただし、データを数値化するためには、質問とその回答となる選択肢が予め用意されていなければならない。
② 定性調査
数字では表せない調査対象者の意見や行動などを探るのが、「定性」調査である。
たとえば、先ほど触れた「年次有給休暇の取得率」では、取得日数が少ない人を対象に、「どうして年休が取れないのか」を聞き取り調査することなどは定性調査に該当し、ある事象に対する理由や要因を深く探ることができる。
定性調査は、数値化できないデータの収集を目的とした調査で、通常1対1や数名のグループなど、比較的少ないサンプルで実施される。
定性調査の代表的な手法は「グループ・インタビュー」、個別の対象者を長時間にわたって面接する「深層面接法」、対象者の態度や行動、あるいは反応などを観察する「観察法」などがある。
<ポイント>
・労一の選択式では、各種調査に関する問題が過去に出題されています。前提として、この程度の理解は必要と思われます。
次回もがんばりましょう。
2025年02月25日
「ランチタイム・スタディ2025統計数値」の116日目は、「第19回中高年者縦断調査の概況」から「中高年者の生活に関する継続調査」の調査記載内容です。
中高年者の生活に関する継続調査
【第19回中高年者縦断調査の概況】
(6)調査の概要
① 「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」は、平成17年10月末現在で50~59歳である団塊の世代を含む中高年者世代を継続的に観察することにより、高齢者対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的として、平成17年度を初年として実施しているものである。
この調査は、従来から行われてきた横断調査(毎回調査客体を替え、調査時点の実態を明らかにする調査手法)と異なり、同一客体を継続的に調査し、その実態や意識の変化、行動変化を把握し、詳細な分析を行う「縦断調査(または「パネル調査」)」という調査手法により実施している。
② 厚生労働省が実施している縦断調査(パネル調査)として、本調査のほか、「21世紀出生児縦断調査」「21世紀成年者縦断調査」などがある。
③ 第19回の調査対象者の年齢は、68~77歳となっている。
次回もがんばりましょう。