2024年08月

2024年08月31日

明日9月1日(日)は大分析会を東京本校で14時から実施します。

内容の主なものとしては、
①今回の本試験の得点状況からみた合格ライン予想の公表と理由
②本試験選択式の解説
になります。

なお、佐藤塾の講座の特長等に関しても短い時間ですがお伝えします。
佐藤塾のインプット講義で使用している評判のプレミアムテキストもご覧いただくことができます。

1日(日)にご都合が付かないという方や、台風(雨・風)が心配な方は、9月7日(土)11時から2回目の大分析会を東京本校で実施しますので、その際にお越しください。
大阪会場では、9月8日(日)10時から実施となります。
内容は1回目と同じですが、合格ラインは若干、変わる可能性はあります。

いずれも予約不要で無料になりますので、当日、お越しください。

なお、後日、Webで無料で視聴することができますので、体調が思わしくなかったり、熱があるという方はご遠慮ください。


2024年08月29日

本試験の択一式の得点が思わしくない方の中に、「問題演習不足」を第一の原因に挙げる方が多く見受けられます。

確かに、問題を解く量が少なかったことも択一式の得点が伸びない原因のひとつであるとは思いますが、多くの方に見受けられる誤った認識に、「自分はインプットはできている。」と思ってしまっていることです。

8/27のブログ(『繰り返し学習』による記憶への定着について )で、記憶力の算式について書かせていただきました。
K(記憶力)=I(信号の強さ)×R(反復)

この算式でいうと、問題演習を多くするということは、「R(反復)」に力点を置くということになります。
ex.「2024年向けの学習では過去問を3回、回しただけだったので、今回は10回、回すようにしよう。」等。

しかし、今が直前期であれば、「R(反復)」に軸足を移すのはうなずけますが、まだ本試験まで約1年ほどの期間がありますから、インプットをじっくり習得する時間があります。

元々、インプットとは、例えて言うなら、タンスに服など(上着、ズボン、靴下、シャツ、パンツ等)をどれだけ多く、整理してしまうことができるかをいい、アウトプットとは、タンスにしまわれた服などを、どれだけ早く正確に引き出しから取り出すことができるかを指しますから、インプットで、たとえタンスに多くのものをしまえたとしても、整理して入れていないと、引き出すときに時間がかかることになってしまいます。

反対に、インプットでしっかりと服などを整理してしまえたとしても、その量が少ないと、引き出しに何が入っているかはすぐにわかっても、探したい物が元々入っていないため取り出すことはできません。

ex.タンスの中にある「赤い靴下」を探そうとする場合に、靴下がしまわれている引き出しは簡単に見つけ出せても、元々、「赤い靴下」が入っていないと引き出せない。

この時期は、まずはインプット学習で、試験で問われる知識をより多く、整理して習得していくことが肝心です。
そのうえで、反復していくことができれば、かなりの得点アップが見込まれるはずです。

「自分は今年の本試験に向けた学習でインプット学習は十分やってきたので心配ない。」と思われている方であっても、再度、「引き出しの中のものを増やすことと整理すること」ことを心がけてみてください。
抜け落ちていたところや、間違った認識で理解していたところが見つかるかもしれません。

実はこの点に関しては、本試験択一式で50点以上の得点を取ったにもかかわらず、選択式で合格できなかったという人ほど、インプット学習を大事にします。
そういう方は「インプットが十分なんてとんでもない!!インプットが不十分だったから合格できなかったんです。」と明確に言葉にだされます。
学習開始のこの時期にこういう言われ方をした方は、ほぼ間違いなく次年度に合格しています。

ところが、「自分はインプット学習は十分やってきたので心配ない。」などと思っている人の本試験択一式の得点状況は、だいたい37点~43点位の方に多く、この場合、問題演習の繰り返しだけでは得点を伸ばすことができない結果に終わる可能性が高いようです。

インプット学習を大事にしていくことが、実は合格への近道となります。


2024年08月28日

現時点の成績分析診断から読み取れる合格ラインは、次のとおりです。

選択式】
〇各科目3点以上、合計26点以上
・「労務管理その他の労働に関する一般常識」は2点救済の可能性がある。ただし、救済科目が無い可能性もある。

択一式】
〇各科目4点以上、合計43点以上
・救済科目はない。


<簡易解説>
①現時点のデータを見る限り、選択式で救済されそうな科目は「労働一般常識」のみです。「健康保険法」もやや苦戦しているように見受けられますが、0点、1点の受験生がほとんどいませんので、2点救済までは届かないものと思われます。ただし、「労働一般常識」も、確実に救済されるレベルの得点状況になるかというと、そこまではいかないと考えられますので、救済されるか否かは五分五分の状況です。

②選択式については、例年の傾向からみて、合格ラインは昨年同様の26点と思われます。

③現時点のデータを見る限り、択一式で救済されそうな科目はありません。

④択一式については、昨年よりも難易度が上がっていますので、現時点で合格ラインは昨年よりも2点下がった43点の線が強いのではないかと思われますが、42点の可能性もあります。


※合格ライン(超速報)は、現時点の成績分析診断のデータにより判断しています。今後、変更する場合がありますが、例年の傾向からみると大きく覆ることはありません。

※合格ライン予想(速報)とその理由等については、1回目の「大分析会」(東京本校、9月1日(日)14:00~)でお伝えします。
また、2回目の「大分析会」(東京本校、9月7日(土)11:00~)、3回目の「大分析会」(大阪会場、9月8日(日)10:00~)では、「確報」をお伝えします。
「速報」「確報」共に、ブログでもご案内します。
なお、大分析会で公表する合格ライン「速報」「確報」については、超速報値と異なる場合があります。

※「合格ライン予想」は、佐藤塾での成績分析診断の集計結果に基づく佐藤塾独自の見解ですので、合格ラインを保証するものではありません。

なお、成績分析診断は、9月4日(水)午前10時まで入力できます。
入力がお済みでない方は、引き続き、ご協力、お願いします。



よくいただく質問のひとつに次のものがあります。

講義で使用するプレミアムテキストは、どういうテキストですか?
いつ、配布されるのでしょうか。
できれば、それぞれのテキストのおおまかなページ数を教えてもらえないでしょうか。


次のように回答させていただきました。
(挨拶等は略)

プレミアムテキストは、次の3点に特長があります。

情報量が多い

選択式対策を意識

テキスト読みに配慮


それぞれについて、もう少し、詳しくお伝えします。


1 「情報量が多い」について

他のテキストに比べ、情報量が多いのが特長です。
以前、社労士V(社労士受験の雑誌)でも有名な村中一英先生に講義をお願いしたことがあるのですが、講義を行うたびに、「うわ~、ここまで載せているんですね。詳しいなぁ。」といつもおっしゃっていました。
(村中先生、名前を出してごめんなさい!!)

だからといって、条文・通達・指針等を片っ端から載せていて分厚いテキストかというと、そうでもありません。
2024年向けのテキストでいうと、各科目のページ数は次のとおりです。

①労働基準法 219ページ
②労働安全衛生法 130ページ
③労働一般常識 226ページ
④労働者災害補償保険法 191ページ
⑤雇用保険法 205ページ
⑥労働保険徴収法 127ページ
⑦健康保険法 254ページ
⑧社会保険一般常識 210ページ
⑨国民年金法 218ページ
⑩厚生年金保険法 224ページ


2 「選択式対策を意識」について

プレミアムテキストは、選択式対策を意識して作成しています。

したがって、選択式で狙われると思われる条文をはずすことのないように努力し、法令はできるだけ崩さず(できるだけ条文のまま)、選択式で抜かれやすいと思われる箇所には太字で目立つようにしていています。

労一や社一の細かい法令に関しては、法制定の趣旨を問われることがありますので、各法令の制定の経緯などについても怠りなく記載しています。


3 「テキスト読みに配慮」について

原則・例外表示や、Attention、check、■等を駆使して、選択式対策のテキスト読みが嫌にならないように配慮しています。

最初から全部のテキスト読みをしなくても、最初は資格囲みの主要条文だけでも読み込みをして、第2段階で、細かいAttention、check、■等にまで目を通すことも可能です。

また、判例だけの拾い読みなど、学習の進捗や目的に合わせた読み込みが可能になります。


これに関しては、総合パンフレットに掲載させていただいた合格者の方の文章(11ページ3段落目)の中で、次のように書かれています。

〇テキストの読みやすさ
想像以上でした。ある程度内容を理解した上でのテキスト読みという前提はあると思いますが、スラスラ読める感じなので、今までは苦手で苦痛だったテキスト読みにストレスを感じません。全体的にページ数があまり多くないので最初は「情報量はこれで十分か?」と思うくらいでしたが、何ら問題ありませんでした。


4「配布時期」等について

通常、各科目の1回目の講義で配布いたします。

なお、例年、フルパック☆プラスに申し込んだ方にその理由をお尋ねした場合に、上位3位に必ず入るのが、「佐藤塾で使用するプレミアムテキストが気に入ったので。」というものです。

このテキストを佐藤としみ講師の流暢かつ軽快な講義でお伝えしますので、理解が進むこと、間違いなしです。


パンフレットの16・17ページ
にも案内していますのでご確認ください。

2024年08月27日

次のようなご質問をよくいただきます。


[質問]
年のせいか、学習して覚えたつもりでも、すぐに忘れてしまいます。
覚えるには繰り返し学習するしかないと思うのですが、何か注意点はありますか?


[回答]
同じ箇所を繰り返し学習することはとても大事なことです。
というのも、1回のインプット学習だけで覚えられる人はまずいません。
したがって、最初にインプット学習をした後に、一定の間隔で問題を解いてみたり、テキストを読み返すことで知識は定着していきます。


※インプット学習:テキスト等に目を通し、知識や情報を整理し理解すること。
※アウトプット学習:問題を解き、得られた知識が定着しているどうかを確認すること。

ただし、最初に行うインプットで「制度趣旨や根幹にある考え方をじっくりと確実に理解する」ことが反復学習の効果を高める上でも肝心です。


社労士試験は範囲が多岐にわたり、覚えなければならない量が多いのが特徴ですが、

K(記憶力)=I(信号の強さ)×R(反復)

という算式が成り立ちます。

確実に覚えるためには、最初の信号(I)が強くなければ、反復を繰り返しても思った通りの結果になりません。
最初のインプット学習をおざなりにする(信号が強くない)と、反復する効果が低くなります。

この最初のI(信号の強さ)は、その箇所を「どうやって覚えるか」というところまでやっておくべきです。


たとえば、安衛法の安全衛生管理体制のしくみをかんたんな表にまとめておくとか、老齢厚生年金の加給年金額と障害厚生年金の加給年金額の違いを整理しておくなど、 最初のインプットの際に、どれだけ明確に違いを際立たせ、ポイントを押さえるかが重要です。

裏を返すと、資格の学校のインプットの時間が長いのは、最初のI(信号の強さ)が重要なことがわかっているからです。

いずれにしても一度学習した範囲を繰り返すことは必要ですが、最初のI(信号の強さ)が強いと、反復に要する労力が少なくて済みますので、その分、直前期には早く楽に反復することができますから、多くの科目に目を通すことが可能となり、択一式の得点が合格ラインに達するわけです。