2024年02月
2024年02月23日
「ランチタイム・スタディ2024統計数値」の44日目は、「派遣労働者の実態」及び「労働者派遣事業」の過去問焼き直し問題です。
<問題(派遣労働者の実態)>
〔問〕 派遣労働者の実態に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、本問は「令和3年度労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」、「令和4年派遣労働者実態調査」及び「労働者派遣事業の令和4年6月1日現在の状況」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。
A 現在の派遣労働者の賃金(8時間換算平均)をみると、15,698円であり、昨年より増加している。
B 派遣労働者を年齢階級別にみると、15~34歳の若年層で約6割を占める。
C 派遣先に要望のある派遣労働者の割合は約4割で、要望内容では「正社員として雇用してほしい」が30%と最も多く、次いで「指揮命令系統を明確にしてほしい」、「派遣契約期間を長くしてほしい」の順となっている。
D 派遣元に要望のある派遣労働者の割合は約5割で、要望内容では「継続した仕事を確保してほしい」が約59%と最も多く、次いで「賃金制度を改善してほしい」が約22%となっている。
E 令和4年6月1日の派遣労働者数は対前年度比約2割増であった。特に、有期雇用派遣労働者の増加が多い。
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step1 正解は・・・
A
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step2 解説
A 〇 (令和3年度労働者派遣事業報告書の集計結果(速報))本肢のとおりである。(H18-5C改)
B × (令和4年派遣労働者実態調査) 遣労働者を年齢階級別にみると、15~34歳の若年層で「約2割」を占める。(H18-5A改)
C × (令和4年派遣労働者実態調査) 派遣先に要望のある派遣労働者の割合は約4割で、要望内容では「派遣契約期間を長くしてほしい」が30%と最も多く、次いで「指揮命令系統を明確にしてほしい」の順となっている。(H18-5D改)
D × (令和4年派遣労働者実態調査) 派遣元に要望のある派遣労働者の割合は約5割で、要望内容では「賃金制度を改善してほしい」が最も多く、次いで「継続した仕事を確保してほしい」「派遣先に対して、派遣先での直接雇用に切り替えるよう依頼してほしい」の順となっている。(H18-5D改)
E × (労働者派遣事業の令和4年6月1日現在の状況) 令和4年6月1日の派遣労働者数は対前年度比「8.6%増」であった。増加幅は、無期雇用派遣労働者、勇気雇用派遣労働者とも同程度である。(H20-4A改)
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step3 コメント
・「派遣労働者の実態」の過去問焼き直し問題で択一式からの出題ですが、かなりの難問ですが、過去にも出題されていますし、実態調査はよく出題されるため、ある意味、今年の本命ともいえるところになります。
・Bの文章は、最新のものには記載がありませんが、35~54歳の割合が高く、若年層の割合は以前と比べ、低くなってきています。
① 45~49歳と50歳~54歳が共に約15%で多い。
② 次いで、35~39歳と40~44歳が約13~14%となっている。
③ 30歳未満の年齢階級は合わせて約20%で、その割合は減ってきている。
[年齢階級別派遣労働者割合(派遣労働者計=100)]
次回もがんばりましょう。

2024年02月22日
労働者派遣事業
【「令和3年度労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)等」】
① 派遣労働者数・・・約186万人(対前年度比:10.4%増)
(a)無期雇用派遣労働者 746,661人(対前年度比:10.3%増)
(b)有期雇用派遣労働者 1,114,913人(対前年度比:10.4%増)
② 派遣料金(8時間換算平均)・・・24,461円(対前年度比:1.1%増)
③ 派遣労働者の賃金(8時間換算平均)・・・15,698円(対前年度比:0.7%増)
④ 派遣契約の期間・・・1月以下が40.4%(内、1日以下が29.0%)、3月以下が87.0%となっており、6月以下のものが全体の96.4%を占めている。
次回もがんばりましょう。

2024年02月21日
派遣労働者の実態
【令和4年派遣労働者実態調査】
(14)今後の働き方の希望【派遣労働者調査】
派遣労働者について、今後の働き方に対する希望についてみると、「派遣労働者以外の就業形態で働きたい」37.0%、「派遣労働者として働きたい」34.2%となっている。
「派遣労働者以外の就業形態で働きたい」派遣労働者について就業形態をみると、「正社員として働きたい」が74.3%、「パート等の正社員以外の就業形態で働きたい」が15.9%、となっている。
(15)派遣労働者として働いている理由【派遣労働者調査】【新規調査項目】
派遣労働者について、派遣労働者として働いている理由(複数回答)をみると、「自分の都合のよい時間に働きたいから」が30.8%、「正規の職員・従業員の仕事がないから」30.4%の割合が高くなっている。
これを性別にみると上位2つは女は全体と同様となっているが、男は「正規の職員・従業員の仕事がないから」31.0%、「専門的な技能等をいかせるから」23.3%となっている。
令和4年派遣労働者実態調査は、統計数値の中でも、本試験出題の本命に当たるところです。
次回もがんばりましょう。

2024年02月20日
派遣労働者の実態
【令和4年派遣労働者実態調査】
(12)諸手当等、各種制度の支給・実施状況【派遣労働者調査】
派遣労働者について、諸手当等、各種制度の支給・実施の状況をみると、通勤手当の「支給がある」は84.4%、賞与・一時金の「支給がある」は31.9%、昇給が「実施されている」は28.2%となっている。
(13)派遣労働者の要望【派遣労働者調査】
派遣労働者について、派遣元への要望の有無をみると、「要望がある」は47.8%となっている。
「要望がある」派遣労働者について、要望の内容(複数回答3つまで)をみると、「賃金制度を改善してほしい」が58.6%と最も高く、次いで「継続した仕事を確保してほしい」29.7%、「派遣先に対して、派遣先での直接雇用に切り替えるよう依頼してほしい」21.6%となっている。
派遣労働者について、派遣先への要望の有無をみると、「要望がある」は38.4%となっている。
これを性別にみると、男は33.4%、女は42.4%と女のほうが高くなっている。
「要望がある」派遣労働者について、要望の内容(複数回答3つまで)をみると、「派遣契約期間を長くしてほしい」が25.6%と最も高く、次いで「指揮命令系統を明確にしてほしい」17.8%となっている。
令和4年派遣労働者実態調査は、統計数値の中でも、本試験出題の本命に当たるところです。
次回もがんばりましょう。

2024年02月19日
派遣労働者の実態
【令和4年派遣労働者実態調査】
(10)派遣元との労働契約の期間【派遣労働者調査】
派遣労働者について、現在の派遣元との労働契約の期間をみると、「期間の定めはない」が38.4%と最も高く、次いで「2か月を超え3か月以下」17.6%となっている。
これを派遣の種類別にみると、登録型は「2か月を超え3か月以下」が21.7%と最も高く、登録型以外は「期間の定めはない」56.4%が最も高くなっている。
(11)時間給【派遣労働者調査】
派遣労働者について、現在就業中の賃金(基本給、税込みの時間給換算額をいう。以下同じ。)をみると、「1,250円~1,500円未満」が27.8%と最も高く、次いで「1,000円~1,250円未満」27.1%となっている。
「平均賃金」は1,510円となっており、これを性別にみると、男は1,648円、女は1,400円となっている。
派遣の種類別にみると、登録型は1,364円、登録型以外は1,650円となっている。
令和4年派遣労働者実態調査は、統計数値の中でも、本試験出題の本命に当たるところです。
次回もがんばりましょう。
