2022年08月

2022年08月31日

選択式】
〇各科目3点以上、合計26点以上
・ただし、「社会保険一般常識」は2点救済の可能性がある。

択一式】
〇各科目4点以上、合計45点以上
・救済科目はない。


<簡易解説>
・選択式については、「社会保険一般常識」が2点救済される可能性があります。
・現時点のデータを見る限り、選択式に関しては、社一以外の科目の救済は無さそうです。

・択一式については、例年の傾向からみて、合格ラインは昨年同様の45点が濃厚です。
・現時点のデータを見る限り、択一式に関して救済されそうな科目はありません。



※合格ライン(速報)は、現時点の成績分析診断のデータにより判断しています。速報につき、今後、変更する場合がありますが、大きく覆ることはありません。
※合格ライン予想の理由等については「大分析会」でお伝えします。なお、大分析会で公表する合格ラインについては、速報値と異なる場合があります。
※「合格ライン予想」は、佐藤塾での成績分析診断の集計結果に基づく佐藤塾独自の見解ですので、合格ラインを保証するものではありません。

なお、成績分析診断は、9月9日(金)午後1時まで入力できます。
入力がお済みでない方は、引き続き、ご協力、お願いします。



講座をご検討いただいている方からのご質問を受けました。

『「フルパック」と「フルパック☆プラス」のどちらにすればいいですか?』というものです。
実は、この質問は、ガイダンスなどを実施した際に、一番多く聞かれる質問です。

順を追って、説明させていただきます。


1.「フルパック」と「フルパック☆プラス」の違いは?

次の図のように、「フルパック」にはなくて、「フルパック☆プラス」(以後、「プラス」と呼びます。)にある講座は、「白書・統計数値解きまくり講座」という白書・統計数値のアウトプット講座に、「主要6科目選択式トレーニング」「横断対策講座」「弱点克服講義」を加えた4講座になります。
(プラスの図で、紫色で塗られた部分がフルパックに加わっている講座です。)

プラス、フルパックの体系図


2.「フルパック」と「プラス」の選ぶ基準は?

①次のような方は「プラス」をお薦めします。
「基礎」からみっちり学習をしたい
・今年の択一式の得点より「10点」以上、伸ばしたい
白書・統計数値対策を万全にしておきたい方
・最近、自分の「記憶力」に自信が無いという方

②今年の本試験の択一式の得点で考えてみた場合・・・
45点以上の方 ⇒ 「フルパック」
45点未満の方 ⇒ 「プラス」
をお薦めします。


3.「プラス」の大きな目的は、択一式の得点力のアップと白書・統計数値対策

「プラス」には、択一式の得点をアップするために必須となる「横断」整理と、主要6科目選択式対策のトレーニング、選択式労一・社一対策の2講座が入っています。
簡単に4講座の概要をご説明しておきます。


① 「横断対策講座」

横断学習をすると択一式の得点がアップする理由は、「気づき」が早くなるからです。
たとえば、消滅時効の年数を問う問題で、2年なのか5年なのかは、横断学習をしていればすぐに正解することができます。
ところが横断学習をしていないと、考えた挙句、正解にたどりつくことになります。
ここで重要なのは、たとえ正解できたとしても、「時間」を失うということです。

横断項目をしっかり学習できていると、瞬時にわかる問題が多くなり、その結果、「空き時間」が生まれ、同時に「心のゆとり」がでてきます。
その時間を見直しにあてることで、3~5点のアップが見込め、合格ラインを突破することが可能となります。
よく、「後で考えたら、できるはずの問題だったのに・・」と言う方がいますが、これは「見直しできる時間さえあれば、拾える問題だったのに・・」と置き換えることができます。

択一式の時間対策は、「早読み」や「飛ばし(正解がわかったらあとの選択肢は見ない)」ではなく、「気づきの早さ」で十分カバーできるのです。



② 「主要6科目選択式トレーニング

インプット講義が一通り終了した直前期に差し掛かる頃、「インプット講義でやったことをすっかり忘れてしまった。」という方が中にはいらっしゃいます。
そこで、インプット講義終了後に、主要法令(労基・労災・雇用・健保・国年・厚年)のまとめの講座をご用意いたしました。
いわば、インプット講義終了後の忘れかけた時期に行うダブルインプットというべき講座です。

ただし、単なるまとめでは、重要箇所の繰り返しを行うだけになってしまいます。
そこで、選択式対策にも役立つよう、選択式に特化したインプット講座としました。

ここでは、プレミアムテキストを使って講義を展開していきます。
各科目3時間ですので、講義終了後は、選択式対策のためのテキストの読み込みをするのもよし、ここでまとめたことを起点に、各科目の総まとめを行うのもよしだと思います。

穴埋め形式の「トレーニングノート」と「解答」をお配りして、書き込むトレーニングをします。
例年、本試験で効果を発揮したと仰る方も多くいらっしゃいます。
この主要6科目の選択式の対策ができれば、残る選択式は、労一、社一の2科目ということになります。



③ 「白書・統計数値解きまくり講座」

白書や統計数値に関する学習は、自分一人で学習するとしたら、厚生労働白書や労働経済白書に目を通し、数ある各種統計数値を押さえなければなりません。
漏れがないように学習しようと思うと相当な時間を要し、だからといって必ずしも得点できるとは限りません。

例年、選択式の労一、社一で出題された場合、苦戦を強いられる問題が多く、かなりの学習を積んできた方でも、一筋縄ではいきません。

第一、どこまで覚えればいいのかがわからず、他の法令科目とは学習の仕方や目の付け所も違うため、苦手とされる方が多いのが特徴です。

そこで、資格学校が行っている白書講座を受講し、白書や各種統計を要約したテキストを読み返すことで、重要箇所を頭に入れていくことをしていく方が効率的です。
ただ、テキストと講師の解説で要点を押さえていきたいものの、なかなかすんなり頭に入らないのも事実です。

「白書・統計数値解きまくり」は、白書のインプット学習を終えた方を対象に、試験委員が狙いそうな箇所を実際に問題として落とし込み、「覚えたはずと錯覚している箇所」をあぶりだしていきます。

ここで一度、痛い思いをしておけば、その箇所は本試験では間違えることはないはずです。

白書・統計数値のアウトプット講座は珍しく、「白書・統計数値解きまくり」は、佐藤塾の中でも評判の高い講座です。



④ 「弱点克服講義」

最後にどうしてもお伝えしておかなければならない重要項目
を、ここでは取り上げます。
2022年向け講座では、「判例対策」「助成金対策」「調査名対策」「調査手法対策」「労務管理の基本」、そしてご要望の多い「統計数値対策」を行いました。

「統計数値対策」を取り上げることで、「白書・統計数値対策講座」が白書のインプット講座、「白書・統計数値解きまくり」が白書のアウトプット講座、そして、「弱点克服講義」が白書のまとめ講義の位置付けにもなります。

この3つの講座に、直前期に行われるプレミアム答練(一般常識)を加えて、選択式労一・社一対策を十分に施していこうという狙いがあります。

さらに、「合格を果たすための11法則」をお伝えすることで、本試験超直前の学習の仕方合格を呼び込む気持ちの持ち方本試験に臨む心構え・スタンス本試験での解法テクニック等を披露していきます。

たとえば、「学習の仕方」だけでも、①インプット時期(10月~4月)、②直前期(5月~7月)、③超直前期(8月)で、違うやり方になります。

「弱点克服講義」を気に入っていただける方も多く、お配りした「まとめ冊子」を本試験会場まで持っていかれれる方もいらっしゃるようです。

※弱点克服講義の単体売りはしておりません。



4.「フルパック」と「プラス」の受講者はどちらが多い?

佐藤塾は択一式を伸ばしたい人が多く集まりますから、択一式が30点台の人が多く、そのため「プラス」を選ぶ人が圧倒的に多い(例年、9割はプラス)です。

なぜなら、他の予備校で学習したものの、一向に得点が伸びないという方が、最後の駆け込み寺として門をたたくケースが多いからです。

ただ、元々、択一式45点以上の得点の方は、過去問対策や横断対策は既にできているが多いため、インプット講義をしっかり受講していただいたうえで、テキストの読み込みをその都度行っていただければ高得点を期待できることから、「フルパック」で十分だと思われます。

ただし、択一式が高得点の方であっても、白書・統計数値対策、選択式対策を十分に施しておきたいという方は、「プラス」をお選びください。

以前のブログでも触れましたが、択一式の得点が50点以上であったものの選択式のある科目で基準点割れをしてしまい合格できなかったという人ほど、白書・統計数値対策を含む選択式対策を万全にして、絶対に合格したいという気持ちが強いため、こちらからお薦めしなくてもプラスを当然のように選んでいます。



それぞれの方の置かれた状況に応じて、お決めいただければ幸いです。

なお、フルパック☆プラスに関しては、8月29日付ブログにも掲載していますので、ご確認ください。


今回の本試験に向けての直前期、しっかりと追い込むことができましたか?

直前期になって、どの科目もあやふやで、どこから手を付けていいのかわからないという状態になってしまう方が中にはいらっしゃいます。


そういう方の多くは、インプットがしっかりと学習できていないまま直前期を迎えてしまったという方が多いように思われます。

インプット学習を、畑(家庭菜園のような小規模な畑を連想してください。)でナスを作ることを例としてお伝えしますと、きちんとクワで畑を耕してからナスの種を植える(こちらをAとします。)のと、耕さないでナスの種を植える(こちらをBとします。)のでは、春先の4月位までは同じように成長するのですが、耕さないでナスの種を植えたBの方は、5月になると成長が急に止まります。

というのも、根が土の奥深くまではっていくことができないため、養分や水分を十分に吸収できないからです。

一方、きちんとクワで畑を耕してからナスの種を植えたAの方はというと、地中深くまで根をはっていくことができるため、5月以降も成長を続け、夏場には大きなナスが実ります。

Aの場合には、台風に備えること、害虫を駆除すること、水をやることという手間だけで、立派に成長できるわけです。

Bの方はというと、5月以降にいくら世話をしたとしても手遅れです。

このように、最初のインプットの際に、どれだけ土を耕していくことができるかが、大きな収穫になるか否かの分かれ道となります。

佐藤塾では、このような土を耕して種を植える地道な作業を全部で47区画行っていきます。
(労基6区画、安衛2区画、労一4区画、労災5区画、雇用5区画、徴収3区画、健保6区画、社一4区画、国年6区画、厚年6区画の全47区画)

こうやって地道な学習をしていくと、直前期となる5月には、やるべきことが見えてきて、落ち着いて学習していくことができるようになります。

Bの方はどうかというと、10科目の学習を皿回しに例えると、労基法の皿がぐらぐら揺れていて何とかしないといけないと思っている矢先に、健保、雇用、安衛と、次々に皿が揺らいで落ちそうになります。

その都度、落ちないように補強を繰り返すことになりますが、「労多くして益なし」のように、学習時間が多い割には、「傷の手当」だけに奔走することになりますから、くたくたになってしまいます。

焦りも伴い、不安な気持ちが先行して、地道な学習ができなくなってしまいます。

今から行うインプット学習を確実に実践していくことが、直前期の学習にも影響してくることになります。

[参考] 最初のインプットこそが重要その1



2022年08月30日

本試験の択一式の得点が思わしくない方の中に、「問題演習不足」を第一の原因に挙げる方が多く見受けられます。

確かに、問題を解く量が少なかったことも択一式の得点が伸びない原因のひとつであるとは思いますが、多くの方に見受けられる誤った認識に、「自分はインプットはできている。」と思ってしまっていることです。

8/30のブログ(『繰り返し学習』による記憶への定着について )で、記憶力の算式について書かせていただきました。
K(記憶力)=I(信号の強さ)×R(反復)

この算式でいうと、問題演習を多くするということは、「R(反復)」に力点を置くということになります。
ex.「2022年向けの学習では過去問を3回、回しただけだったので、今回は10回、回すようにしよう。」等。

しかし、今が直前期であれば、「R(反復)」に軸足を移すのはうなずけますが、まだ本試験まで約1年近くの期間がありますから、インプットをじっくり習得する時間があります。

元々、インプットとは、例えて言うなら、タンスに服など(上着、ズボン、靴下、シャツ、パンツ等)をどれだけ多く、整理してしまうことができるかをいい、アウトプットとは、タンスにしまわれた服などを、どれだけ早く正確に引き出しから取り出すことができるかを指しますから、インプットで、たとえタンスに多くのものをしまえたとしても、整理して入れていないと、引き出すときに時間がかかることになってしまいます。

反対に、インプットでしっかりと服などを整理してしまえたとしても、その量が少ないと、引き出しに何が入っているかはすぐにわかっても、探したい物が元々入っていないため取り出すことはできません。

ex.タンスの中にある「赤い靴下」を探そうとする場合に、靴下がしまわれている引き出しは簡単に見つけ出せても、元々、「赤い靴下」が入っていないと引き出せない。

この時期は、まずはインプット学習で、試験で問われる知識をより多く、整理して習得していくことが肝心です。
そのうえで、反復していくことができれば、かなりの得点アップが見込まれるはずです。

「自分は2022年向けの学習でインプット学習は十分やってきたので心配ない。」と思われている方であっても、再度、「引き出しの中のものを増やすことと整理すること」ことを心がけてみてください。
抜け落ちていたところや、間違った認識で理解していたところが見つかるかもしれません。

実はこの点に関しては、本試験択一式で50点以上の得点を取ったにもかかわらず、合格できなかったという人ほど、インプット学習を大事にします。
そういう方は「インプットは十分なんてとんでもない!!インプットが不十分だったから合格できなかったんです。」と明確に言葉にだされます。
学習開始のこの時期にこういう言われ方をした方は、ほぼ間違いなく次年度に合格しています。

ところが、「自分は2022年向けの学習でインプット学習は十分やってきたので心配ない。」などと思っている人の本試験択一式の得点状況は、だいたい38点~43点位の方に多く、この場合、問題演習の繰り返しだけでは得点を伸ばすことができない結果に終わる可能性が高いです。

インプット学習を大事にしていくことが、実は合格への近道となります。



よくいただく質問のひとつに次のものがあります。

講義で使用するプレミアムテキストは、どういうテキストですか?
いつ、配布されるのでしょうか。
できれば、それぞれのテキストのおおまかなページ数を教えてもらえないでしょうか。


次のように回答させていただきました。
(挨拶等は略)

プレミアムテキストは、次の3点に特長があります。

情報量が多い

選択式対策を意識

テキスト読みに配慮


それぞれについて、もう少し、詳しくお伝えします。


1 「情報量が多い」について

他のテキストに比べ、情報量が多いのが特長です。
以前、社労士V(社労士受験の雑誌)でも有名な村中一英先生に講義をお願いしたことがあるのですが、講義を行うたびに、「うわ~、ここまで載せているんですね。詳しいなぁ。」といつもおっしゃっていました。
(村中先生、名前を出してごめんなさい!!)

だからといって、条文・通達・指針等を片っ端から載せていて分厚いテキストかというと、そうでもありません。
2022年向けのテキストでいうと、各科目のページ数は次のとおりです。

①労働基準法 215ページ
②労働安全衛生法 130ページ
③労働一般常識 226ページ
④労働者災害補償保険法 184ページ
⑤雇用保険法 194ページ
⑥労働保険徴収法 127ページ
⑦健康保険法 254ページ
⑧社会保険一般常識 202ページ
⑨国民年金法 216ページ
⑩厚生年金保険法 234ページ


2 「選択式対策を意識」について

プレミアムテキストは、選択式対策を意識して作成しています。

したがって、選択式で狙われると思われる条文をはずすことのないように努力し、法令はできるだけ崩さず(できるだけ条文のまま)、選択式で抜かれやすいと思われる箇所にはゴシック太字で目立つようにしていています。

労一や社一の細かい法令に関しては、法制定の趣旨を問われることがありますので、各法令の制定の経緯などについても怠りなく記載しています。


3 「テキスト読みに配慮」について

原則・例外表示や、Attention、check、■等を駆使して、選択式対策のテキスト読みが嫌にならないように配慮しています。

最初から全部のテキスト読みをしなくても、最初は資格囲みの主要条文だけでも読み込みをして、第2段階で、細かいAttention、check、■等にまで目を通すことも可能です。

また、判例だけの拾い読みなど、学習の進捗や目的に合わせた読み込みが可能になります。


これに関しては、総合パンフレットに掲載させていただいた合格者の方の文章(9ページ3段落目)の中で、次のように書かれています。

〇テキストの読みやすさ
想像以上でした。ある程度内容を理解した上でのテキスト読みという前提はあると思いますが、スラスラ読める感じなので、今までは苦手で苦痛だったテキスト読みにストレスを感じません。全体的にページ数があまり多くないので最初は「情報量はこれで十分か?」と思うくらいでしたが、何ら問題ありませんでした。


4「配布時期」等について

通常、各科目の1回目の講義で配布いたします。

なお、例年、フルパック☆プラスに申し込んだ方にその理由をお尋ねした場合に、上位3位に必ず入るのが、「佐藤塾で使用するプレミアムテキストが気に入ったので。」というものです。

このテキストを佐藤としみ講師の流暢かつ軽快な講義でお伝えしますので、理解が進むこと、間違いなしです。


パンフレットの14・15ページ
にも案内していますのでご確認ください。