2022年03月

2022年03月31日

「ランチタイム・スタディ2022統計数値」の74日目は、「毎月勤労統計調査令和3年分結果確報」から「現金給与総額、総実労働時間数、常用雇用の動き」の調査記載内容です。


総実労働時間数

【毎月勤労統計調査令和3年分結果確報】

(2)総実労働時間数

令和3年の一人平均月間総実労働時間は、規模5人以上で前年比0.6%増136.1時間となった。

総実労働時間のうち、所定内労働時間は、0.4%増の126.4時間となった。

所定外労働時間は、5.1%増の9.7時間となった。

また、製造業の所定外労働時間は、14.1%増の13.6時間となった。

なお、月間の時間数を12倍して年換算すると、総実労働時間1,633時間、所定内労働時間は1,517時間となった(令和2年:総実労働時間1,621時間、所定内労働時間1,511時間)。

総実労働時間を就業形態別にみると、一般労働者1.1%増162.1時間、うち所定内労働時間は148.9時間(0.6%増)となった。

パートタイム労働者0.7%減78.8時間、うち所定内労働時間は76.8時間(0.4%減)となった。



<ポイント>
・令和3年の一人平均月間総実労働時間は、前年にコロナの影響等で減少したより戻しもあり、所定内労働時間、所定外労働時間共に増えています。

・ただし、パートタイム労働者の総実労働時間は、短時間就労者が増えていることもあり、減少となっています。

一人平均月間総実労働時間は約140時間、一般労働者は約160時間、パートタイム労働者は約80時間です。

・景気動向を見るうえで重要な製造業の所定外労働時間は、2桁の伸びとなっています。




次回もがんばりましょう。



2022年03月30日

「ランチタイム・スタディ2022統計数値」の73日目は、「毎月勤労統計調査令和3年分結果確報」から「現金給与総額、総実労働時間数、常用雇用の動き」の調査記載内容です。



常用雇用の動き

【毎月勤労統計調査令和3年分結果確報】

(1)常用雇用の動き

令和3年の常用雇用の動きをみると、全体では事業所規模5人以上で1.2%増となった。

このうち、一般労働者0.9%増パートタイム労働者1.6%増となった。


常用雇用


<ポイント>
・令和3年の常用雇用は一般労働者、パートタイム労働者共に増えています。

・パートタイム労働者の増加が大きいのは、前年にコロナ等の影響から減少したため、その反動で跳ね上がった形です。



次回もがんばりましょう。



2022年03月29日

「ランチタイム・スタディ2022統計数値」の72日目は「令和2年版働く女性の実情」から「働く女性の実情」の推定予想問題です。


<問題(働く女性の実情)>

〔問〕 働く女性の実情に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は主に「令和2年版働く女性の実情」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 令和2年の女性の労働力率を年齢階級(5歳階級)別にみると、「25~29歳」と「45~49歳」を左右のピークとし、「35~39歳」を底とするM字型カーブを描いているが、左のピークの「25~29歳」の女性の労働力率、右のピークの「45~49歳」の女性の労働力率は8割を超え、M字型の底の値は7割を超えている。

B 10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「25~29歳」である。

C 配偶関係別に令和2年の女性の労働力率をみると、未婚者は66.5%、有配偶者は55.9%、死別・離別者は31.3%となっている。

D 年齢階級別に未婚者の女性の労働力率をみると、「25~29歳」が最も高い。

E 女性雇用者について産業別にみると、「医療,福祉」が640万人(女性雇用者総数に占める割合23.7%)と最も多く、次いで「卸売業,小売業」、「製造業」、「宿泊業,飲食サービス業」の順となっている。



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step1 正解は・・・


B


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step2 解説

A 〇 (令和2年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。

B ☓ (令和2年版働く女性の実情) 10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「60~64歳」である。

C 〇 (令和2年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。

D 〇 (令和2年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。

E 〇 (令和2年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。


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step3 コメント

・令和2年版働く女性の実情からの出題です。Aの左右のピークとボトムの年齢は必ず押さえておくべきですが、もう1歩、踏み込んで、それぞれの労働力率のおおまかな数値を押さえておきたいところです。すなわち、左のピークの「25~29歳」の女性の労働力率は8割を超え、右のピークの「45~49歳」の女性の労働力率は一昨年までは8割までは届かなかったのが、昨年には8割を超え、M字型の底の値は7割を超えている」ところまで知っておきましょう。このことからも、グラフ全体の形はM字型から台形に近づきつつあることがわかります。

・Bにあるとおり、10年前と比べ全ての年齢階級で労働力率は上昇しているが、上昇幅が最も大きいのは「60~64歳」になります。ここは、雇用確保措置が進んでいることから伸びていると理解してください。



次回もがんばりましょう。




2022年03月26日

「ランチタイム・スタディ2022統計数値」の71日目は「令和2年版働く女性の実情」から「働く女性の実情」の過去問焼き直し問題(択一式)です。


<問題(働く女性の実情)>

〔問〕 働く女性の実情に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、本問は主に「令和2年版働く女性の実情」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。

A 「令和2年版働く女性の実情」によれば、我が国の女性労働力率を年齢階級別にみると、出産・育児期に低下し、育児終了後に高まるという傾向がみられ、M字型カーブを描くといわれる。M字型カーブが示すピークとピークの間の年齢階層で最も労働力率が低くなるのは令和2年では35~39歳階級である。

B 「平成10年度版労働白書」及び「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均(速報)結果の概要」によれば、女性の就業意欲の高まり、サービス産業化等を背景に女性の職場進出が進んでおり、女性の労働力率は昭和50年の45.7%から令和元年は62.1%に上昇しており、年齢階級別にみると、出産・育児期に当たる30~34歳層でも、この間、労働力率は上昇している。

C 「平成24年版男女共同参画白書(内閣府)」によると、女性の年齢階級別労働力率は、その形状から、M字カーブと呼ばれているが、有配偶者の労働力率が上昇してきたことが寄与して、M字のカーブが以前に比べ浅くなっている。

D 「令和2年版働く女性の実情」では、令和2年の女性の労働力率を年齢階級別にみると、25~29歳と45~49歳を左右のピークとするM字型カーブを描いているが、M字型の底は昭和54年に25~29歳から30~34歳に移動して以来30~34歳となっていたが、比較可能な昭和43年以降初めて35~39歳となった。その後、平成27年には、再び30~34歳となったものの、平成28年から令和2年は35~39歳となっている。

E 「令和2年版働く女性の実情」によれば、配偶関係別に令和2年の女性の労働力率をみると、未婚者では66.5%、有配偶者では55.9%となっており、未婚者の労働力率を年齢階級別にみると、25~29歳が最も高くなっている。



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step1 正解は・・・


B


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step2 解説

A 〇 (令和2年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H12-3B改)

B ☓ (平成10年度版労働白書、労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)平均(速報)結果の概要) 女性の就業意欲の高まり、サービス産業化等を背景に女性の職場進出が進んでおり、女性の労働力率は昭和50年の45.7%から令和2年は「53.5%」に上昇しており、年齢階級別にみると、出産・育児期に当たる30~34歳層でも、この間、労働力率は上昇している。なお、本肢の「62.1%」は、令和2年平均の労働力率である。(H11-5B改)

C 〇 (平成24年版男女共同参画白書) 本肢のとおりである。(H25-3B)

D 〇 (令和2年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H21-4B改)

E 〇 (令和2年版働く女性の実情) 本肢のとおりである。(H21-4C改)


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step3 コメント

・「令和2年版働く女性の実情」を中心とした過去問の焼き直し問題です。Bの誤りを見分けるのが難しかったと思いますが、労働力率は、2021年平均で62.1%であり、男性は71.3%、女性は53.5%となります。働く女性の実情の女性の年齢階級別の労働力率の数字を見たあとでは、随分、低い数値だと思われたかもしれませんが、15~19歳(20.4%)、65歳以上(18.2%)が含まれていますので、全体では5割強となります。



次回もがんばりましょう。




2022年03月25日

みなさん、こんにちは。
佐藤としみです。

4月10日(日)は東京本校において、無料体験を実施いたします。
科目は、厚生年金保険法①(10:30~13:00)になります。

講義は、私、佐藤としみが担当します。
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いよいよ残すは、最後の科目となる難関の厚生年金保険法です。

どのような講義なのか、どんなテキストを使用するのかなど、わからない方は参加してみてください。

予約は不要ですので、当日、直接、お越しください。

ただし、2022年向け講座の無料体験に今まで一度も参加したことがない方(2022年向け佐藤塾の講義に初めて参加される方)が対象です。

※社会保険重視の学習であれば、「社会保険パック」もあります。
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プレミアムテキスト厚生年金保険法①は、中綴じのものをお渡しいたしますので、お持ち帰りしていただいて構いません。
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講義を受講しようと決めていなくても、試しにどんなものか、視聴するだけでもいいので、来てください。
少なくとも勉強になりますし、きっと有意義な時間になることでしょう。

それでは、お待ちしています!!